最近ソフトばかりなので、ちょっとハードっぽいことも盛り込みたいと考えました。材料仕入れてあります。M5StickC用のPIRセンサモジュール。頭に被せて使うことができるためなのか?PIR-HATという名がつけられています。でもね、ハードでありがちなトラブル皆無、わずか10分ほどで動いてしまう。これでハードか?
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PIR(Passive Infrared Ray)センサ、焦電センサ、その使用目的から単に「人感センサ」などとよばれるセンサは、比較的安価、そして使いやすいセンサなので広範に使われているのではないかと思います。本サイトでも、何度も取り上げさせていただいており、本シリーズの中でも、それをメインに取り上げさせていただいている回が既に2回あります。
IoT何をいまさら(4) 焦電センサ PIRセンサメーカ各社をリストアップ。今回のモジュールに使用されているメーカも含む。
IoT何をいまさら(36) PIRセンサからメッセージ ラズパイに定番ニッセラ製のPIRセンサを接続し、検出結果をFacebook Messengerに投げつけてみる。
さて、今回、M5StickC用のPIRセンサモジュールに搭載されているセンサは、以下の会社のセンサだと思われます。
Senba Sensing Technology Co., Ltd.
ただし、型番 AS312 は上記のホームページで検索しても見当たりません。既に後継品種で置き換わっているのでしょうか。データシートがどこかWebに落ちていないかと探してみると、いくつか見つけることができました。そのデータシートには、会社名としてこう書かれています。
NANYANG SENBA OPTICAL AND ELECTRONIC Co., LTD.
そこで、Senba Sensing Tech社のホームページで会社の歴史みたいなページを読んでみるとありました。1行引用させていただきます。
2018: The company officially changed its name to “Senba Sensing Technology Co., Ltd.
2年ほど前に、会社名を変更していたのですね。旧社名時代に発行されたデータシートがWeb上で未だ出回っているということでしょう。なお、社名変更は、IPOが切っ掛けみたいです。
さて、購入したモジュール(値段については例によってSwitchSciense社などのホームページを御覧ください。まあリーズナブルなお値段)をM5StickCに取り付けてみました。基本、デジタルのPIRセンサは電源、グランド、センス線の3線をマイコンボードに取り付ければOKですが、それでも裸のセンサ相手だと、結線間違えないか、電源電圧あっているか、などチェックで気を使います。これは間違えようがない。差し込むだけ。ハードとか工作とかいう世界ではないですな。
なお、電源は3.3Vでした。ハードの接続はあっけなく数秒で終わったので、次はソフトです。例によって、グラフィカルなWebベースの開発環境UIFlowを立ち上げます。UIの設計画面の下の方にHatというボタンがあるので、それを選択していから+ボタンを押せば、HATの一覧(私が見た時点では19個ありました)が出てきます。その中で、今回利用のPIR-HATにチェックを入れてOKすれば、下の画面のように、PIR-HATのアイコン?が追加されます。
すると、ブロックエディタBlocklyで使える要素のC-HAT項目の中にPIRというブロックが登場します。中をみると、PIRセンサのステータスを読み取るブロックが一個だけおかれています。早速、LCDに
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- PIRセンサが検出していたら赤丸
- PIRセンサが非検出なら青丸
あとは、エイヤっと(実際に声はかけませんが)M5StickCに送り込むだけ。
下は、非検出時。青丸が分かりますか?ちょっと画素が荒いのは、結構センサが広角で近寄ると反応してしまうので、ちょっと引いたところから撮影しているため。
毎度のことですが、M5StickC、便利だな。