部品屋根性(62) MACNICA、『LTspiceを使ってみよう!』

Joseph Halfmoon

半導体商社各社のWeb記事を「漁って」みようと思い立ちました。初回の今回は横浜本社のMACNICA殿、沢山ある「技術情報」の中から参照させていただきますのは、『LTspiceを使ってみよう!』とのタイトルのもと掲載されている一群の記事であります。分かり易い気がします(個人の感想です。)

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年寄りは、MACNICA殿というと「大手半導体商社」という頭でおったのですが、今回Webを拝見するに「半導体」は「商材」の一部でしかないと理解いたしましたぜ。

株式会社マクニカ ページトップ

事業内容が広がっているということです。決して半導体から手を抜いているということではないようです。それどころか取扱い増えているんでないかい。上記ページから社史をたどると、

2015年4月 富士エレクトロニクス株式会社と経営統合

なんてことがさらりと書いてあります。「富士エレ」さんも大手半導体商社の一角だったと言っていいでしょう。上記の社史によると「水と油」と言われたが「両社の強みを持ち寄った」と述べられております。ううむ。

メーカが自社製品のプロモーションやサポートのために技術情報を発信するのは当然なのですが、商社さんもまた然りです。それどころかどうしても自社製品に「贔屓目」になりがちなメーカと比べ、お客の反応を目の当たりにしている商社さんの方が製品を客観的に見れている、のかもしれません。

LTspice

さて、マクニカ殿の広範な取り扱いメーカーの中に米Analog Devices社もあります。米国式の略称 ADI、日本的にはアナデバ。本サイトでも「お手軽ツールで今更学ぶアナログ」シリーズはアナデバ社のツールや部品に頼り切りです。そしてアナデバ社と言えば、しばらく前に買収した Linear Technology社(LT)のLTspiceを外すわけにはいきませぬ。私のようなアナログ素人からプロフェッショナルな人までお使いのアナログ・シミュレーション・ツール、皆な大好きLTspiceです。

最近では米TI社もTI版のPSpiceを公開されたので、LTspiceの1強というわけにはいかなくなりましたが、「実用レベルで使える無料の」SPICEとしてはLTspiceの地盤は強固なんじゃないかと思います。私も拙いながら、時折使わせていただいております。LTspiceのご本家のページ(日本語)は以下に。

LTspice

上記ページから最新版をダウンロードできます。また、参照資料等へのリンクやビデオなども充実しておるのであります。ま、しかし、一部日本語、細かいところは英語ってな感じであります。まあ、いたしかたありませんな。

日本語資料ということであれば、ご本家も公認されているらしい

LTspice Users Club

という組織もあるみたい。ただし上記サイトは無償とは言え要登録です。私はLTspice命というほと使い込んでいないし、だいたいアナログ素人なので、登録してません。何か分からないことあると、アナデバ様の資料を見ながら試行錯誤してます(その程度で分かる範囲でしか使ってないです。)

LTspiceを使ってみよう!

さて、ほんとたまたまなんでありますが、マクニカ殿に「LTspiceを使ってみよう」という解説ページがあるのを見つけました。最初、ご本家の英文資料の翻訳記事か何かかと思いましたが、そうでもないようです。当然ご本家資料は下敷きにしているのだとは思いますが新作な感じ。ご本家の資料は比較的易しい記事でも「アナログの権化」的なテイストが見え隠れする(その辺がプロには堪らんのだと推察しますが)のですが、こちらは平易な書きぶり。

これワシが欲しかったもんでないかい。。。

初心者向けのLTspiceの解説ページとして簡潔な記事の中で「どうしたら良いのだっけ?」といった疑問に答えてくれてる感じ(個人の感想です。)勿論、日本語。そして登録なども不要。太っ腹。ただ、気になるのは、この記事群のコンテンツの最新のものでも2020年と。雰囲気的には2018,19あたりで尽きている感じ。書くべきことを書き終わったのでひと段落なのか、いろいろあって中断してしまったのか。。。

これをキッカケにMACNICA殿の技術資料のページを少し漁ってみました。結構いろいろ置いてあります。面白そうなものもあります。端から読んだらもしかすると立派な人になれるかも知れない(今更無理だろ~。)

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