鳥なき里のマイコン屋(148) SAMD21マイコン搭載、Seeeduino XIAO到着

Joseph Halfmoon

別シリーズで周辺回路をプログラムしていて Microchip社(元はAtmel)のSAMシリーズに関心を持ちました。ついてはファミリ製品にも幅を広げるべく、今回SAMD21マイコン搭載の小型マイコンボード購入。半田付けを始める前に、Microchip社の32ビットMCUのラインナップの中でのSAMD21の位置づけについて調査をばいたしました。

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今回購入のマイコンボードは、冒頭のアイキャッチ画像にパッケージ写真を載せましたる Seeed Studio社のSeeeduino XIAOという超小型のマイコンボードです。パッケージに入っているところはクッキーか何かみたいです。このボードには、米Microchip社のSAMD21G18Aというマイコンが搭載されております。

一方、Microchip社製品には結構お世話になっておるのです。ここ1か月あまりをみてみても

などを取り上げさせていただいとります。しかし、組み込みマイコン(シングルチップマイクロコントローラ、MCU)業界大手、Microchip社の32ビット製品ラインナップについてはちゃんと調べたことがなかったです。そこで今回、ザックリですがまとめてみました(個人の勝手な見解なので、失礼なことを書くかもしれませぬで。)

2系列ある32ビット・マイコン製品

Microchipというお名前からは、PICというマイコン製品が即座に思い浮かびます。PICは8ビットで大ブレークして、世界の津々浦々に浸透しました。当然32ビット製品もあります。PIC32シリーズです。これをザックリ勝手分類すると以下の3つに分けられるかと思います。

    • PIC32MXシリーズ
    • PIC32MMシリーズ/MKシリーズ/MZシリーズ
    • PCI32CMシリーズ

MX/MM/MK/MZとCMの間に隙間があるのは、上の奴らはMIPS系のコアを搭載した機種で、下のCMはArmコアの機種のためです。Microchip社のプロモーション資料を見ると下のCMシリーズは上のシリーズとは切り離され?てSAMシリーズ側に入っています。

一番上のPIC32MXシリーズは、伝統的なRISCコアであるMIPS4000搭載機種です。実は搭載マイコンボードが「お手頃価格」になっていたので、ついこの間購入してしまいました。MIPS機欲しかったもので。

PICはメジャーですが、MIPSはこのごろ旗色があまりよくありません。Microchip社製品なので供給やサポートに不安はありませんが、将来考えると勝馬のコアに乗りたい人が多いじゃないかと想像します(個人の感想です。)

そこで登場するのが SAM シリーズです。こちらは旧Atmel社に起源がある32ビットマイコン製品です。なおAtmel社はArduinoでおなじみのAVRマイコンの会社です。2016年にMicrochip社に買収されています。

こちらは、SAMマイコンと呼ぶのが正式なのでしょうが、ATMEL系のためか、ATSAMと記述されることもしばしばです。それもMicrochip社のホームページですらそういうタイトルのページがあり、当方もちょっと困惑していますです。

SAMマイコンは全て Arm Cortex-Mシリーズがコアです。こっちらもザックリシリーズ分けしてみるとこんな感じですかね。

    1. SAM D    Arm Cortex-M0+
    2. SAM L    Arm Cortex-M0+ / Arm Cortex-M23
    3. SAM C    Arm Cortex-M0+
    4. SAM 4N/4S/4E/4L    Arm Cortex-M4 / Arm Cortex-M4F
    5. SAM G     Arm Cortex-M4F
    6. SAM D5x/E5x   Arm Cortex-M4F
    7. SAM S7x/E7x/V7x    Arm Cortex-M7

充実のラインナップじゃないかと思います。エントリークラスは小さい(当然お求めやすい)Cortex-M0+で揃え、ミドルレンジは浮動小数点計算も可能な Cortex-M4Fで固め、最上位は Cortex業界?最強のM7で押さえる(何を?)と。

SAMDシリーズ

上のラインナップの6のところの SAMD5xの1機種 SAMD51P19Aをプログラムしていて多いに興味がわいたというわけです。ミドルレンジのマイコンですな。

今回、購入したのはSAMD21なので、1のところのエントリクラスのもの。

当然、搭載している周辺は上位機種が充実して、下位機種は少ない筈ではあります。しかし、シリーズラインナップ的には、「共通した周辺」を「同じマナー」で使えるのではないか、というのが当方の期待です。同じ「D」を冠したシリーズだし。実際、Microchip社のホームページ見ると

SAM D MCUs

という   Dシリーズ専用ページがあり、D21とD51は並んで紹介されとります。これは期待が持てる?

ぶつぶつ御託を並べていないで、早いとこ半田付けして動かせや、自分?

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