他人事ながら雑誌の売れ行きが気になりました。例によってお楽しみのCQ出版社Interface誌の2021年9月号、DVD-ROMの付録付きであります。テーマは数学、といって数学科の数学ではなく、工学部の数学、と申し上げておきましょう。一応需要があるのだろうな、私も買ってしまったひとりだし。。。
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最近、YouTube良く視聴させていただいております。結構、技術系の動画も見ている方だと思うのです。しかし、ついついお楽しみの動画の方ばかり見てしまいます(ここ数日は猫動画にハマっています。)技術系の動画の方はリストに入れてしまうと、「後で見よう」ということで積読状態。
実際、各動画の再生回数をみれば私の傾向が私だけでないことに裏付けがとれるような気がします。技術系(といっても私の場合は、主にマイコン関係に偏っています)は数万再生くらいあるとメジャーな感じがします。大変勉強になる良い内容だな~などと思うものでも再生回数数百回とかいうものもチラホラ。作っている手間を想像するに割に合わないような気もしないでもない。それでも公開してくださっている皆さまに感謝です。私は見ますぞ。
マイコン関係では面白そうな動画は英語のものが目立ちます。この手の動画を日本語で作っても「パイ」が小さすぎる、ということかもしれません。
ところが子猫がミャーミャー鳴いている動画(これがまた可愛いのです)だと、数万再生などは少ない方で、百万単位の再生回数のものもたくさん見つかります。マイコンのフラッシュにオブジェクトを書き込んでいる場合じゃない、という気もしてきます。
一方、数学系の動画というのもあって、こちらはかなり再生回数が多いものもあるように思います。日本語のものも多いです。私が勝手に分類すると3種でしょうか。第1はナゼナゼ感のある「命題」に取り組んで「解いてみせる」、Quizというか、手品とその種明かし的なもの。多少の数学理解は必要だけれど高校レベル程度にターゲットをあわせた裾野の広さ。第2は「数学らしい数学」のカテゴリ、抽象で難解、とても不思議。超有名な問題だったりするので、興味はあるんだけれども、結局、本当のところは多分凡人には理解不能。第3は受験数学。
実用的と言えば第3かもしれませんが、これは一定数、切実な対象者様がいらっしゃることによるかと思います。これを除くと前の二つは「分かった」ときのカタルシス、恍惚というか、陶酔というかの感情が視聴の原動力かもしれません(分かったのか、分かった気がしただけなのかは別にして。)
そんな中の「数学」、でも実用的な「プログラミング」とクロスオーバーな動画DVD(といってDVD-ROMですが)の付録、正直微妙に思えました。本日手に入れ、本文もまともに読まないまま、つい先にDVDを開け、動画を再生してしまいました。バチが当たったのか、神の警告か、途中まで再生できたのですが、どういうわけか再生中のPCの調子が悪くなって、途中で再生が止まってしまいました。何度かリブートして手こずったあげく、このPCをあきらめ(DVD抜いて再起動すれば普通に動きます、DVDドライブが悪いのかもしれない。。。)、予備のPCにて再生しました。止まらぬ前に見ておこうと収録の動画一気にみてしまいました。
あくまで個人の感想ですが、スペクタキュラーで手に汗握るような動画が納められているわけではありませんよ。見やすくまとまっていますけれども、淡々としたものであります。特に難解な内容でもなくとても分かり易かったです。時間的にも短かったので、PCの都合もあって一度に見てしまっただけなのであります。ネタバレにならないように個人の感想を述べさせていただけば、
工学部生だったころにこういう動画があったら良かったな
であります。昔こういう動画を見てから勉強したら捗ったに違いない、と。
基本、動画メインではなく、あくまで本誌の内容がメインです。動画は補助教材的なものみたいです。それにDVD-ROMなので動画だけでなく各種PDF資料やコードなど本誌内容関連の情報も格納されています。動画は、必要な数学の入り口あたりで躓いてしまっている人向けの手助けみたいな感じでしょうか
ちゃんと本文の方を読み進めないと勉強になりませぬわい。でも式を見たら世界が分かるような人と違い、私のようなものは行きつ戻りつ、試行錯誤を繰り返さないと理解にはいたりませぬ。根気が続くのか(多分つづかないな)この歳で。分かりたいとは思うのでありますが。