SPICEの小瓶(38) 小信号用の手元部品でハーフブリッジ・インバータ「もどき」

Joseph Halfmoon

元よりパワエレ素人、いまさらパワエレにまい進しようとは思っていないのでありますが、マイコンのペリフェラルの中にはハーフブリッジだのフルブリッジだのを制御するためのものがあります。その動作確認のために「ちんまりした」ブリッジ回路モドキをデッチ上げてお茶を濁したいと考えました。手元には小信号用の部品しか在庫がないんだ。。。

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※ Analog Devices, Inc. LTspice XVII(x64) (17.0.36.0)を使用させていただいて動作確認しております。

SPICEだけれど後で実験できるようにしておきてー

LTspiceにはパワエレ用の部品モデルも多数搭載されとります。しかし、その辺のモデルを使って「本格的な回路」を作るのはちょっと恐れ多いなと思いました。手元の実デバイス使った実験環境、電流流せる気がまったくもってしないデス。だいたいパワエレ用の部品の在庫はほぼほぼ無。あるのは「小信号用」ばかりです。まあ、小信号用のデバイスでもそれらしく回路に「並べれば」それなりに動作してくれるんでないの。。。

というわけででっち上げたLTspice回路図が以下に。halfbridghInverterSchametic2

SPICEシミュレーション結果

上記回路の期待値としては、HとLの間にV1の約半分の電圧(ピークツーピークで2.5Vくらい)の「交流波形」がかかり、約十数mAくらいの電流が負荷の抵抗のR1に流れてくれればというところ。

シミュレーション結果が以下に。赤がLとH間の電圧。黄緑がR1を流れる電流です。halfbridghInverterWaveForm2

 

 

あれれ、LTspiceで実効値の測定ってどうやるのだったっけ?とりあえず上のグラフからは片側1.数Vで十数ミリAくらいな感じがしないでもない。目分量?いい加減だな。次回フルブリッジ回路をやる前に測定方法調べておけよ、自分。

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