Literature Watch Returns(7) ラズパイでAI、目白押し

Raspberry Pi、日本式に略せば「ラズパイ」、の関連書籍が各社から多種刊行されていることは皆さんご存知かと思います。日に日に縮小している感のある書店の理工系書籍の棚の中、さらに縮小傾向の著しく感じられる電子工学系統の中にあってかなり存在感のある「分野」であると言えるでしょう。手をつけている出版社も多く、「ラズパイ」メインの月刊誌も成立しています。もともとホビーや教育用で始まったRaspberry Piですが、いまでは産業応用も広がり、数年前で毎年数百万台、今では一千万超えているのではないかと想像される出荷台数の半分くらいが産業用途らしいです。関連書籍が多い中、「多少絞り込む」つもりで、

Raspberry PiのAI応用関連

で調べてみましたら、まだまだ大量でとても全部はカバーしきれません。今回はその中から3冊だけ購入させてもらって読んでみました。事態は思った以上に進行している? “Literature Watch Returns(7) ラズパイでAI、目白押し” の続きを読む

Literature Watch Returns(6) ヒューズでまる1冊、アナログウエアNo.9

トラ技の読者であれば、ご存知かと思いますが、時々、付録に小冊子「アナログウエア」というのが付いてまいります。赤い本です。小冊子といっても、本誌と同じサイズで70ページほど、それに本誌と違って広告は表紙と裏表紙の表裏に限られるので、結構読み応えのある分量です。トラ技2019年7月号には、No.9という号がついてくるのですが、

まるまる1冊ヒューズの本

でした。これがとても面白かったのです。

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Literature watch returns (5) ボイジャーに学ぶ無線特集、トラ技 2019/6月号 CQ出版

連休明けには手元にあったトラ技の6月号なんでありますが、なかなか読めずにおり、ようやくに読みました。林さんのSDR連載(CICフィルタ連載というべきか)は今回お休みらしい。そこに「長距離ディジタル無線」の特集です。

ボイジャーに学ぶ

この頃、ロケットとか、間口を広げたのか、エレクトロニクスの領分が広がったというべきなのか、宇宙ものが増えた感じの「トランジスタ技術」誌なのであります。確かにボイジャー、(地球人設計による)長距離無線の記録保持者というべきか。

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Literature watch returns (4) あなたの知らないモダンOSの世界、Interface 2019/5月号 CQ出版

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最近、マイコン用開発ツールをいろいろ勉強させてもらっている投稿が多いのですが、

最近のマイコン開発環境、便利すぎ、お手軽すぎ

と感心しきりだったのです。しかし、何でそんなに便利に、お手軽になったのかには、大きな事情というか流れというかがあったのでした。遅ればせながら CQ出版のInterface誌の2019年5月号(先月の内に読めばオンタイムだったのだが、読んだのは昨日、既に5月になっていた)を読んでようやく目から鱗というか、理解に至りました。

ベアメタルでスタートアップルーチンをアセンブラで書く

そういうスタイルが「まずい」理由が、令和になる前、とっくの昔に存在していたのですね。。。

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Literature watch returns (3) 赤外線センサ講座完結、日経エレ、日経BP社

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自分で試作してみるのか、部品を買ってくるのか。ソフトも作って、測定もやってみて、というところを一通りやってみれば、そのセンサの特徴、特にトラブルところとか、限界とか身に染みて体感。とりあえず、この後しばらく、ボケが入ってくるまでは忘れますまい。一方、誰かが使っているのを眺めたくらいの体験では、ふん、ふん、と話を聞いていても、何が勘所なのか、直ぐに忘れるどころか、最初から頭に入ってこない今日この頃です。といってお安いセンサであれば自分のおこずかいで実際に購入してみてちょっと遊んでみるくらいはできますが、お高い「計測器」的なものはそうはいきません。そんなお高い装置の中で前から気になっていたもの一つに「赤外線イメージセンサ」があります。最近でこそお手頃なものも出てきているみたいではありますが。

気になった直接の理由の一つとしては、「土木でエレキ」の方で時々赤外線イメージセンサの応用が出てくることでした。インフラの維持管理のためにコンクリート内部ダメージなどを、赤外線イメージセンサで測った温度分布のムラから検出したりするあれです。遠くからお高い赤外線カメラの展示物を見たことはありますが、自分じゃ使ったことありません。「ゲルマニウム・レンズ」高いんですよ、みたいな話を聞いても「何でゲルマニウム?」という感じ。とても良し悪しなど良く分からない。

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Literature watch returns(2)進化するSDR連載 その2 トラ技、CQ出版

前回、「再度の」SDR=Software Defined Radio(IMFの特別引き出し権ではありません)連載がCQ出版、トラ技で始まったということで取り上げさせていただいたのでした。それから3カ月あまり。連載続いています、こちらもちゃんと読ませていただいております。前回は、11月、12月、1月の3カ月分だったのですが、今回は2月、3月、4月についてネタばれにならない程度にふれさせていただきたいと思います。

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Literature watch returns (1) 進化するSDR連載、トラ技、CQ出版

SDRで検索すれば、IMFの「特別引き出し権」が真っ先にヒットします。しかし、新旧「ラジオ少年」どもの群れ集う一角では違います、SDR=Software Defined Radioです。デジタル回路の高速化のお陰で、無線送受信機の機能の大部分をソフトウエア定義のデジタル処理で実現できるようになりました。応用も広がっており、注目の技術ではあるのですが、いざ素人が勉強しようとすると、入門用にちょうど良い文献が少なく難渋します。そんな中、CQ出版社の出版物にはお世話になるのですが、このほど「また」SDRの連載が「トランジスタ技術」で始まっています。この分野の技術の「進化」が読み取れる連載です。

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