帰らざるMOS回路(9) M1Kでボード線図

JosephHalfmoon

このところ羊頭狗肉、MOS回路といいつつ、M1K(アナログデバイセズ社の教育用ツールADALM1000)の機能を端から使ってみるシリーズになってしまっております。本日でひと段落かね。ボード線図。遥かな昔を思い出します。落ちこぼれていたんだ、これが。この歳になってグラフを描いて(実際に描いているのはAlice M1K DeskTop様ですが)いるんだ。 “帰らざるMOS回路(9) M1Kでボード線図” の続きを読む

特許の失敗学[13] 特許庁の広報(4) 特許庁の商標出願


特許庁の商標出願


 前回の投稿、特報 特許庁の特許 では、特許庁の特許出願のスクープ(ここは報道機関でないので不適切か?)しました。そのフォローアップ調査をしていたところ、更に謎は深まる結果となりました。そこで発見した謎は「特許庁の商標出願」です。特許庁(またしても出願人は特許庁長官)は、商標も特許庁に出願していました。

 前回の投稿に記載した疑問については、連休中で特許庁に電話が通じないため、特許庁HPの「お問合せフォーム」で広報室に問合せしました。 結果は来週か?乞うご期待 Don’t miss it. “特許の失敗学[13] 特許庁の広報(4) 特許庁の商標出願” の続きを読む

帰らざるMOS回路(8) DUTは大人の科学で?

JosephHalfmoon

「連休」というより、長い「自粛」期間と言うべきでしょうか。外に出かけられない分、家に籠って「長いこと先送りにしていた片付けもの」をやっている方、多いような気がします。私も埃だらけのモノの詰まった部屋の片づけに勤しんでおります。すると時々「お宝」が出てくるのです。その一つ、学研の『大人の科学』誌付録の電子ブロック(mini)であります。遥か昔に「買い与えた」ものの、あまり使われた形跡もなく、埃の中から出てまいりました。 “帰らざるMOS回路(8) DUTは大人の科学で?” の続きを読む

特許の失敗学[12] 特許庁の広報(3) 特報 特許庁の特許


特報 特許庁の特許

2020年4月28日(火) 特許庁長官が出願した特許が【特許番号】特許第6691280号(P6691280)、【登録日】令和2年4月14日(2020.4.14)、【発行日】令和2年4月28日(2020.4.28)として登録された。発明の名称は『管理システム及び管理方法』である。2020年5月4日現在、特許庁のホームページには、本件についての発表は無い。

本件は「失敗学」ではないのですが、特許庁の広報に訊いてみたい。
ということで、このカテゴリーで投稿します。
“特許の失敗学[12] 特許庁の広報(3) 特報 特許庁の特許” の続きを読む

帰らざるMOS回路(7) M1Kでインピーダンス測定

JosephHalfmoon

前回、アナデバ様のM1Kは、ウン千円のお勉強ツールにも関わらず、あまりに機能が豊富なので、その機能を端から見ていきたいなどと大それたことを申し述べてしまいました。本題のN-MOS論理回路のお楽しみからは脇道ですが、使用ツールを理解しておくことは大事なことだと(言い訳です。)しかし、ちょっと始めて直ぐに分かりました、こりゃ、GW期間の数日では終わらんだろ~と。大体ね、動かし始めると部品欲しくなるのです。前に申し述べましたとおり、部品の調達はGW明けてからにするつもりなので、手持ちの乏しいもので「とりあえず」やるしかない。 “帰らざるMOS回路(7) M1Kでインピーダンス測定” の続きを読む

帰らざるMOS回路(6) M1KとAnalog Discovery2

JosephHalfmoon

本サイトでは、何か「波形」を測定するというとDigilent社のAnalog Discovery 2をよく使っておったのです。ところが、最近、本シリーズではAnalog Devices社(たまには正式名称書かないと)のADALM1000ばかり使わせていただいております。この2つのお道具、似ているところもいろいろあるのでありますが、違う部分も沢山あります。今回は、本シリーズの視点で「違い」をまとめておきたいと思います。 “帰らざるMOS回路(6) M1KとAnalog Discovery2” の続きを読む

帰らざるMOS回路(5) NMOS回路(もどき)の弁明

JosephHalfmoon

当然、案の定、前回の醜い抵抗挿入に関してAraha氏からお叱りのメールがありました。「もっとよく考えよ」と。ごもっとも!でもね、これにもね、コロナの影が落ちております(言い訳だ)。コロナとGWが重なり電子部品の通販サイトがかなり混み合っているみたいなので、「忖度」して発注を控えさせていただいた、というのが一つ。本当か? “帰らざるMOS回路(5) NMOS回路(もどき)の弁明” の続きを読む

