新しく出たAD3、改良されとるよな~と思いつつ、いまだAD2で頑張るつもりの今日この頃であります。ただ、AD2の購入以来幾星霜?最近ちょっと気になるところがあります。オシロスコープの電圧表示、ちょっとずれとるのでないかい?大した測定などしないのですが、10mV/Divくらいにするとズレが目立つ感じ。なんとかしたいデス。
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キャリブレーション前の手元のAD2の様子
オシロスコープのCH1、CH2のN、P両端子を全てGNDに接続したときのオシロ波形の様子を下に掲げます。なんだかな~表示されてる電圧がマイナス側にかなりズレとるような気がします。以前のデータをとってないのが失敗だったと今になって気づいたですが後の祭り。確か最初のころはもっとピタッとゼロ近くであったような気がしてます。
WaveFormsソフトウエアのDevice Manager
AD2であろうと、AD3その他のツールであろうと、制御ソフトウエアはWaveForms一択ということで良いようです。以下はManualページへのリンクです。
WaveFormsソフトウエアのSettingメニューを開くと以下のようにDevice Managerなる項目があり、今回はこれを使っていきます。
Device Managerのウインドウを開いたところが以下に。上側の表示プレーンにDigilent社のツールの一覧が表示されます。現在は、USB経由でDiscovery2(Analog Discovery 2のことだと思います)1台だけが接続済で選択済とな。
Device Calibration
上記のウインドウをよく見ると、Calibrateというボタンがあります。そのボタンを押してみたところが以下に。
接続されているデバイスのSNとともに温度(内部の測定点だと思います)が表示されております。
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- 黄色のマーカのWizardボタンを押すと全てのキャリブレーションが上から順に行われる。多分これがお勧め(ちょっとメンドイ。)
- 今回は緑のマーカのOscilloscopeのキャリブレーションのみを題材にしてみました(後でWizardやり直したケド。)
なお、その時点で使われているキャリブレーション値はParametersタブから眺めることが可能みたいです。
また、パラメータはセーブ/ロード可能なので更新するときはセーブしてからにした方が安心かも(後でデータとっておけば良かったとか思わないで済みそうですな。)
なお「Wizard」はあれとあれを接続して外部で電圧を測って入力せよ、とか注文が多い料理店です。でも、それなりにできていて、とぼけた値を入力すると以下のように怒られます。酷いことにはならなそうだけれども、いくらでも手作業でのエラー混入の恐れはあり。慎重な作業が必須だと。
オシロスコープ機能のキャリブレーション
後で出てくるのですが、AWG1の出力をオシロのキャリブレーションで使うので、AWG1のキャリブレーションを先にやっといた方が良いようです(Wizardのおすすめの順番どおり。)後でWizardやり直したのですが、以下はAWG1やらずに速攻でオシロをキャリブレーションした場合デス。
最初は、オシロの全チャネル(各チャネルにNとPの2端子あり)をGNDに接続せよと。
上記でNext押すと、以下のように、各チャネルでのGNDでの値が読み取られるようです。
つづいてご指示のとおり、AWG1に両チャネルのP端子を接続してNextします。すると、何通りかの電圧で測定を繰り返します。
終了したところで、Finishボタンを押して戻ります。戻った先でApplyボタンを押すと、一応以下のように念押しされます。
Yesを押せば、オシロのキャリブレーションは出来たと。
最初と同じ構成にしてオシロスコープ画面をみてみるとこんな感じ。
明らかにマイナス側にズレておった件はバランス修正できたんでないかい。バラつきの幅はそれほど変わってないケド。なおAD2のレゾリューションは0.32mVとな。±4LSBくらいのバラツキはあるような。