AIの片隅で(43) Googleの生成AI、Gemini、この回路が何だか分かりますか?

Joseph Halfmoon

老人が、今日も生成AI、Gemini様に茫漠とした問いかけをしています。今回は回路図をアップロードして「この回路が何だか分かりますか?」と質問。回路は別シリーズの過去回で使ったLTspiceの回路図なんだけれども。自分で描いたハズのものとは言え、忘却力の老人は記憶の彼方。しかしGemini様はなんでもお見通しだ。

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※Google様の生成AI、Gemini(無料プランだけれども)を使って回路を「吟味」してもらっています。

Gemini様のプロンプトの片隅に画像をアップロードするためのボタンがおかれてます。こんな感じ。geminiUpload

今回はこのボタンをつかって以下の画像をアップロード。NJL5501_IR_Circuit

上記のLTspiceで描いた回路図は以下の別シリーズの過去回にて描いたもの。

部品屋根性(101) NJL5501R、COBP 2波長フォトリフレクタ

とはいえ回路の主要部分のオリジナルはアナデバ様ご設計の汎用の赤外線LEDと汎用赤外線フォトトランジスタを使った透過型の構成の脈拍測定回路です。上記の回路はそのセンサ部分を日清紡マイクロデバイス様の「反射型バイオモニタリングセンサー」に挿げ替えたもの。透過型にくらべると反射型はやっぱムズイ。。。

これをアップロードした上でGemini様のプロンプトに入力。

この回路が何だか分かりますか?

結論から言えば「何だか」分かっている以上でありましたぞ。

Gemini様のご回答

上記の回路は、NJR5501が何だか分かっている人ならすぐに分かるような回路ですが知らない人は戸惑うかもしれません。なんといってもNJR5501はメーカである日清紡マイクロデバイス様でもディスコンらしいです(というかもともとNJR製品なので日清紡マイクロデバイス社になる以前にディスコンになっていたのかもしれませぬ。)しかし、Gemini様は分かってます。こんな感じ。A3circuit

 

ただ、「分かっている」理由の一つには、老人がかって記した別シリーズ過去回もいくばくかの貢献をしていたみたい。A1note

しかし、以下の記述など読むと、この老人よりGemini様の方がよ~く分かっているんじゃないかという気がしないでもないです。A3behavior

げげっ。Gemini様はなんでもお見通し。

Gemini様に重ねて質問

最初のプロンプトに対する案3が一番良さげであったので、その案3の下のプロンプトに追加で以下を投げかけてみましたぞ。

この回路がより安定して動作するような改良点を教えてください。

これに対するGemini様のご回答が、恐れ入り谷の鬼子母神っす(江戸時代か?)

最初の改良点が以下に。A3IMP1

そうなんだよね、まずは指先に安定した強い光を照射しないと信号をとりだせないんだよねえ。まったくもっておっしゃる通り。

つづいての改良点が以下に。A3IMP2

実際、上記の回路で実験した時もノイズは酷かったです。特に周囲の光の影響を取り除くためにカバーなどしましたが、なかなか安定しなかったっす。これまた腑に落ちるなあ。

そして、A3IMP3

これまたその通りっす。生体信号のダイナミックレンジは非常に広く、状態によっておっきかったり、小さかったり変化が激し。そういえばAGCでもいれんと安定して波形を取れんと思った朧げな記憶あり。

続いて、A3IMP4

フィルタの調整、ムズイよね。だいたい信号処理素人の老人にはカッコいいデジタルフィルタを設計できそうな気がしません。ここはGemini様にお願いした方がいいんじゃないかと。。。

最後に、A3IMP5

お教えごもっとも。恐れ入りますです。

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