介護の隙間から(6) ざっと特許を

JosephHalfmoon

技術的なところを調べるとなれば、何はともあれ特許を調べておかないと。畑違いも甚だしい「認知症老人徘徊感知機器」なので、とりあえずざっくりしたところを抑えておきたいです。そこで、以下のような検索ワードで調べてみました。

徘徊or認知症or転落or高齢者
and
センサ

これで435件がヒットしてきました。「徘徊or認知症or転落or高齢者」というのは、「認知症老人徘徊感知機器」からするとちょっと広すぎるかもしれませんが、435件なら全部当たることも可能ではあります。

とは言え、本日はそれほど時間もないので、435件を端から調べることをせず(すみません)、先のandでつないだ「センサ」の部分を以下の表のワードに置き換えてその件数を調べてみました。

センサ出願件数
カメラ CCD イメージセンサ107
マイク マイクロフォン72
GPS42
圧力センサ22
速度センサ21
加速度センサ20
赤外線センサ15
人感センサ 焦電センサ11
重量センサ 荷重センサ6
温度センサ6
光センサ6
磁気センサ6
距離センサ6
超音波センサ5
開閉センサ5
位置センサ3
レーダー3
振動センサ1
歪センサ 歪ゲージ1
傾斜センサ1
角度センサ1
抵抗センサ 容量センサ1

センサのところは、思いつくままに適当に入力していったので、今一つ系統だっていないですが、まあ、勘弁してください。また、「徘徊or認知症or転落or高齢者」という条件なので、「認知症老人徘徊感知機器」から外れるものも多少ひっかけてしまっています。日本に冠たる某大手車載部品メーカの特許出願、私は「徘徊」と言えば人間だと思っていたら、虫の「徘徊」検出用のセンサでした。大外れ。まあ、それ以外はほぼ意図に沿った感じの特許出願ばかりであったので、勝手にまあ良しといたしましょう。

引っかかってきたリストを読んでいて思いました。「ちょっと残念」な特許出願が結構多いです。私が見ても「同業者が容易に思いつきそう」なものや、「ちょっと漠然と風呂敷広げすぎ」な感じのものが散見されます。実際、特許として成立している割合、結構低めかも。まあ、MCU関係も結構割合低いので人のことは言えませんが。しかし、つれずれなるままにリストしていったとは言え、使っているセンサの多様さ。もっとも件数の多そうなのはイメージセンサ系の画像、映像のものです。常識的にはあるべき姿と思いますが、こと介護保険適用の「認知症老人徘徊感知機器」ではカメラ使った「ソリューション」にはお目にかからない点を考えると、このセンサと介護保険適用の間には深い谷が横たわっているような気もしてきます。2番目はマイク、音ですが、これまた介護保険適用品では見当たらないので、なにかあるのか。3番目のGPSはこれは徘徊「開始」してしまった後の捜索用でしょうから、これまたちょっと違う。ようやく4番目にして定番の「認知症老人徘徊感知機器」らしいセンサが登場です。しかし、リストに入っているセンサからすると、ありとあらゆる方法を動員して「徘徊」を検知しようとしている様が想像されます。センシングでも既にコスト効率に優れた方法が確立しているのなら、これほど「票」が割れない気もするのですがどうでしょうか。

次回は、具体的な特許のいくつかを見ていく予定です。

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