Literature watch returns(22) Interface誌付録 コンピュータ手帳2021

JosephHalfmoon
Joseph Halfmoon

今年もそろそろカレンダーなどの季節がやってまいりました。予定表などスマホで済ますので、手帳に予定を書くなどということはないのですが、毎年ほぼ欠かさず購入(付録?)させていただいておりますのが、トランジスタ技術誌の「エンジニア手帳」とInterface誌の「コンピュータ手帳」なんであります。今回は、Interface誌の「コンピュータ手帳2021」が手元に到着。

アイキャッチ画像に掲げましたるとおり、左が今年1年間、もって歩いてかなりくたびれてきている「コンピュータ手帳2020」、こなた右が到着したばかりの「コンピュータ手帳2021」であります。これは、以下に表紙写真を引用させていただきますCQ出版社、インタフェース誌2021年1月号の付録であります。

Interface200101まあ、本誌の方もいろいろと勉強になりそうな記事が目白押しなので、後でやってみたいと思っているのですが、まずは、カバンに入れて持ち歩く冊子を入れ替えることになる付録の方をざっと見てみました。

  • 年ごとの手帳の体裁なのでカレンダー(予定表)はついている

ここは外せない部分かと思いますが、昨今、使っている人はあまり多くないような気もします。私もスマホ/PCで予定表機能に頼っているので多分使いません。

どちらかというとこの「手帳」のメインは、

  • 携帯用に簡潔にまとまった各種技術情報などの資料集

にあります。インタフェース誌の「コンピュータ手帳」とトランジスタ技術誌の「エンジニア手帳」を比べると、「コンピュータ手帳」がソフトよりな資料が多いのに比べ「エンジニア手帳」がハードよりの資料中心という違いがありますが、被っているところも一部あります。

最近は何か技術情報といえばネットで簡単に検索できたりするので、私もそうすることが多いです。ただ、こういう手帳を持ち歩いていると何か安心な感じがする。プロの執筆者、編集者の人の手になるだけに正確だし、的確。ただ、「皆さんに当てはまる」技術情報が毎年総入れ替えになるということはないので、ぶちゃけ、

資料集を遠くからみると毎年ほとんど一緒

に見えます。しかし、その年に追加された新たな標準規格など、細かいところで更新されているところも多く、最新版にしておく意味はある、と。さらに言えば、

毎年、微妙に資料集の項目建てが変化していく

これこそ、編集者の人達の「意志」なのでしょう。フォーカスのあたっている場所が、ちょっとずつズレていくのですね。そうして世の中の流れに合わせて少しずつ変化していく。今年の手帳でも資料集の冒頭はAIネタですが、10年前を考えると違っていた筈。密かに外れてしまった項目は out of date?

さて、今年の「コンピュータ手帳2021」資料集には新設された項目が2つありました。

  • 開発環境
  • ESP32

です。両項目とも完全な新設というわけでもなく、昨年の手帳にも対応する記述がなかったわけではないのです。

開発環境に類するものとして、昨年もGCC/Binutilsや、makeの項目がありました。こちらはどちらかというと開発ツールの使い方です。今年もGCC/Binutils、makeの使い方項目はそのまま残っている上で、IDE(統合開発環境)などの比較一覧(簡単な説明あり、GNUツールなどは前述と重複している項あり)と、それへのurlが記してある項目が新設されています。パッと見、いろいろ列挙されているので良いかなとも思う反面、私が思いつくような開発環境でも表から落ちているものもかなりあります。それらの担当者にしたら忸怩たる思いをしているのか、それとも自分のところは「コンピュータ手帳」に取り上げてもらう必要など無いと思うのか?

また、昨年のESP32については「ラズパイ以外の定番ボード&I/O」という項目にArduinoに続く2番手として記述がありました。それが、今年は、Aruduinoを飛び越えてESP32が独立の項目となって充実しています。ラズパイに肩を並べた感じ。そのあおりか「ラズパイ以外の定番ボード&I/O」は、バッサリで、Aruduinoは残っていますが、消えたボードも複数。「落選」したボードの担当者は気付いているのか、はなから気にしていないか?

そんな目で見ていると手帳の変遷は、世の中を反映しているような気もします。細かいところですが、カレンダーの後のメモ用紙部分、

  • 2020は方眼に加え片対数グラフ、両対数グラフ、日本白地図、世界白地図あった
  • 2021は方眼メモ用紙のみ

でした。まあね、手で対数グラフ描かないし、地図にプロットなどやらない、ってことなのでしょうね。そういえば、最後に手でグラフ描いたのは何時だっけ?(その割に対数グラフのグラフ用紙、捨てられないで引き出しにある。)「コンピュータ手帳」だものな、コンピュータ使えということだかな~。それにしては「手帳」というコンセプトだし。それを「必携」している私も私か。

Literature watch returns(21) 秋田純一著、揚げて炙ってわかるコンピュータのしくみ へ戻る

Literature watch returns(23) Interface 2021年2月 へ進む