忘却の微分方程式(8) OMNotebookに手こずる

JosephHalfmoon

前回から、OpenModelicaの「モデリングの心」を学ぶべく、OMNotebook上のDrModelicaを読ませていただいております。とはいえ、Exercise無しの手抜き学習。先の短い年寄りならばそれも許されようと(本当か?)しかし、OMNotebook、素晴らしいソフトだと思いつつも、「ケッ、なかなか思ったように動かねえなコイツ」と心の中で悪態をついておるこのごろ。

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最初から、ディスるようなことを書いてしまいました。一番の不満は、起動のところです。OMNotebookをメニューから開くたび(Windows10上、64ビット環境でOpenModelica v1.14.1)、巨大なウインドウが開きます。当方環境は、左にサブの幅1920ドット、右にメインの幅1366ドットなのでありますが、新たなOMNotebookのウインドウを追加する度

左右のディスプレイの幅を足したウインドウが開く

ように見えます。そこで、ウインドウを開くときのデフォルトのウインドウサイズを指定したいと思うわけです。私の乏しい経験からは、

  1. GUIといいつつも、コマンドライン引数でサイズを指定できる
  2. SettingとかPreferenceとか設定を指定して保存できるメニューがある
  3. 実行可能な何らかの「命令」の中にGUIのサイズを調整できるものがある
  4. 設定ファイルがどこかにある

といったケースが想定されます。勿論、その辺何か書いてないかと「ドキュメント」をあさってみたのですが、今のところ見つかっていません。

まず、最初のコマンドライン引き数を調べてみました。メニューからOMNotebookを起動するとまずはDrModelicaのノートブックが開くようになっています。これはショートカットに何か引数ついているんじゃなかろうか?

何もありません。

そこで、コマンドプロンプトから、OMNotebook.exeに、無暗と-hとか、–helpとか、/?とか、Linux系、Windows系で「ありがちな」引数を端から試してみたのです。すると、空の新たなノートブックが開きます。特にエラーメッセージも何もでません。空のノートブックが開くだけ。当方で作成したノートブックのファイルを引数にとっても、空ノートが開きます。ともかく、何でもよいから「引数」があると、Dr. Modelicaが開くわけでもなく、常に空ノートでした。しかし、全てのOMNotebookのウインドウを閉じて、OMNotebook.exeをcmd.exeから直接起動する(引数なし)とDr. Modelicaが開きます。どういうことになっているのかサッパリです。この方法でWindowサイズを操作するのは諦めました。

次に第2の方法です。ツールバーやメニューに沢山項目があるというのに、Windowを制御できるようなSettingとか、Preferenceの類は見当たらないです。正確にいえば、第3の方法の実行可能な「コマンド」の中にSettings関係があることはあります。また、helpも存在します。命令としては以下のようなもの。

  • checkSettings()
  • getSettings()
  • help()

しかし、上記のSettingsは、OpenModelicaの実行制御のためのもののようです。実行パスとか、裏で動くコンパイラとか、モデリングとか「ガチ」な部分は教えてくれるし、設定もできそうですが、どうもUI的なもんは面倒みてくれない感が凄い。

でもね、メニューには、Recent Filesなどという過去の履歴からファイルを開く機能もあり、どこかに記録を残してある筈。ちと調べてみました。

Users/ユーザのお名前/AppData/Roaming/openmodelica

の下に Windows式の設定ファイル

omnotebook.ini

がありました。ファイルの履歴は確かにそこに記録されています。しかし、他に設定されていたのは、

AutoIndent=true

のみ。まあ、地道にソースでも眺めてキーワードを探索したらあるのかも知れないですが、先は長いな。そんな中、何度もWindowを開いているうちに、使えるなという機能が見つかりました。

Windowsの画面の自動サイズ、整列機能

画面の端の方にWindowをドラッグすると勝手に大きさを操作して「寄せて」くれる機能です。これをONにしていると意図せずウインドウサイズが変わって作業がし難いのでOFFっている人も多いのではないかしらん。

しかし、OMNotebookでは、これがなかなか有効。画面の端にピッとドラッグするとちょうどいい塩梅の如何にも「ノート」なサイズに整列されるのです。

まあ、いいか、目的は果たせたし。。。しかし、ウインドウサイズの話だけで1回完了、いいのか、これで。OpenModelicaの「心」に迫るのはまた次回か?

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