昨日の「血圧測れるスマートウオッチ」投稿で、mCube Inc.というセンサ屋さんが引っかかってきました。メーカ不詳の中華スマートウオッチとYoho Sportsなるスマホ上のアプリの線上に浮かんできたので、中国の会社?と思われたかもしれません。が、米国シリコンバレーの会社でした。なかなか加速度センサで特徴を出している感じ。
※「IoT何をいまさら」投稿順Indexはこちら
最初に、mCube社が打ち出している「IoT何をいまさら」的なお言葉を引用させていただきましょう。
Internet of Moving Things
まさにIoTに留まらん、ウチは動くブツじゃからIoMT、という意気込みを語っておられるようです。(なお、当方の「IoT何をいまさら」というのは、IoTの急速な発展に追いつけないので「何をいまさら」やっているの?的な話題です。意味的には正反対かと思います。)そのmCube社の意気込みの裏付けとなっているのが加速度センサです。プレスリリース用の写真(と会社ロゴ)をダウンロードさせていただいたので、印象深いその1枚を掲載させていただきましょう。これです。
ちいさ~
確かに最近、小さい部品ばかりの世の中ですが、これは確かに小さい。昔、加速度センサといえば、BOSCH社定番という時代にちょっと触ったことがあったですが、そのころ、BOSCHのも決して大きくはなかった、いや、結構小さく感じてました。しかし、この写真みると、昔のBOSCHは巨人、という感じ。
ここの会社は、センサの製造方法の分類から言えば
MEMS
の会社なのですが、MEMSとCMOSの回路を「重ねている」ところがミソで、そのお陰で大きさを小さくできているみたいです。主力は3軸加速度センサ。最近では、磁気コンパスも製品化しているみたい。さらに、加速度と磁気コンパスを組み合わせてジャイロ的に測定?みたいなものもあるように見えます。しかし、売り方はデバイスに留まらないようです。
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- センサ単体デバイス売り
- センサ搭載モジュール売り
- センサベースのシステム販売
センサベースのモーション解析システム(Xsensという名前で売っているらしい)などと並んで、write-bands-solutions という項目があるのです。そこに掲げられている説明は1行、引用させていただきましょう。
mCube provides complete activity band solutions for OEMs and private labels
そこに掲載されている写真は「無印」中華スマートウオッチとは異なる細長いフェイスのものですが、つながってきました。そして、マネージメントのページを見れば、インド系らしい名前もある中で、中国系と思われる方々が主に見えます。大体ホームページの言語選択も、米国英語か簡体字中国語。メインランド・チャイナ系つながりありあり。そして、インベスターをば見ると米国系のベンチャーキャピタリストも居ますが、明らかに中華系のキャピタリストも複数、そして韓国系、これはスマホか?
IPOしていれば財務情報などもある筈ですが、見当たらないので「これから」なんでしょう。会社所在地は、サンノゼのノースファーストストリートとトリンブルロードの交差点の近く。5階建てのビルに入っているようです。どのくらいのフロアを占めているのか分かりません。しかし、この雰囲気、もうそろそろキャピタリストの出口に近づいているのでしょうか。結構、大量に量産しているようなことも書いているし。