サレンキー型のアクティブ・フィルタの実習を続けてきております。前々回はLPF(ローパス・フィルタ)、前回はHPF(ハイパス・フィルタ)でした。今回はBPF(バンドパス・フィルタ)です。このフィルタはちょいとクセ強みたいです(バンド・ストップほどでないけど。)実験回路通りに実習すれば予定通りっと。いいのかそんなことで。
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※学生でもないのに勝手に実習をさせていただいておりますアナデバ様の記事(日本語版)が以下です。
ADALM2000による実習:アクティブ・フィルタ【Part 2】
サレンキー型BPF
上記のアナデバ様の記事から1か所引用させていただきます。
この構成(セレンキー型BPFのこと)には大きな制約があります。それは、Q値によってフィルタのゲインが決まるというものです。
はあ、Qが先かゲインが先か、いずれが是か非か、是々非々是々非々などと言っている場合じゃござんせん。まあアナログ素人老人なんざ、出る幕はないっと。
今回実験の回路(LTspiceシミュレーション用)が以下です。実機回路ほぼそのままの回路っす。
さて、周波数応答を求めるシミュレーションですが、アナデバ様の元記事(実機)では以下の範囲で実験せよ、となっています。
7.5kHzから1MHz
でもねえ、上記の範囲だとイマイチ偏りすぎじゃないかと思うのですが、恐れ多いことだけれども。実際には750Hzから1MHzくらいがよいのでないかと。以下のシミュレーションはコマケーところを踏みつぶして1kHzから1MHzでやっとりますが。
いかにもバンドパスしておる特性でありますな。ホントか?
実機実験
いつものようにブレッドボード上に組んだ回路が以下に。
このAC特性を1kHzから1MHzの範囲で取得した波形が以下に。
特に問題なく、特性取れてるんでないかい。大丈夫か?