このところBBC micro:bitに外付けの回路を接続しています。micro:bitの場合、ワニ口で接続する方法もあるのですが限られた端子のみ可能。エッジコネクタから安定して他の信号を取り出すために従来から「縦型」のブレークアウト・ボードを使ってきたのですが、今回は「横型」を追加してみました。英Kitronik社製。
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(横型、縦型は当方の勝手呼称です。あしからず。)
アイキャッチ画像に、従来から使用してきた「縦型」のブレークアウト・ボードと今回追加した「横型」のブレークアウト・ボードの写真を掲げました。どちらも秋月通商殿から購入しましたが、縦型は秋月殿オリジナル、横型は英国Kitronik社製です。Kitronik社のブレークアウト・ボードのページへのリンクを以下に貼り付けておきます。
Kitronik Edge Connector Breakout Board for the BBC micro:bit
縦型でなく、横型を購入してみたのは「同じものではツマラナイ」というだけの理由であります。縦型は、主要信号についてはスクリュー式のターミナルブロックから取り出せ、他の信号はピンソケットから取り出すことができる、という設計です。micro:bitを縦に差し込んで使うためには、ブレークアウトボードを安定させるために4隅のネジ穴を使って固定するか、「重し」をつける必要があると思います。こちらでは4隅に金属製のスペーサを取り付けて「重し」にしてあります。安定しますが、かなり場所を食います。またターミナルブロックも良いのですが、全信号ピンソケットに出ている方がジャンパ線は使いやすいかとも思います。
横型ブレークアウト・ボード
さて、横型のエッジコネクタですが、3通りの選択が可能でした。
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- 単品のエッジコネクタを買う
- Kitronik社のブレークアウトボード+エッジコネクタのキットを買う
- Kitronik社のブレークアウトボード組み立て済完成品を買う
当然1が一番「お求めやすい」のでありますが、エッジコネクタの端子を見て即座に候補から落としました。千鳥の4列配置なので、ブレッドボードにそのままさせるわけではありません。その上、BBC micro:bitのエッジコネクタは一部の端子が幅広の変則レイアウトなので、特定の端子はエッジコネクタ側の複数の端子に接続することになります。エッジコネクタの基板側端子の「どことどこがどう接続しているか数えて決めるのがまことに面倒」とも思いました。
既成のブレークアウト基板売っているなら買った方が良くね
ということで購入させていただきました。完成品より、キットの方が「お求めやすい」という1点で「キット」の方を買ってしまいました。スルーホールの半田付けくらい簡単だろ~(そういって昨日も失敗した気がします。)
まず、基板と部品の表面がこちら。
エッジ・コネクタのPCBへの半田付けを開始して直ぐに「完成品買っておく方が楽だった」と後悔しました。老眼で良く見えない上、手先も震える(大丈夫か?)ので真ん中辺の半田付け、かなり辛いです。オボロゲな目におとなりとブリッジになってしまったところが一か所映りました。取り除いて、ルーペで丹念に目視チェック、ショートの危険があるのでテスタで導通確認。
さらにジャンパ線を差し込むつもりでピンソケットを実装し、一応完成をみました。気になるのは以下です。
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- P19とP20が他のピンと離れたところに置かれている
- P19とP20および、用途不明の端子、固定用のネジ穴がレジストで覆われている
P19とP20はI2C信号が出ている端子です。これが使えないと外部にI2Cのデバイスを接続できません。これは困ります。ちょっと離れた位置にあるのは接続のときに分かり易くていいかも、ですが。またネジ穴は生かしておきたいデス。逆に用途不明の端子類は、ショートなどを防ぐためにレジストで覆ったままで良いかもしれません。
どうしたもんかな~ということで先ほどのKitronik社のホームページに置いてあったビデオを見ると「半田レジストをペリペリっと引き剥がす」シーンがありました。
剝がして良いのね。
ビデオ見ても、なぜここにレジストを被せてあるのか理由は納得行きませんでした。まあ、ご本家が剝がしているのだし、剝がしても良いでしょう。カッタで切り、控え目にP19, P20端と両端のネジ穴部だけ剝がしました。こんな感じ。
P19とP20端子にもピンソケットを半田付けして、一応完成。何か信号引き出して使ってみるのは、別投稿で。
<おまけ>
Kitronik社は英国の会社だけあって BBC micro:bit に「コミット」している会社に見えます。以下のページなどは時々参照させていただいとります。まあ、似たようなページはご本家にもありますが。
The Differences Between micro:bit V1 And microbit V2