「コンクリート」の方から「鋼」の方に調べを進めるにあたり、前回はボルトを取り上げさせていただきました。今回は、鉄筋、コンクリートの内部に埋まっているあれ、の腐食の検査について調べていきたいと思います。まずは、鉄筋の腐食の検査方法について、例によって特許を調べてみることにいたしました。誰がどんな特許を出願しているのかを読み込めば、素人にもある程度の感触は得られる筈。今回は「誰が」の方に重点を置いて調べてみたいと思います。
土木でエレキ(9) ボルトの検査調べてみた
まったく土木・建築分野とは縁遠い人が知っていたくらいなので、未だに「高力ボルト需給ひっ迫」問題は続いているのでしょう。本日は需給を調べるつもりはまったくないのですが、参考までに、昨年、その問題を明らかにした国土交通省の調査へのリンクを張っておきます。
建設現場の高力ボルト需給ひっ迫を受け緊急調査を実施 8割強で工期に影響
ありふれたものを言うときに「ネジ、くぎ」みたいな表現をすることがありますが、今回はまさに「ネジ」の供給が律速になっていて、今の世の中の仕組みの不思議さの一端を見せてくれているようです。
さて、本題は「ネジ」の検査の方です。過去何回か橋梁の検査方法、といっても主にコンクリート側の検査を調べさせてもらってきましたが、そろそろ「鋼」の方にも調べを進めたい、と思っております。
「鋼」には「鋼」の流儀がある
に違いありません。
土木でエレキ(8) 橋の崩落の歴史
土木でエレキ(7) AIの活用を道路の点検技術にみる
土木でエレキ(6) 打音検査、ICT化AI化、なにがやりたい?
土木でエレキ(5) 衝撃弾性波法と使われるセンサ
土木でエレキ(4) コンクリートの非破壊検査技術の評価結果を覗き見
前々回、調べる対象を「橋梁」ということで絞ったので、今回は橋梁の維持管理(見守り)に使われる「リーディング・エッジな」(電子デバイス的な表現ですが)技術をいくつか調べてみたいと思います。例によってNETIS維持管理支援サイトを見てみると、ちょうど「手頃」な資料がありました。1年近く前のものですが、2018年03月29日付けの
「コンクリート構造物のうき・剥離を検出可能な非破壊検査技術」の評価結果について
という資料です。NETISはトップページから入ると名前こそ聞かれませんが、「どのような立場の人物か」聞かれるようになっている(ぶっちゃけ、私のような素人は「その他」ですが)ので、直接この資料へのURLを張るのがはばかられました。もし関心があるようでしたらちゃんとトップから入って質問に答えた上で探してください。
土木でエレキ(3) もうすぐ締切、土木学会インフラデータチャレンジ
土木でエレキ(2) 橋梁点検、基礎データの収集方法
前回の調査で、土木的インフラの維持管理のための「見守り」分野でも電子デバイスの「出る幕」はあることが分かってきました。しかし、土木素人の電子デバイス屋です。土木分野の方々が何を点検し、どうデータを収集しているのかを理解していかないことには、いくら出る幕があっても提案もできません。そこで、まずは前回も調べた「橋梁」を対象に、橋梁の点検ではどんなところをどうチェックするのか調べてみました。ちょうど良い資料が何点か見つかったので今回はそれに基づいています。 “土木でエレキ(2) 橋梁点検、基礎データの収集方法” の続きを読む