介護の隙間から(21) アルコム RD-4355 この分野の標準機?

前回投稿で、国内メーカのIPカメラ(Webカメラ)を、これは介護に向かないとか、向くとか勝手分類させていただきましたが、抜けている会社がありました。福岡本社のアルコム社です。防犯カメラ、監視カメラの通販の会社で、Panasonicや日立の同分野の製品の販売会社でもあるのですが、自社ブランドでの展開もされているようです。この会社の製品にRD-4355という機種があるのですが、見れば見るほど「徘徊検知」システムでよく見かける「デバイス」にそっくりなのです。

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介護の隙間から(20) 国内メーカのIPカメラ取り組み比較

前回、国内のIPカメラということでPanasonic社ばかりをとりあげてしまいました。よく考えてみると、片手落ちじゃないかと反省しました。そこで、今回は、国内のIPカメラ(Webカメラ)の主要ベンダを列挙したいと考えます。ただ、介護テーマで取り上げなかったのには訳があるのです。ちょっとね、用途が違うものが多い。

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IoT何をいまさら(8) x軸センサ、何軸まで許せる?

昨日、マイコンテーマの方で、センサにつなげるシリアルポートを調べていて思ったのですが、この手のデジタル系のインタフェースにつながるセンサ、「3軸」とか「6軸」とか何か「軸数」というものがキーワードになっているセンサがとても多いです。x軸みたいな言い方が「流行った」最初は3軸だったと思うのですが、6軸、9軸など、今や何それ、という軸の増えようです。なんでそんなに「軸」が増えたのか、どこまで本当に「軸」なのか、今日はちょっと考えてみたいです。

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IoT何をいまさら(7) 傾斜スイッチ

大抵のセンサは電流を流してやらないと動作しません。また出力されてくる信号が小さかったりすることが多いので増幅が必要なことも多い。そしてアナログ出力をマイコンで読み取ろうとするとADコンバータがいります。電気が必要な仕事が目白押しです。その点スイッチは良いです、電気食わないし。ON/OFFの2値なので、マイコンの割り込み端子と抵抗の一本もあれば簡単にインタフェースとって使うことができます。そのためか、何か物理量に反応してスイッチがON/OFFされるような製品が結構でています。センシングといってもある閾値を越えたかどうか分かればよいだけならスイッチで十分ですから。本日調べるのは、傾斜するとスイッチが入る/切れるスイッチです。何かの転倒を感知したりするのに重宝します。

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IoT何をいまさら(6) 湿度センサ

前回は温度センサを取り上げさせてもらいました。日常生活では、温度とくれば次は湿度ですよね。そこで今回は湿度センサを調べてみます。温度センサは基本的な物理量を測るものだけに、測定原理、用途、精度とも実に多様で、お値段の方もピンキリでした。それと比べてしまうと湿度センサはそれほど多様でもなく、十数年前の印象では、それほど多くのセンサメーカはないように思っていたのです。ところが、今回調べてみたところでは出るは出るは、多くのメーカが湿度センサを出してきていました。これもIoTの影響に見えます。「温度とくれば、湿度も」知りたい、ということなのでしょう。

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IoT何をいまさら(5) 温度センサ

IoTなどという言葉がなかったころから、デバイス屋は何かをセンシングし、遠くにそれをお知らせするような製品を作ってきたのです。けれどIoTになってどうなったか、デバイス屋がやっていることはあまり変わらない気がするのです。しかしデータをお知らせした先で何か処理をされると、昔からあったデータが何か宝の山に変わっていく。結果、デバイス屋の儲けがどこか遠くのサーバーの方に吸い取られていく。ぐちは止めておきましょう。今日は、センシングの基本中の基本、温度センサのおさらいをしておきたいと思います。なにせ物理現象は温度によって影響を受けるものだらけです。当然、センシングによっては温度補正が必要なものも存在します。温度に影響をうける物理現象が多いだけに、その測定方法も多様。また、同じ原理でも、お安いものから、超高級品までいろいろあるのが温度センシングの世界のようです。

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IoT何をいまさら(4) 焦電センサ

徘徊検知装置の調べで人感センサとして度々登場するのが焦電型のモーションセンサです。人感センサとしては定番のセンサと言っていいでしょう。IoT分野での利用も多いのではないでしょうか。しかし、調べてみると、人感センサとしての使い道以外にも応用がいろいろあることが分かってきました。

