
LTspice配下のExampleフォルダ内Educationalフォルダ所蔵の回路図を巡回中。前回は位相シフト型の発振回路。フォルダ内には「似たような回路例」がもう一例あり、今回も移相発振回路デス。 増幅回路のトランジスタが違っていたり、CRネットワークなのかRCネットワークなのか違っていますが、コマケー違いだと?
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今回の移相発振回路
ファイル名に「2」がついているので後になりましたが、正直言うと、今回の回路の方がちょっとシンプルっす。どちらかというと今回の回路を先に練習したかったな。ファイル名は以下です。
PhaseShift2.ASC
回路図が以下に。色付矢印は後の説明のためにお惚け老人が書き加えたもの。
まず増幅器部分のトランジスタは前回、今回ともにNPNトランジスタですが、トランジスタが異なります。
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- 前回、2N2222
- 今回、2N3904
ぶっちゃけ、前回の2N2222の方が流せる電流がデカイ筈、2N3904の方が小電力用。しかし2N3904の代わりに2N2222使っても動くんじゃないかと素人老人の感想。
またOUTのところの波形を180度位相シフトさせる「ネットワーク」部分、RとCは同じ3段構成(1段あたり60度シフト)ですが、前回の回路とRとCの順番が逆転しとります。定数も異なるケド。
それでも似たような動きをすると、そうなのか?
シミュレーション結果
さて上記の回路のシミュレーション結果が以下にまずはシミュレーションの全体像。ここで各プロットの配色が上記回路に書き加えた矢印の配色と合わせてあります。
緑の出力波形から、赤、青、ピンクと減衰していって、増幅器を通過すると元の緑に戻るっと。
さて肝心の位相をみるために時間軸の一部を拡大してみたプロットが以下に。
緑、赤と青とズレていっているところは分かりやすいけれども最後のピンクのところはそんな単純じゃない?でもま、結果オーライです。
いい感じ?どうなんだろ。