忘却の微分方程式(97) 反復練習60、陰関数の2次導関数を求める、Maxima

Joseph Halfmoon

大分前に「陰関数の微分」やってます。今回は「陰関数の2次導関数を求めよ(2階微分)」です。教科書的には偏微分を「駆使して」求める方針ですが、Maxima様にお願いするときは偏微分だろうが何だろうがdiff()一発です。でも例によってその後がメンドイ、陰関数はメンドイ。計算してもらってるのだから文句言うなよ、自分。

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※数学のお勉強のための以下の教科書(参考書、問題集?)の例題をMaximaの練習に使わせていただいております。

弱点克服 大学生の微積分 江川著 東京図書

遥かなるかな太古の時代、大学生のときにこういう御本が欲しかったデス。

※以下のMaxima/wxMaximaバージョンで実習させていただいております。

    • Maxima 5.46.0
    • wxMaxima 22.04.0
陰関数の2次導関数

以下の回で「陰関数の微分」を練習してます。方法としては以下同文で2階微分も可能です。

忘却の微分方程式(65) 反復練習28、陰関数の微分、Maxima

まず例題の「陰関数」を以下に引用いたします。Ex72_1

ここの 4y2+3xy+x2=1 後で必要になるので覚えておきます。なんのこっちゃ。

さて、処理しやすいように上の式を左辺=0の形に整理して f0 として保持しておきます。また、yはxに依存している陰関数であることを示すため、depends()しておきます。Ex72_1_0

準備にひと手間かけても、陰関数の微分はdiff()一発とはいきませぬ。diff()の結果をみると以下のように(dy/dx)が式の中に現れてくる形です。所望のdy/dx=の形で求めるにはdiff()の結果をsolve()に渡してやらねばなりません。

Ex72_1_1

まあ、これで1階微分はできたと。

2階の微分も、diff()の第3引数に2を指定すれば同様にでき、同様にsolveすれば変形もできるのですが、まだいけません。こんな感じ。Ex72_1_2

右辺の中に、dy/dxが現れています。こいつらを消して~。

カッコいい「消し方」が分からなかったので、力業でsubstしてしまいます。すでに1階微分の結果はx,yの式としてもとまっているので以下で行けます。それにしてもrhs(d1a[1])とかぱっと見わけわからんです。上の%o5のところをみたら分かりますが「1要素のリストd1aの第1要素の式の右辺」です。Ex72_1_3

substの後、現れいでたメンドクセー式をratsimp()かけてfactor()かけてそこそこな形にまで変形してみました。

そこで、以下f0=0であったことを思い出しますです。Ex72_1_4b

つまり分子の()の中は1なので、上の黄色のマーカ部分がお答えになると。今回も無理やり感が強いな。

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