テキストの記事ばかり投稿してきましたが、画像入り記事の練習も兼ねて『物欲日記』を投稿します。オークション出品経験も無いので写真がいまいちで申し訳ありません。往年の名機『SigmarionⅢ』を復活させようと考え中に、物欲に負けてモバイルNotePCを買ってしまいました。
◆ SigmarionⅢ
探し物をしていると忘れていたガジェットが見つかります。100円ショップのソフトポーチに入った重たい物がありました。中を確認すると『Sigmarion Ⅲ』でした。ほとんど未使用でしたが、クラムシェルのキーボードもあるので、ネットに繋がらなくても外出時にテキスト入力ができるかなと、電源ON…動作しません。ACアダプタをつなぐと動作するので、バッテリー充電を待ちます。数時間後ACアダプタを外して電源ON…またもや動作しません。どうもバッテリーがお亡くなりになった模様です。バッテリーがなければ、モバイル活用は夢と消えます。
『SigmarionⅢ』は古い設計のためか、定格 DC7.4V/5.0W とあります。最近のモバイルバッテリー(USB電圧)では動作しそうにありません。どこかで、7.4Vのバッテリーを調達するか、それとも禁断のバッテリー殻割り換装するか~と考えていたところに、ドン・キホーテの『NANOTE』の記事を目にしました。(ドンキ・ホーテじゃないんだ)
税別2万円を切る7型UMPC、ドン・キホーテ「情熱価格プラス NANOTE」
出典:PC Watch ~テレワーク端末として使えるのかを検証
平澤 寿康 2020年5月8日 11:00
https://pc.watch.impress.co.jp/docs/column/hothot/1251220.html
これは良さげ。2万円のモバイルNotePC欲しい…
早速、最寄のドン・キホーテに電話します。
1店目:「在庫ありません。ご来店で予約できますが入荷未定です」
2店目:「在庫、残り1個です。お取り置きはいたしかねます」
次の日。2店目のドン・キホーテにて、
ありました、最後の在庫1個『NANOTE』。しかしであります。
「メーカー保証はありますが、(COVID-19の影響)修理できません。」
「入荷未定で交換できません。初期不良や修理の場合は返金となります。」
「それでよろしければ、ご購入いただけます。」
一瞬迷いますが、これを逃すと次は来年以降になりそうです。
お店のカード読み取り機でポチっとな。
◆『NANOTE』動作確認
コルタナに導かれて初期設定、無線LANも設定して無事にネット接続成功。格安品のMicroSD 256GBも認識しました。変則キーボードのためタッチタイピングは厳しそうですが、ホームポジションに手を置くとEnterキーは右手小指の直下にあります。光学式ポインティングデバイスも使い易い。テキスト入力はOKかも。少なくともフリック入力よりもかなり速く入力できる。この値段でタブレットモードまでサポートしているのは素晴らしい。
◆『SigmarionⅢ』と『NANOTEの』との比較
『SigmarionⅢ』と『NANOTE』は、ほぼ同じ大きさと重さでした。
重ねるとほぼ隠れてしまうので、少しずらして写真を撮りました。
重さは、SigmarionⅢ 432g NANOTE 545g
(電気マットの上に置いて測定したので、正確な重さではありません)
『SigmarionⅢ』は美しいデザインですが、『NANOTE』はシンプルな直方体です。コンピュータとしての性能は圧倒的に『NANOTE』が勝ります。近年の製造革命の賜物、市販品として100ドルPCが実現されたと言ってもよいでしょう。
NANOTE 仕様
・360度回転可能な7型タッチ付き液晶、キーボードを備え約520g
・OSはWindows 10 Home
・プロセッサにAtom x5-Z8350、メモリ4GB、ストレージにeMMC 64GB
・液晶1,920×1,200ドット
・インターフェイスは、USB 3.0、USB Type-C、microSDカードスロット、
Micro HDMI出力、IEEE 802.11b/n対応無線LAN、Bluetooth 4.0
30万画素Webカメラ、音声入出力
・バッテリは5,000mAh、駆動時間は約7時間
・本体サイズは約181×113.6×19.6mm(幅×奥行き×高さ)。
その昔、Sony VAIO type P VGN-P50 が欲しくて何度も家電量販店に通いました。VAIO type P の購入は我慢しました。『NANOTE』は物欲を抑えられませんでした。スマホの普及により軽量モバイルPCは絶滅かと危惧してましたが、お求め易いお値段で復活するとは嬉しい誤算でした。
(参考) スペック type P 製品情報 | VAIOパーソナルコンピューター | ソニー
https://www.sony.jp/vaio/pre_include/html/P2/spec_retail2.html
◆ Afterword
「何だお前は。工業を馬鹿にするのか? 工業が市民を平等にしたんだぞ。集中する資産を広げたんだよ」グノォム博士
出典:『王立宇宙軍 オネアミスの翼』
20世紀のICT革命は、残念ながら貧富の格差を解消する方向には向かわず、グノォム博士のビジョンを実現していません。しかし、インターネットと『NANOTE』のようなデバイスの低価格化は教育の機会均等を可能とします。 『デバイスビジネス開拓団』で知った、『ADALM1000』『M5Stack』『Kendryte K210』のようなデバイスは最新の電子技術をアマチュアの手の届くところにもたらします。まるで、前世紀のマイクロプロセッサが登場した時代を彷彿とさせるものです。
ICT革命は、GAFAや新興国の大企業を生みました。かたや日本は世界企業の時価総額のトップ100社にトヨタ1社のみというありさまです。しかし、昨年久々に覗いた秋月電子の賑わいや小学生ロボコンを見るにつけ、まだまだこれからだと思う今日この頃であります。
山賀博之[監督]『王立宇宙軍 オネアミスの翼』(1987年): ラジオ批評ブログ――僕のラジオに手を出すな!
http://radio-critique.cocolog-nifty.com/blog/2011/05/1987-ef72.html