別シリーズでマイコンボードが使えるようになったので、実際にセンサを取り付け、また市販の無線モジュールなどを取り付け、「IoTの末端もどき」を作っていろいろ考察しようと考えました。そこで「工作」シリーズ開始なのですが、最初は、センサでも無線でもなく、マイコンボードに取り付ける表示から始めることにいたしました。センサの値を読み取ってデバッグ用に接続したパソコンの仮想端末に表示しても目的は達せるのですが、やはり「自立」感が欲しい。とりあえず文字が幾らか表示できればセンサもいろいろ饒舌に語るか、という期待をこめてであります。
Literature watch returns (3) 赤外線センサ講座完結、日経エレ、日経BP社
※『Literature Watch Returns (L.W.R.)』の投稿順 index はこちら
自分で試作してみるのか、部品を買ってくるのか。ソフトも作って、測定もやってみて、というところを一通りやってみれば、そのセンサの特徴、特にトラブルところとか、限界とか身に染みて体感。とりあえず、この後しばらく、ボケが入ってくるまでは忘れますまい。一方、誰かが使っているのを眺めたくらいの体験では、ふん、ふん、と話を聞いていても、何が勘所なのか、直ぐに忘れるどころか、最初から頭に入ってこない今日この頃です。といってお安いセンサであれば自分のおこずかいで実際に購入してみてちょっと遊んでみるくらいはできますが、お高い「計測器」的なものはそうはいきません。そんなお高い装置の中で前から気になっていたもの一つに「赤外線イメージセンサ」があります。最近でこそお手頃なものも出てきているみたいではありますが。
気になった直接の理由の一つとしては、「土木でエレキ」の方で時々赤外線イメージセンサの応用が出てくることでした。インフラの維持管理のためにコンクリート内部ダメージなどを、赤外線イメージセンサで測った温度分布のムラから検出したりするあれです。遠くからお高い赤外線カメラの展示物を見たことはありますが、自分じゃ使ったことありません。「ゲルマニウム・レンズ」高いんですよ、みたいな話を聞いても「何でゲルマニウム?」という感じ。とても良し悪しなど良く分からない。
鳥なき里のマイコン屋(48) ARM Mbed その6、Make-GCC-ARMへイクスポート
Mbed-CLIをも少し使ってみるつもりでおりました。Mbed-CLIはOS5向けのようですが、OS2も可能という記述を見つけたので、「Mbed-CLI用」のOS2サンプルプロジェクトのimportをMbed-CLIから試みたのですが、途中で落ちてしまいました。どうせコマンドラインで作業するのであれば、Web環境から既にツールチェーンMake-GCC-ARM宛てでローカルディレクトリにイクスポート済のOS2のサンプルプロジェクトをビルドするのと大差なくね、ということで、そちらでビルドからgdbデバッグまでを通しでやってみました。実質の作業時間5分くらい。あまり簡単すぎて、本当に良いのだろうか、とも思いましたが、問題ありません。ちゃんと動いていますよ。
鳥なき里のマイコン屋(47) ARM Mbed その5、OpenOCD+GDBでデバッグ
鳥なき里のマイコン屋(46) ARM Mbed その4、Mbed-CLI
楽しく使わせていただいているArm Mbed環境ですが、そろそろCLI(コマンド・ライン・インタフェース)の開発環境についても触れないわけにはいきません。まず技術的な面からは、クラウドベースのMbed環境はソースコードからオブジェクトへのコンパイル(ビルド)はできるのですが、デバッガを使うことができないためです。もう一つはルール的な問題です。ソースコードをクラウド上に置いておくような開発の方法は、伝統的な会社の多くでは制限されているという点です。ソースコードの社外あるいは部門を越えた持ち出しについては、厳しく管理されている会社多いですものね。クラウドにソースを上げておくなどトンデモない、と。そんな場合にMbed-OS使えないのは世界を狭めてしまうので、クラウドにソースを置かず、ローカルで開発する手段が提供されています。
土木でエレキ(14) 土石流の監視、有線?無線?