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IoT何をいまさら(3) 電池駆動の監視カメラ

介護の投稿の方で取り上げさせてもらっていますが、カメラを使って「見守る」というシステムがいくつも存在します。「見守り」にカメラというのは、極めて自然な発想だと思うのですが、大人の事情で、単なるWebカメラは介護保険の適用になる貸与品にはなりません。そこでモーションセンサなどとカメラを組み合わせて徘徊検知、というシステムがいくつか存在します。ただ、動画を撮影し、それを離れたところまで伝送するという処理の特性上、通常は皆AC電源を必要とするものが多いです。今回は、介護の枠を外し、「一般のネットワーク機器」のカテゴリで電池駆動の監視用途のカメラを調べてみました。典型的なIoTとも言い難いかもしれませんが、カテゴリはIoTにしました。カメラ画像をただ眺めていればIoTとは言い難いですが、なにかの処理をすればIoTでしょうかね。

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介護の隙間から(15) LoRaで見守り

徘徊検知装置の場合、徘徊に出る前で「水際」で押しとどめるということが大事なことです。そのためか、まず離床センサでベッドから出ることを検出し、次には出入り口などを見張るというシステムが多いです。しかし、万が一、外に出てしまったら後はどうするか。普通に考えるとGPSで場所を検出し、携帯電話網で通知するというシステムになりそうです。当然、そういう製品もあるのですが、介護保険適用の条件を考えると、徘徊検知に特化していない一般的なGPS端末+インターネット通信のような構成では保険適用は難しいのではないかと思います。また、携帯網に接続する場合は電池の持ちも気になります。そこで、徘徊検知に特化しつつ、電池の持ちがよい、それでいて屋外のある程度の範囲の位置を測定できるもの、があれば良いなと思ったらありました。ことし発表、新製品です。一種の無線タグと言って良いかと思います。

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介護の隙間から(14) 電池の要らない無線、EnOcean使われていた

『マットセンサで離床を検知し、特小無線で介護者の近くにあるアラームを鳴らす』というのが、ティピカル(デバイス屋らしい言い方です)な徘徊感知機器の姿ではないでしょうか。しかし、今までいろいろ調べてきた通り、各社いろいろ工夫をしていて、平均像に収まらないところこそ、「差別化」部分であると言えます。前回、使用されている無線の中間まとめをしていて、ちょっと目を引いたのが、3社(うち1社は推定)もEnOceanという無線方式を使っている会社があったことです。EnOcean、コンセントも電池も要らない無線です。

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部品屋根性(3) 24GHz帯ドップラーセンサ

24GHz帯のマイクロ波(準ミリ波、Kバンド)無線を使うドップラーセンサに「当たった」のは介護の方のテーマで調べている時でした。しかし調べているうちにこのセンサの応用がかなり広いことが分かってきました。当然、単体部品やモジュールとしてのドップラーセンサの生産者がいる筈です。今回は、部品としての24GHz帯のセンサを調べてみます。しかし、波長はぜんぜんマイクロメートルではない(24Gでは10mm超える)のに、なんでマイクロ波と言うのかな~。誰か教えてください。

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鳥なき里のマイコン屋(5) Arm Cortex-Mのおさらい

「Armのお供に8051説」を唱えて以来、快調?にArmコアと8051コアの両方をMCUに採用している各社を経めぐっています。しかし、その度出てくるArm Cortex-M0とか、M3とか、M4とかArmコアにもいろいろあって分けが分からない。そこで今回はちょっと立ち止まって、MCU向けのArmコアのおさらいをしておきたいと思います。

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IoT何をいまさら(2) スマートホーム?

リクエストがまいりました。介護の話で無線に触れた投稿に反応していただいて、「IoT向けの無線、サブGHzのところ、もっとちゃんと調べろ」と。それに、「通信費がどれもかかるようにも読める、通信費がかからない方式もあるだろー」と。早速、サブGHz帯の無線を取り上げることにいたしました。今月(2018年11月)なら、話題的には IEEE802.11ah、愛称(?)Wi-Fi HaLowをとりあげるべきでしょう。日本国内の立派な会社や組織が50以上あつまって普及のための団体を設立したのですから。が、ひねくれたデバイスビジネス開拓団としてはそちらには行きません。また、「後発」のWi-Fi HaLowが追撃する相手、先行するLPWA(Low Power, Wide Area)規格、SIGFOXとか、LoRaにも行きません。それどころか、無線規格をそうじゃないものと比べてしまう暴挙?にでます。

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IoT何をいまさら(1)スカベンジングからハーベスティングへ

エナジーハーベスティング(日本的には環境発電というらしい)に相当する技術の話を始めて聞いたのは、20世紀も終わりの頃でした。話を聞いた相手もよく覚えています。名前は書きませんが、イケメンですが髪の毛がちょっと残念なヨーロッパ人です。ただ、その頃はエナジーハーベスティング(ハーベスティングはイメージの良い言葉です)とは言わず、エナジースカベンジングと唱えていました。 “IoT何をいまさら(1)スカベンジングからハーベスティングへ” の続きを読む