PICマイコンが電子工作に向いているのは小ピンDIPパッケージ品の存在が大きいかと思います。はんだ付けでやるにせよ、ブレッドボード上に組み立てるにせよ、小ピンDIPはお楽。手元にも小ピンDIP対応の書き込み治具が欲しくなりました。自作は簡単。電源、グランドに信号線数本を接続するのみ。これで複数種類のパッケージ対応。
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小ピンDIP用の書き込み治具自作
引き出しの奥で眠っていたPICkit2復活の件は こちら に書きました。これによりPICkit2とともに眠っていた”PICkit 2 Low Pin Count Demo”という名のボードも使えるようになりました。その際、開発ツールの対応の問題から、ボード搭載のPIC16F690をより新しいPIC16F1829に交換しました。DIPパッケージのマイコンがソケットに刺さっているがために「容易に」出来たことです。
ただ、デモボードのソケットは普通のICソケットです。老眼で手先が不器用なこの老人にとっては、足を曲げずにICを引き抜くのはちと辛い技です。どこかにIC抜き器があったような気がするのだけれど、最近見てません。きっとどこかの引き出しの奥底に眠っている。。。
そこで一念発起、ゼロプレッシャータイプのDIPソケットを結線し、小ピンのPIC16F1xxx用の書き込み治具とせん、と。回路はこんな感じ、一念発起というほどのものでないか。
なお、搭載したソケットは20ピンソケットであり、20ピン品種以外に端子互換性のある14ピン、8ピンのマイコンにも書き込み可能な筈。
出来上がった書き込み治具に、14ピンのPICマイコン、PIC16F1503を搭載、PICkit2から電源供給して吉例Lチカしているところが以下に。
動作確認用のLチカコードをちょいちょいと
MPLAB X IDE + MCCでの開発、慣れましたな。上の治具ボードの動作確認のため、吉例Lチカコードを書くのは一撃。
Pin Manager画面でPort Aの2番端子(RA2)をGPIOに宣言しております。
MCCでソースコードをgenerate後、mainプログラムのループ内に書き込むのはいつもの通りのコード。
さて、作成した治具にPICkit2を接続すれば、PIC16F1503と認識されております。上記で作成したHEXファイルをWriteすれば、ほれ、このように。
書き込み成功。吉例Lチカも成功しました。緑のLEDがチカチカと。
もっと新しいデバイスは対応してない!
PICkit2を復活させたときに、手に入る限りの「新しい」定義ファイルをダウンロードしてインストールしました。これのお陰でPIC16F1xxxのかなりな品種を書き込み可能になったのです。しかし「新しいといっても相当古い」ファイルなので以降にリリースされた品種は認識できませぬ。今回、以下のマイコン(ほぼ限界でないかと思われる8ピンのDIPパッケージ品)を試してみたらPICkit2から知らんとつれないお返事であります。
PIC16F18313
残念。やっぱりどこかでPICkit3を手に入れるべきか(もっと新しいのを買えよ、自分。)