前回7805を使って+5Vの正電源にレギュレート。当然の今回は7905を使ってー5Vの負電源にレギュレートの回であります。やっていることは前回と同じ、小基板をカッターナイフで切り出してピンヘッダをはんだ付けして部品を載せてブレッドボードに刺せる形にしているだけ。でも、対称の割にはコンデンサの定数とか違うのね。
※「定番回路のたしなみ」投稿順Indexはこちら
7905
7905は、負電源のリニアレギュレータ7900シリーズの5V出力版です。前回の7805が正電源であったので、こいつら2つを組み合わせれば正負両電源の出来上がりっと。でも最近は正の単電源動作の回路ばかりなので、負電源の7905は肩身が狭いのかもしれませんで。知らんけど。
今回実験に使用しているのは、日清紡マイクロデバイス社(元の新日本無線)のNJM7900なのですが、手元のデバイス(と参照しているデータシート)はNJM7900FAです。現在日清紡マイクロデバイス社へ行くと現流品は79L00Sシリーズに更新されてるみたいです。
多分、新しい奴の方がいろいろ良くなっているのだろうけれども、こちらは手元にある7905を工作します。今回回路図が以下に。(2023年2月27日追記:本件回路の追加訂正はこちら。)
前回の7805の回路図を以下に再掲します。
IN、GND、OUTの端子の順番が7805と7905で違いますけど、どちらも中身の回路からすると「似たようなもん」じゃないかと思います。ただ、7905の場合、高い方の入力電圧がCOMMON(GND)になっているのでひっくり返ったように見えるだけ?ホントか?
一方、当方でとりつけたコンデンサの定数は7805と7905で共通ですが、下に赤字で書き添えてあるデータシート推奨の数字は結構異なってますな。7805の方が小さいコンデンサでOKです。今回使用の「古い」7905は大きいデス。これはICの世代が違うってことかい。アナログ素人には分からんぞなもし。
現物回路で実験
今回「やっつけた」実験回路が以下に。例によってブレッドボードの電源レーンに「刺せる」小ボードのスタイルです。小ボード上のピンヘッダに外部から電源を与えると以下の配置ではGNDが赤+、-5V負電源が青-側に現れる筈。
リニアレギュレータなので、元になる負電源が必要です。以下の別件記事で使用したボードから-12Vの供給をうけて実験してます。まあ勿体ない使い方。
部品屋根性(84) TPS65131、デュアル正負出力DC-DCコンバータ、TI
出力電圧をハンディDMMで観察したところが以下に。
-5.088Vとな。予定どおり、鉄板?