備忘録 2020.04.28 「アポロ誘導コンピュータ」が「3NOR」のみの理由


備忘録 2020.04.28 「アポロ誘導コンピュータ」が「3NOR」のみの理由

 論理回路は2NANDのみで構成できます。ずっと「NAND」のみで論理回路ができると思い込んでいましたが、「アポロ誘導コンピュータ」の記事を読んで「NOR」のみでも論理回路ができることを初めて認識しました。「思い込みは危険」を再確認する今日この頃。ただし「AND」や「OR」いわんや「NOT」だけでは論理回路はできません。
さて、備忘録【感想】Literature watch returns(15) CPUはこうやって動いている トランジスタ技術2020年5月号 の投稿にて、最後クイズの答えを省略しましたが、どなた様からも回答を頂けませんでした。仕方がないので、Arahaが考える解答を述べます。

(問2)「アポロ誘導コンピュータ 」が2NANDでなく、3NORを採用した理由は何でしょう。

もう一度考えてみたい方は「続きを読む」をクリックしてはいけません。
“備忘録 2020.04.28 「アポロ誘導コンピュータ」が「3NOR」のみの理由” の続きを読む

帰らざるMOS回路(4) 牛刀割鶏、電源の制約

JosephHalfmoon

表面実装部品など手半田しておりますと、老眼の目は霞み、ピンセット持つ手は震えて上手くいかないことが度々。思いのほか時は過ぎます。しかし、出来上がった小さな基板を眺めながら一杯頂くのが、これまた乙なものかと。そんなことで日々過ごしておる今日この頃ですが、1つ問題に気付きました。問題といっても平和な問題なのでありますが。
“帰らざるMOS回路(4) 牛刀割鶏、電源の制約” の続きを読む

帰らざるMOS回路(3) アナデバM1KでIV特性?

JosephHalfmoon

何を隠そう(隠しませんが)秘密兵器はアナデバ製ADALM1000であります。略称M1K。アナログ回路の「自主練習」用にアナデバ殿が販売している教育用のものです。お値段お手頃、しかし、「お値段以上」なツールです。これを使ってMOS回路の実機の動作を見てみよう、というわけです。 “帰らざるMOS回路(3) アナデバM1KでIV特性?” の続きを読む

備忘録 2020.04.23 『特許』君の名は、半導体の古代技術、『商標拳』

備忘録 2020.04.23 『特許』君の名は、半導体の古代技術、『商標拳』

Arahaの投稿記事の投稿後のフォローアップです。

今回のアップデートは以下です。

・『特許』君の名は: 特許庁も即答できない命名の謎
・半導体の古代技術:「情報デバイス工学特論」が「404 Not Found」
・ YouTube動画  :『商標拳』と『ヱヴァ』
“備忘録 2020.04.23 『特許』君の名は、半導体の古代技術、『商標拳』” の続きを読む

帰らざるMOS回路(2) やっぱり苦手なSPICEトホホ

JosephHalfmoon

週末発注した追加の部品やら秘密兵器<アナデバ製品>やらが今日届きました。秋月通商のネット通販ページによれば「コロナの影響で発送作業に遅延」と書かれておりますが、

秋月電子通商、健在。

宅急便屋さんもありがとさんです。しかし、前回から始めたLT-SPICEシミュレーションはトホホな感じ。まあね、遥かな昔、新人の頃に2カ月やっただけで、俺には向かないと回路設計から逃げてしまった私なので、歳をとったからと言ってうまくなっている筈もなく。 “帰らざるMOS回路(2) やっぱり苦手なSPICEトホホ” の続きを読む

特許の失敗学[11] 特許庁の広報(2) 『特許』君の名は

特許の失敗学

『特許』君の名は

“patent”の語源は「開いていること」「公開すること」であり、“patent law”は発明者に発明を公開することを奨励して一定の期間の排他的な権利を与える制度です。しかしながら、『特許』には「権利を特別に付与する」という心象を受けます。明治の文明開化期は西洋文明からの新規概念に天才的な訳語が考案されました。例えば「経世済民」の『経済』です。『特許』君の名は誰が付けたの?

 経済の語源|出典:集広舎
 https://shukousha.com/column/hirota2/6033/
“特許の失敗学[11] 特許庁の広報(2) 『特許』君の名は” の続きを読む

帰らざるMOS回路(1) そういえばダイナミック、そういえばNMOS

JosephHalfmoon

この間、コロナのせいなのか夢見が悪いと書きました。ネット情報によれば、世界中そういう人が多数らしいですね。しかし私の場合、早くも解決策を見出しましたよ。トラ技2020年5月号のお陰です。この間からいじり始めたMOS-FETが、夢見の悪さを救ってくれるのです。MOS-FETを「考えて」おればぐっすり眠れる。MOS-FETは「私固有のソリューション」かもしれないですが、「何か」があれば良く眠れる人は私だけではないかも知れないです。昨日、秋月電子さんの通販サイトへ行ったならば、注文多くて遅れます的なお知らせあり。皆さんも巣ごもり需要? “帰らざるMOS回路(1) そういえばダイナミック、そういえばNMOS” の続きを読む