ブロックを積みながら(150) Scilab/Xcos、連続時間パレットその2

Joseph Halfmoon

前回は連続時間パレットの中でも比較的「プリミティブ」なブロックどもを練習してみました。今回はいよいよXcos使う上での中心的存在の一つ、「連続系伝達関数」と「連続系状態空間システム」を練習してみます。といって練習するのは簡単なやつだけだけれども。実際のいろいろに適用してみるのはまだ大分先かな~。はやくやれよ、自分。

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※動作確認にはWindows 11のパソコン(64bit)上にインストールしたScilabの以下バージョンを使用しています。

Scilab 2024.0.0

今回練習のフロー

今回のフローはありがちなステップ応答を観察するもの。連続系伝達関数を計算するCLRブロックについては、1次と2次と2例を計算。連続系状態空間システムのCLSSブロックについてはHELPページの例(RLC回路のシミュレーション)の値をそのままコピペしてます。cont2_flow

ScilabのHELPページが以下に。

CLR

CLSS

入力信号のステップ関数はデフォルト設定のままですが、念のため設定が以下に。stepFunc

連続系伝達関数、CLR

CLRの「その1」はありがちな1次遅れであります。設定が以下に。transferFunc1

sに乗じているのは「1」なので、時刻2(ステップ関数が1になるのは時刻1なので)のときに6.3くらいの値が読めるハズ。

一方「その2」は2次遅れですtransferFunc3

sに乗じているのが0.2と小さめなので、出力波形はちょっと暴れる?ハズ。

シミュレーションの結果が以下にstepResponseCLR

こんな感じでいいんかな~。

CLSS、連続系状態空間システム

設定が以下に。自前でA、B、C、Dを計算するのがメンドイのでHELPページの例そのままです。なおHELPページの例は、R=10Ω、L=5mH、C=0.1μFのRLC回路モデルであります。

CLSSsettings波形が以下に。stepResponseCLSS

連続系はこの2つのブロックを中心にやってくことになるのね。いろいろやってみろよ、自分。でもその前にまだ連続時間パレットのブロックがあるな。

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