
R言語付属のサンプルデータベースをABC順に巡回中。今回は mapsパッケージのworld2です。ここまでmapsパッケージの世界地図worldを多用。このデータベースは欧米中心。グリニッジ天文台の子午線を中央に据えた地図であります。極東の住人としては見慣れた太平洋中心の地図も欲しいデス。それがworld2だと。
※「データのお砂場」投稿順Indexはこちら
※使用させていただいている Rのversionは 4.3.1。RStudioは 2024.04.2+764 “Chocolate Cosmos” です。
world2
データベースの解説が以下に。
Pacific Centric Low resolution World Map
上記解説ページから一か所引用させていただくと、
This data set is in fact largely obsolete.
だそうです。目が節穴のお惚け老人がながめた感じでは何の違和感もない地図なのですが、コマケー所に問題があるんですかね。
今まで多用してきた world と 今回のworld2 を並べたものが以下に。
worldの方は中心にグリニッジを通る子午線を据え、右が東経、左が西経。一方 world2の方は、グリジッジ子午線を0度と数え、東経方向、右に360度まわって1回転するまでを数えてます。コマケー話ですがworld2のデータの方は、「切れ目」の直線が描かれます。
world使っても太平洋中心は描ける
しかし、実は元のworldデータを使っても太平洋中心に描けるみたいです。処理例によればこんな感じ。
map("world", wrap=c(0,360)) title("World")
なんだ、わざわざ world2 を呼び出さずとも描けるじゃん。。。
処理例みると、経度(0から360)の指定で「切り出す」こともできるみたい。ついでに陸地をフィルしたものが以下に。
map('world', wrap=c(0,360), xlim = c(100, 300)) ww2 <- map('world', wrap=c(0,360), plot=FALSE, fill=TRUE) map(ww2, xlim = c(100, 300), fill=TRUE) title("map.axes 100-300 fill=TRUE")
まあ、太平洋中心でも、大西洋中心でもドンとこいと。ホントか?