連載小説 第143回 4ビットAI内蔵 “詠人舞衣子” の思い出

Maiko Yonbito
Momoe Sakurada
ペンネーム
桜田モモエ

<これまでのあらすじ>

サイコーエジソン株式会社の詠人舞衣子(よんびとまいこ)です。訳あって4ビットAIを内蔵しています。心理学科卒文系女子ながら先端技術製品のICの営業に携わっています。10年近くに及ぶ海外赴任(アメリカ、ドイツ)を経て、日本勤務中。電子デバイス業界の勢力図は大きく変化していきました。台湾や韓国などの新興国が台頭してきたからです。我々の電子デバイスビジネス(半導体、液晶表示体、水晶デバイス)、そして日本の産業はどうなっていくのでしょうか。 “連載小説 第143回 4ビットAI内蔵 “詠人舞衣子” の思い出” の続きを読む

誘うPC98互換機(2) PC98純正機よりPC98互換機の方が早い

kitsuneno_shippo

狐の尻尾です。 PC98互換機(通称は「国民機パソコン」)が売れ始めると、「価格は同程度だけどPC98互換機はPC98純正機より早く動く」という評判を聞くようになりました。その理由は、私が転職し勉強し始めて直ぐに理解しました。<外伝>では「ノートPCを日本で初めて発表したのは東芝ではなくエプソン」と言う話をします。

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GoにいればGoに従え(34) DevicesでHCSR04センサを動かす、TinyGo

HCSR04_DUT
Joseph Halfmoon

このところ御本家Go言語の標準ライブラリを試用してましたが、今回はTinyGoユニークなものに復帰。TinyGoのライブラリ「Devices」は各種の周辺デバイスを接続するときに役立つライブラリです。以前に使ったときは簡単接続、便利便利という感じでした。でもね。ちょっとメンドイことがないわけでもないです。まずは電源ね。

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ブロックを積みながら(131) Node-RED、node-email、MAILを発する

email
Joseph Halfmoon

前回はLINEのmessaging-APIを使わせていただきNode-REDからLINEに通知が来て嬉しかったデス。しかし毎時報告すれば無料送信可能な上限を超えることは必定、予算は無いしと。だったら自前のメール使えばいいんじゃね、と。「無料」で使い放題だし(実際は固定費がかかっているのだよ。)ちょっと昔風だけれども。
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定番回路のたしなみ(38) OPアンプ、移相発振回路でウエイブフォームを

OP07_psosc_DUT
Joseph Halfmoon

いつも頭に霞がかかっているよな年寄デス。今回はいつにも増して霞どころか五里霧中、一寸先は闇であります。しかし、そんなときにも回路は配線さえ間違えなければ動作します。物理現象だし。お前の頭の中とは無関係と。そういうわけで、今回は「移相」発振回路の発振の様子を観察してお茶を濁します。以前にやってなかったよな。。。 “定番回路のたしなみ(38) OPアンプ、移相発振回路でウエイブフォームを” の続きを読む

MicroPython的午睡(122) Thonny IDE、シリアルプロッタを使ってみる

plotterDemo
Joseph Halfmoon

MicroPythonプログラムをマイコンに書き込むための開発環境としてThonny IDEを使わせていただいております。リトアニアエストニア製ね。しかし何時ものことですがウカツ。Thonny IDEにもシリアルプロッタ機能が組み込まれていたのね。Arduino IDEに搭載の機能と似た機能です。知ってりゃ使っていたよ、もう。

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ぐだぐだ低レベルプログラミング(132)ARM64(AArach64)整数/SIMD間転送

ginsdupEC
Joseph Halfmoon

前回までSIMD(ベクトル)レジスタ間での転送を練習してきましたが、今回は汎用(整数)レジスタとSIMDレジスタ間での転送を練習してみます。前回も登場したINS命令とDUP命令がここでも登場します。またUMOVとかSMOVとか一味違う奴らも登場。例によってMOVはエイリアスなんだけれどここでは幅を利かせてるみたい。

