前回、前々回と電圧制御電圧源のPOLY記法を使ってアナログ電圧の加減算、乗算のビヘイビアモデルを作ってLTspice上で動作確認。今回はアナログ電圧除算回路のビヘイビアモデルです。この除算の算法は自分ではとても思いつかなかったので、ほぼ30年前の例の御本を取り出してきてのぞき見。やっぱ数学できるヒトは違うよ。
SPICEの小瓶(24) 電圧制御電圧源のPOLYでアナログ電圧乗算回路のビヘイビアモデル作る
前回、従属電圧源のPOLY記法を使って電圧加算回路(係数マイナスにすれば減算回路)のビヘイビアモデルを作りました。今回はその余勢を駆ってアナログ電圧の電圧乗算回路のビヘイビアモデルを作りたいと思います。POLY記法がわかればほとんど一撃なんだ、これが。調子に乗りすぎ?
SPICEの小瓶(23) 電圧制御電圧源のPOLYでアナログ電圧加算器のビヘイビアモデル作る
前回、非線形な従属電源モデルの特性係数を外部から与えることができるようになりました。これも「POLY記法」のお陰です。とっつき悪いですが慣れれば強力。でもPOLYは非線形といわずとも線形なモデルでも活躍可能。今回はアナログ電圧の加算器のビヘイビアモデルをPOLYを駆使?して書いてみます。簡単? “SPICEの小瓶(23) 電圧制御電圧源のPOLYでアナログ電圧加算器のビヘイビアモデル作る” の続きを読む
SPICEの小瓶(22) POLYのパラメータを.STEPできるようにしてみる
前回はマクロモデルの中で非線形な従属電源の特性をPOLY(多項式)で表現してみました。これができればどんな特性でも思うがままなどとほくそ笑んだのですが、前回の方法では新たな特性のデバイスを定義する度にモデルファイルを書き換えねばなりません。メンドイです。今回は「パラメータ化」してみたいと思います。 “SPICEの小瓶(22) POLYのパラメータを.STEPできるようにしてみる” の続きを読む
SPICEの小瓶(21) POLYって何よ?非線形従属電源の多項式定義、なんじゃそりゃ
前々回、SPICEのマクロモデルの活用を「心に誓った」ものの、そのために越えなければならない山は沢山ある(ちんまい山だけれども)です。その最初の一つが「多項式による非線形な従属電源の表現」でないでしょか。POLY(1)などと書かれているヤツ。その後ろには数字がずらずらと並んでます。なんじゃこりゃ。
SPICEの小瓶(20) SPICEサブサーキットとシンボルを紐づけ、思ったより便利じゃん
薄々知ってはいたのです。食わず嫌いでした。LTspiceのシンボルにシミュレーション用モデルを紐づけ。シンボルを配置すれば何も追加の記述することなくシミュレーション可能。いちいちシンボル作るのがメンドイと思っていたのですが、シンボルファイルはコピペでOK。それにLTspice、テキストのネットリストも編集できたのね。
SPICEの小瓶(19) LTspice階層化、簡単じゃん。マクロモデル活用開始
別シリーズにて30年前のSPICEのマクロモデル/ビヘイビアモデル作成の教科書を発掘。これを手がかりにSPICEのマクロモデル作成への進出をたくらみました。アナログ素人のクセに。でも今時テキストベースのモデルでもなし、だいたいLTspiceで階層設計ってどうやるのだっけ?そんなことも知らないでよくやる気になったな自分。
SPICEの小瓶(18) XTALを発振させるための遠い道のり、LTspice
別シリーズにてアンバッファ・タイプのインバータ 74HCU04 を使ってXTALを発振(現物で)させてみました。現物で出来たのだからSPICEでも発振させて~と野望をいだきました。しかし、SPICE素人にはいささか敷居が高かったです。しかしありがたいことにCQ出版社様のページで疑問は氷解。
SPICEの小瓶(17) トランスをLTspiceする、ありがちなことをやってみる
前回、前々回と(柄にもなく)真空管のマクロモデルを動かしてみました。真空管の増幅回路を拝見すると必ず登場するのがトランスです。電源だけでなく、入力、出力、一本の「玉」にもヒータに信号にと大活躍。そういえばトランスのLTspiceシミュレーションってどうやるのだったけ?もしかして使ったことないかも。 “SPICEの小瓶(17) トランスをLTspiceする、ありがちなことをやってみる” の続きを読む
SPICEの小瓶(16) 二極管(真空管)のシンボルが見当たらない。苦し紛れだっ。
前回Ayumi’s Lab様の真空管SPICEモデルをダウンロードさせていただき、三極管 6SN7 でLTspiceシミュレーションができることを確認(要小修整。)今回2極管を確認すべしと思い立ったところ、シンボルが見当たりませぬ。自分で作るのはメンドイので苦し紛れの便法に走りました。それでもダイオードは動く、と。
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SPICEの小瓶(15) 真空管マクロモデルを使わせていただきます。
真空管マニアのご友人はいるものの、私にはまったくその趣味はないです。しかし真空管をシミュレーションしたいと思ったのは、続く戦争のせいと言えなくもないデス。たまたま第2次大戦時の対空火器管制装置の回路図を見、どんなもんだったのか知りてーと。そのためには真空管のSPICEシミュレーションをするしかない、と。 “SPICEの小瓶(15) 真空管マクロモデルを使わせていただきます。” の続きを読む
SPICEの小瓶(14) 異常発振させテ~。わざわざ使っちゃイケない領域を使ってみる。
別シリーズ記事でマルチバイブレータをLTspiceしていて「初期値与えてやらない」とうまく発振開始しない件に遭遇しました。今度はYou Tube番組でオペアンプを発振させないためのテクをお教えくださっているものに遭遇。「発振させたくないのに発振しちまう」ところをむやみとやってみたくなりました。天邪鬼ね。 “SPICEの小瓶(14) 異常発振させテ~。わざわざ使っちゃイケない領域を使ってみる。” の続きを読む
SPICEの小瓶(13) 平均の消費電力、どうやって求めるんだっけ?LTspice
別シリーズ記事でLTspiceシミュレーションしていて、確か部品の消費電力を求める方法があったよな、と思い至りました。それもある期間の平均電力を計算できたはず。以前に調べた気がしたのだけれど忘却力の彼方に滅してます。そこで今回は「平均の消費電力」の求め方を復習してみることにいたしました。
SPICEの小瓶(12) アクティブ・フィルタ(実機)を組み立てた結果。動いて当然か?
前回、アナデバ様のWebツールを使ってアクティブ・フィルタ(手元の部品を指定したので精度的にレコメンドより落ちているケド)を「設計」しLTspiceでシミュレーションしてみました。今回は作成された回路をブレッドボード上に組み立てて特性を観察してみたの回です。何も分かっちゃいなくても回路は動くと。いいのかそんなことで。