前回、最近の高齢者対象の実証実験のあれこれを調べていたところ、実証実験に対していくつかユニークな取り組みをしている自治体があることに気付きました。製品なりサービスなりの有用性を証明したい企業などの組織と、それを実証する「場」を繋ぐ取り組みと言っていいでしょう。自治体側としては地域の活性化が狙いであるようなので、必ずしも「高齢者や介護」ばかりが対象ではないのですが、調べてみると「高齢者、介護」関係の実証実験も含まれていることが分かりました。やはり課題分野であるので関心も高く、受け入れられる可能性が高いのではないかと思われます。実証実験の場が欲しい企業、組織によっては要検討項目でしょう。
鳥なき里のマイコン屋(45) ARM Mbed その3、OS2種類、どっち?
昨日も書きましたが、Mbedという「開発環境」は、Mbed-OSという「実行環境」と不可分なようです。しかし、そのOSに2種類というか2バージョンあるのです。「彼ら」の呼び方で
OS 2 と OS 5
です。途中の3とか4はどこにあるの?とか、OS 2といわれると、その昔のIBM OS/2を思い出してしまうのですがね、とか閑話休題。そんな2種類あると言われると、どっち使ったらいいものか、まずは両方調べないとならないな、などと思うのです。ところが、Webベースの開発環境で、プログラムの新規作成を選ぶと、ひな形にするテンプレートを選んだ時点で勝手にどちらかに設定されています。特になんのお断りもなし。そんなOSのバージョン知らなくても無意識に使えてしまう?のがちょっと怖い。
鳥なき里のマイコン屋(44) ARM Mbed その2, printf, OSのお陰
鳥なき里のマイコン屋(43) ARM Mbed その1、お手軽過ぎて?
第2部開発ツール編行きますと自分で書いたものの、「いや~面倒くさいね~」とちょっと手を付けかねていました。新規の(私が使ったことがない)開発ツールをやるとなると、ビルドして実機で動かすことくらいはやっておきたいです。すると開発ツールをインストールするだけでなく、ツールの使い方を調べ、片やターゲットのMCUを調べ、MCUを搭載したボードの回路など調べて、と準備が結構大変。サンプルプログラムくらいはどこかで公開されているにせよ、いわゆる「Lチカ」やるだけでも勉強しないとならない(読まなければならないドキュメント)ことが多すぎ、と思っていたら最近は全然そんなことは無い環境があるのでした。年寄りは目から鱗。
土木でエレキ(13) 洗堀モニタリング
冥界のLSI(8)VM863C110、日本語ワープロとともに
介護の隙間から(35) 実証実験、実証実験
このごろ高齢者を対象にした「実証実験」のニュースを頻繁に目にします。この手の実証実験、昔からあることにはあったと記憶しているのですが、最近どうも増えている、いや増えすぎな気もします。昨日、IoTネタの方で投稿した件でも2件、高齢者向けの実証実験が含まれていました。それらを当方の勝手にてざっくり分類させてもらうと
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- 自動運転で高齢者の移動手段確保
- センサ+無線で高齢者の安否見守り
- AIなど応用の認知症予防や高齢者のQOL向上
- ICT活用の助け合い
といった感じでしょうか。本日は2018年から2019年にかけて実施されたか、実施中の各種実証実験をいくつか調べてみたいと思います。
IoT何をいまさら(13) NB-IoTを用いたスマート水道メータ
本日調べさせていただくのは、水道、ガスメータ製造大手の愛知時計電機のNB-IoTを用いたスマート水道メータです。IoT向けの無線規格であるNB-IoTを用いているところが注目ポイントであるので、本「IoT何をいまさら」シリーズとして番号をつけたのですが、実は「介護の隙間から」の方で取り上げる方が良いのか?とも迷いました。このNB-IoTを用いた水道メータで、高齢者見守りの実験が何件か同時に仕掛けられていたためです。さらに言えば、このNB-IoT無線、最近何かと話題のHuaweiの技術のようです。
冥界のLSI(7)V41/V51、NEC版PC/XTワンチップ
SoCという言葉が一般化する以前のSoC話、x86系をほじくり返すのを止めて他に行っておりましたが、もう少しx86系を掘り進んでおこうという気になりました。本日、取り上げさせていただくのはNECのV41/V51でございます。1980年代にNECが立ち上げたVシリーズの8086互換プロセッサのシリーズ中の集積プロセッサの後期の製品です。時代的には冥界のLSI(3)PC/Chipとちょうど同時代の1991年ごろに遡ります。
(「黄昏のSoC」改題)
IoT何をいまさら(12) CYMBET、固体電池、凄いんだけど何?
何度も繰り返し書きますが「IoTはデバイスビジネスじゃない」と言われつつ、デバイスに突っ込んでおります。今日は、その中でもちょっと変わったというか特徴のあるデバイスを調べさせていただきます。米国CYMBET社の固体電池です。表面実装の小さなICチップみたいなものが電池になるという代物。シリコン・ウエファ上に作る工程は、材料を除けば、半導体製品と見まがうばかり。当然、量産性は良い筈。なにかものすごいポテンシャルのありそうな技術ではあるのですが、実際に使うとなると、私などウームとうなってしまいます。何でしょ、これは。