MicroPython的午睡(72) Thonny IDE 4.0.1インストール

Joseph Halfmoon

パソコンをWindows10からWindows11に更新したのでソフトウエアの再インストール等実施中です。MicroPythonの場合、IDEであり、MicroPython処理系のインストーラでもあるThonny IDEの最新版をインストールいたしました。Windows11の対応明記されており安心。しかし最大の変化は?

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Thonny IDEのホームページは以下に。

https://thonny.org/

ここから、Thonny IDE 4.0.1のWin64版をダウンロードしてインストールさせていただきました。以前Windows10機で使っていたバージョンは、Thonny 3.3.6 ですが、Thonny 4.0.1 になりました。バージョン4になったからと言って表面的な見た目も使用方法もそれほど変わらない感じです(細かいところがいろいろ改良されているのを実感しましたが。)ぱっと見の最大の変化点は、冒頭のアイキャッチ画像をご覧いただければわかるとおり、小さなウクライナ国旗のアイコンが掲げられていることです。ホームページにも書かれていますがバージョン4はウクライナにささげられているみたい。Thonnyはバルト三国はエストニアの大学発のプロジェクト。思いは切実。

Windows 11へのThonny 4.0.1 インストール

インストール自体には何の問題もありません。クリクリしていけばアッという間にインストール完了し起動可能となります。なお、標準のインストーラにはPython3.10.6処理系も含まれております。MicroPython処理系などのターゲットを指定していない状態では、ThonnyはこのLocal処理系を使用します。

Windowsの場合、Pythonをインストールしない状態でターミナルから python と打ち込むとアプリストア版のPythonをインストールするように仕向けられます。ThonnyがLocal処理系としてこちらを使用するように切り替えをすることも可能なようです。なお、

    • Thonny 4.0.1と一緒にインストールされるPythonは、3.10.6
    • 2022年9月末にインストールしたWindowsアプリ版のPythonは、3.10.7

でした。なお、当方、ホスト環境でPythonコードを書くときは、VScodeを使うので、ThonnyはほぼほぼMicroPython専用であります。

Raspberry Pi Pico MicroPythonの認識

さっそく、MicroPythonを書き込んでいあるRaspberry Pi PicoをパソコンのUSBポートに接続してみました。一発で認識します。以下ごろうじろ。

 

クリックすれば処理系を切り替えてくれます。こんな感じ。Thonny401

接続に問題ないですな。ただ「RTCなんちゃら」というWARNINGがチト気になります。また、ラズパイPicoに書き込んで以来1年以上経過しており、v1.16です。かなり古い気がしないでもないです。IDEを更新したのでこの機会にMicroPython処理系も更新しようっと。

MicroPython更新

ラズパイPicoのFlashを書き換えてしまう前に、念のためにPico側の「ディスク」に残っているファイルをダウンロードして保存しました。Flashを書き換えた後、ラズパイ側のディスクに元からあったテキストファイルを確認したところでは書き換えられて消えたというようなことにはなっていなかったです。

OptionメニューからInterpreterタブを選び、MicroPython処理系のFlash更新を行います。下記のWindowの右下の Install or update MicroPython というリンクからその処理を呼び出します。

ThonnyOptions

ここで大事なことが一つ。

BOOTSELボタンを押しながらパソコンのUSBに接続して、パソコンからストレージとして見えるようにしておく。

大事なことなので以下のインストールウインドウにも手順が明記されとります。これをしないと以下のウインドウに Target volume としてRPI-RP2が表れてきません。

ThonnyINSTuPythonVolume

上記のようにTarget volumeが認識されていたら、MicroPython variantのプルダウンメニューから選択します。以前のバージョンではこんなにいろいろなお名前が列挙されなかったんじゃないかと思います。ここではMOST POPULARの直下のPicoを選択しました。ThonnyINSTuPythonSelect

するとversionは 1.19.1 となりました。

ThonnyINSTuPythonVersion

これで Install ボタンを押してラズパイPicoのFlashにMicroPythonを書き込みました。

再認識でちょいと慌てる

Flashに書き込んだ後、Tonny IDEからラズパイPicoに接続ができなくなりました。なぜ?ちょっと慌てましたが、COMポートを確認したら以下のようにアサインが変わってました。ComportChanged

COM7の方に切り替えたら問題なく動作。前のバージョンで気になった「RTCなんちゃら」というWARNINGも消えました。もしかして、接続するだけでRTCの時刻合わせとかしてくれているってこと?その辺の確認はまた次回。

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