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PIC三昧(13) MSSP(I2C)で24LC64に読み書きしてみる、PIC16F18855

24LC64wPIC16F18855_u
Joseph Halfmoon

PIC16Fのペリフェラル回路を経めぐっております。今回はMSSPです。SPIもしくはI2Cとして使用できる同期式シリアルインタフェースのモジュールです。今回は同じマイクロチップ社製の24LC64をI2C接続。MCCが何でも簡単にしてくれるのでこれもチョロイとか思ったらそうでもないっす。I2Cもいろいろあるからね。
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忘却の微分方程式(113) 反復練習76、二重積分でも面積が求まる、Maxima

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Joseph Halfmoon

頭の固い年寄デス。面積求めるのに二重積分を持ち出すこともあるまい、と思っていました。しかし、今回は二重積分でも面積求まるのだぞ、それもカッコよくという回なんであります。言われてみれば当たり前なんだが。それに変数変換にヤコビアンさんにと数学センスの無いこの年寄は取り残されてる感じ。

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モダンOSのお砂場(71) UNO R4、RA4M1でFreeRTOS、ISRからQUEUE

InterruptHandler
Joseph Halfmoon

前回はタスクの一時停止と再開でしたが、その横で割り込みも使ってました。しかし割り込みとタスクの関係性は薄かったデス。そこで今回は、タスク側とも「分かり合える」スケジューラのタイムスタンプをQueueを使って送信することで割り込み発生タイミングをタスク側に伝えてみたいと思います。

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データのお砂場(99) R言語、brambles、キイチゴ茎の空間分布? bootパッケージ

spatialLocationPlot
Joseph Halfmoon

今回のサンプルデータセットはBramblesです。辞書を引くと「イバラ」。その空間分布、何じゃらほいという感じっす。英米的にはブラックベリーやラズベリーなどのキイチゴ属を指すみたい。そして茎(杖という表記もあり?)の年数で実の付き方が変わることがあるみたいです。剪定するには年数の見極めが大事?

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レトロな(2) AltairZ80シミュレータ上のCP/MでHello World.

helloWord in CP/M ASM
Joseph Halfmoon

前回はLinux上のAltairZ80シミュレータ上のCP/M2.2の使い方を調べてみました。今回は定石通り、Hello WorldをCP/M上でやってみたいと思います。使用するのは古き良き時代のアセンブラ、デジタル・リサーチのASMであります。シミュレータはZ80ですが、ニーモニックは懐かしのインテル8080とな。

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連載小説 第142回 4ビットAI内蔵 “詠人舞衣子” の思い出

Maiko Yonbito
Momoe Sakurada
ペンネーム
桜田モモエ

<これまでのあらすじ>

サイコーエジソン株式会社の詠人舞衣子(よんびとまいこ)です。訳あって4ビットAIを内蔵しています。心理学科卒文系女子ながら先端技術製品のICの営業に携わっています。10年近くに及ぶ海外赴任(アメリカ、ドイツ)を経て、日本勤務中。電子デバイス業界の勢力図は大きく変化していきました。台湾や韓国などの新興国が台頭してきたからです。我々の電子デバイスビジネス(半導体、液晶表示体、水晶デバイス)、そして日本の産業はどうなっていくのでしょうか。 “連載小説 第142回 4ビットAI内蔵 “詠人舞衣子” の思い出” の続きを読む

定番回路のたしなみ(37) OPアンプ、アナログ加算回路。計算はアナログだけど入力はデジタル

AnalogAdderSchematic
Joseph Halfmoon

ようやく酷暑が和らぎアナログの季節となってまいりました。なんだそれは?今回、前にもやったことがあるような、と思いながらやっていたら、実験完了後に本当にやっていたことが発覚。どうしようかと思いましたが、使っているオペアンプとか回路が微妙に違うし、だいたい忘却力の年寄は忘れていたのだからOKっと(何がOKなのか?) “定番回路のたしなみ(37) OPアンプ、アナログ加算回路。計算はアナログだけど入力はデジタル” の続きを読む