前回、国内のIPカメラということでPanasonic社ばかりをとりあげてしまいました。よく考えてみると、片手落ちじゃないかと反省しました。そこで、今回は、国内のIPカメラ(Webカメラ)の主要ベンダを列挙したいと考えます。ただ、介護テーマで取り上げなかったのには訳があるのです。ちょっとね、用途が違うものが多い。
鳥なき里のマイコン屋(15) 消えゆく4bitマイコン
介護の隙間から(19) 見守りにもPanasonic?
拙い絵を描いてしまいましたが、著作権のある写真を勝手にコピーしないためでございます。「徘徊検知」機器を調べておりますと、やたら各社の装置にこれに似た形の人感センサ(焦電型と思われる)つきのカメラが登場してくるのです。可愛い一つ目の海坊主、という感じ。お人形風のシェープあり、こけし感のあるもの、ロボットっぽいものなどバリエーションがいくつかあるので、いくつかの製造元からのソースが、ちょっと味付け(とネーミング)を変えて、福祉用具各社の製品向けに流通しているのではないか、と推測されます。 “介護の隙間から(19) 見守りにもPanasonic?” の続きを読む
IoT何をいまさら(8) x軸センサ、何軸まで許せる?
鳥なき里のマイコン屋(14) シリアルポート、デジタル系センサ接続
ポンコツ・ピットフォールズ(1) ステージングサーバ
介護の隙間から(18) 介護/見守り用途とセンサ
ここまで介護保険適用になる徘徊検知機器を中心に調べてきました。ここからは少しスコープを広げ、介護保険適用にならない各種の見守り機器についても調べていきたいと思います。「徘徊」には当てはまらないのだけれど、「見守り」は必要というシーンは多いと考えられるからです。第2回に要介護度とその対象者の人数の統計を引用しましたが、介護保険でサービスを受けている方々の約半数はそもそも「徘徊検知機器」の貸与の対象にはなりません。そして要介護度2以上だからといって徘徊検知機器が必要かと言えば、そんなことはないわけです。要介護者の方々に必要なケアは千差万別、要介護度の数字でデジタル的に分けられるわけもなく、また、介護する側の事情も千差万別でしょう。介護保険の福祉用具貸与の対象にならない「支援は必要だけれど、自分で結構やれる」方々に対してこそ、電子デバイスによる「見守り」は有効なのではないか、とも思われるのです。
鳥なき里のマイコン屋(13) TIにも8051発見
業界じゃTexas Instruments社(TI)のMCUといえばMSP430で決まりです。大ベストセラー。一応16ビットというカテゴリになっていますが、8ビットクラスの小規模なところにも手が届く豊富なラインナップじゃないでしょうか。勿論、32ビットではArmも使っています。アプリケーションプロセッサ系では当然ですが、MCUでもArmコアの製品群があります。そんなTIに8051の入り込む隙間があったのか。いよいよ「Armのお供にレガシー8051説」崖っぷちです。
IoT何をいまさら(7) 傾斜スイッチ
大抵のセンサは電流を流してやらないと動作しません。また出力されてくる信号が小さかったりすることが多いので増幅が必要なことも多い。そしてアナログ出力をマイコンで読み取ろうとするとADコンバータがいります。電気が必要な仕事が目白押しです。その点スイッチは良いです、電気食わないし。ON/OFFの2値なので、マイコンの割り込み端子と抵抗の一本もあれば簡単にインタフェースとって使うことができます。そのためか、何か物理量に反応してスイッチがON/OFFされるような製品が結構でています。センシングといってもある閾値を越えたかどうか分かればよいだけならスイッチで十分ですから。本日調べるのは、傾斜するとスイッチが入る/切れるスイッチです。何かの転倒を感知したりするのに重宝します。
鳥なき里のマイコン屋(12) タイマー、周辺回路をささえる
鳥なき里のマイコン屋 (11) 中国MCU調査第1回
介護の隙間から(17) 徘徊検知、会社と技術のマップ
この辺で徘徊検知装置「業界」の一断面を一目で把握できるように、装置を販売しているメーカや輸入元とそこで使われている、センサと無線技術をマップにしてみました。「続きを読む」の後に原寸大のマップが貼り付けてありますので、御覧ください(環境によってはダウンロードした方が見やすいかもしれません)。 “介護の隙間から(17) 徘徊検知、会社と技術のマップ” の続きを読む
IoT何をいまさら(6) 湿度センサ
IoT何をいまさら(5) 温度センサ
IoTなどという言葉がなかったころから、デバイス屋は何かをセンシングし、遠くにそれをお知らせするような製品を作ってきたのです。けれどIoTになってどうなったか、デバイス屋がやっていることはあまり変わらない気がするのです。しかしデータをお知らせした先で何か処理をされると、昔からあったデータが何か宝の山に変わっていく。結果、デバイス屋の儲けがどこか遠くのサーバーの方に吸い取られていく。ぐちは止めておきましょう。今日は、センシングの基本中の基本、温度センサのおさらいをしておきたいと思います。なにせ物理現象は温度によって影響を受けるものだらけです。当然、センシングによっては温度補正が必要なものも存在します。温度に影響をうける物理現象が多いだけに、その測定方法も多様。また、同じ原理でも、お安いものから、超高級品までいろいろあるのが温度センシングの世界のようです。