お手軽ツールで今更学ぶアナログ(139) CD4007で作るDラッチ、ようやくシンボル作成。

Joseph Halfmoon

「アナデバ社(ADI社)のWeb記事『StudentZone』を初回からすべて読む」の2022年11月号の実習1回目です。今回もまた「万能のCMOSデバイス」CD4007を使った「ロジック回路」作成です。Dラッチ編。今回は実機演習パスしてLTspiceのシンボル作ってみた回。汚いケド、CD4007の中身が見えるっと。

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アナデバ様のStudentZone 2022年11月号記事(日本語版)へのリンクは以下です。

ADALM2000による実習: CMOSベースのDラッチ回路

このところ、ロジックづいているアナデバStudentzone様です。一通りロジック回路も押さえておけということですかい。それにしてもCD4007をフル活用。まあ、当方は出所の怪しいCD4007を手にいれてあるので問題ないのだけれど、アナデバ製のADALP2000部品キット買ったのにCD4007が入っていないと思っている人は多いのじゃないかしら。当方がADALP2000を買ったのはもう何年も前ですだ。その手元のキットにしてお品書きにはCD4007入ってません。アナデバ様の以下のADALP2000の部品解説ページを拝見するに

ADALP2000 Product Description

一番下の方に、Depreciated items: というリストがあり、そこにひっそりと

CD4007

が書かれています。きっと過去にはCD4007を含んだキットが出荷されていた時期があるのだろうと推察。でも、ともかく「最近のADALP2000キットには入っていない」のではないかしらん。いいのか?

汎用の14ピンシンボルで回路図描いてみたけれど

前回ブレッドボードに組んであったXOR/XNORの回路があったらば「ちょい直し」で今回のDラッチも作れたのであります。しかし先が読めない年寄はバラシてしまいました。もう一度やれと。アレね、結構配線面倒だったです。そこでLTspiceのXOR/XNORの回路をもってきて、まずはシミュレーションでお茶を濁すことにいたしました。いつものことだけれども。

そのときの回路図が以下に。

CD4007DLAT0

ううむ、CD4007の中身が見えないので、全然Dラッチな感じがしません。せめてMOSFETレベルで回路が追いたいのだけれども。

シンボルファイルを編集してみる

そこで、Miscフォルダにある14ピンDIP用のシンボルファイルをローカルなディレクトリにコピーして、CD4007の「中身が見える」シンボルにしてみました。こんな感じ。線分が結構曲がっていて汚いっす。でもま、N、Pトランジスタの接続は分かるっと(恐れ多いことに真ん中のLTマーク消してしまいました。配線通さないとならないので、すみません。)

CD4007schema0

上記で作成した .asy ファイルはテキストファイルです。シンボルのサーチパスがコンポーネント選択画面から見つかるようにControl Panelからパスを追加しておきました。こんな感じ。SearchPath

さてDラッチのシミュレーション

上記で作成したシンボルファイルで描きなおした回路図が以下に。配線に手作り感あり、かなり汚いけれども接続の様子は分かるっと。

CD4007DLAT1

そしてシミュレーションした結果が以下に。黄緑がCLK信号、青がD信号(データ)、赤が出力O信号です。上の回路図をみれば「分かる」とおり、CLKがロウのときにD信号がラッチに通り、ハイの時に保持される形です。CD4007DLAT0_TIM

まあ、ロジック動作はOKよな。

配線の汚いシンボルファイルを作っただけで今回は終わった。。。

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