介護の隙間から(36) 実証実験「サポート事業」
前回、最近の高齢者対象の実証実験のあれこれを調べていたところ、実証実験に対していくつかユニークな取り組みをしている自治体があることに気付きました。製品なりサービスなりの有用性を証明したい企業などの組織と、それを実証する「場」を繋ぐ取り組みと言っていいでしょう。自治体側としては地域の活性化が狙いであるようなので、必ずしも「高齢者や介護」ばかりが対象ではないのですが、調べてみると「高齢者、介護」関係の実証実験も含まれていることが分かりました。やはり課題分野であるので関心も高く、受け入れられる可能性が高いのではないかと思われます。実証実験の場が欲しい企業、組織によっては要検討項目でしょう。
鳥なき里のマイコン屋(45) ARM Mbed その3、OS2種類、どっち?
昨日も書きましたが、Mbedという「開発環境」は、Mbed-OSという「実行環境」と不可分なようです。しかし、そのOSに2種類というか2バージョンあるのです。「彼ら」の呼び方で
OS 2 と OS 5
です。途中の3とか4はどこにあるの?とか、OS 2といわれると、その昔のIBM OS/2を思い出してしまうのですがね、とか閑話休題。そんな2種類あると言われると、どっち使ったらいいものか、まずは両方調べないとならないな、などと思うのです。ところが、Webベースの開発環境で、プログラムの新規作成を選ぶと、ひな形にするテンプレートを選んだ時点で勝手にどちらかに設定されています。特になんのお断りもなし。そんなOSのバージョン知らなくても無意識に使えてしまう?のがちょっと怖い。
鳥なき里のマイコン屋(44) ARM Mbed その2, printf, OSのお陰
鳥なき里のマイコン屋(43) ARM Mbed その1、お手軽過ぎて?
第2部開発ツール編行きますと自分で書いたものの、「いや~面倒くさいね~」とちょっと手を付けかねていました。新規の(私が使ったことがない)開発ツールをやるとなると、ビルドして実機で動かすことくらいはやっておきたいです。すると開発ツールをインストールするだけでなく、ツールの使い方を調べ、片やターゲットのMCUを調べ、MCUを搭載したボードの回路など調べて、と準備が結構大変。サンプルプログラムくらいはどこかで公開されているにせよ、いわゆる「Lチカ」やるだけでも勉強しないとならない(読まなければならないドキュメント)ことが多すぎ、と思っていたら最近は全然そんなことは無い環境があるのでした。年寄りは目から鱗。
土木でエレキ(13) 洗堀モニタリング
冥界のLSI(8)VM863C110、日本語ワープロとともに
介護の隙間から(35) 実証実験、実証実験
このごろ高齢者を対象にした「実証実験」のニュースを頻繁に目にします。この手の実証実験、昔からあることにはあったと記憶しているのですが、最近どうも増えている、いや増えすぎな気もします。昨日、IoTネタの方で投稿した件でも2件、高齢者向けの実証実験が含まれていました。それらを当方の勝手にてざっくり分類させてもらうと
- 自動運転で高齢者の移動手段確保
- センサ+無線で高齢者の安否見守り
- AIなど応用の認知症予防や高齢者のQOL向上
- ICT活用の助け合い
といった感じでしょうか。本日は2018年から2019年にかけて実施されたか、実施中の各種実証実験をいくつか調べてみたいと思います。
IoT何をいまさら(13) NB-IoTを用いたスマート水道メータ
本日調べさせていただくのは、水道、ガスメータ製造大手の愛知時計電機のNB-IoTを用いたスマート水道メータです。IoT向けの無線規格であるNB-IoTを用いているところが注目ポイントであるので、本「IoT何をいまさら」シリーズとして番号をつけたのですが、実は「介護の隙間から」の方で取り上げる方が良いのか?とも迷いました。このNB-IoTを用いた水道メータで、高齢者見守りの実験が何件か同時に仕掛けられていたためです。さらに言えば、このNB-IoT無線、最近何かと話題のHuaweiの技術のようです。