「アナデバ社(ADI社)のWeb記事『StudentZone』を初回からすべて読む」の2022年8月号の実習2回目です。8月号はTTLインバータをディスクリート・トランジスタで作ってみる号であります。前回LTspiceでその動作を確認してます。今回こそは実機で動作させてみます。Spiceの結果をなぞるだけだけれども。
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アナデバ様のStudentZone 2022年8月号記事(日本語版)へのリンクは以下です。
ADALM2000による実習:TTLのインバータ、NANDゲート
今回は末尾問題への解答編(英語のみ)も以下にあります。まあ、スペクタクルな話は何も書いてないけれども。
August 2022 StudentZone Quiz Solution
前回の復習
前回SPICEシミュレーションしたTTLの回路が以下に。
今回は上記の回路をそのまま実機(ブレッドボード)に組んで動作させてます。なお、アナデバ様記事のご指定はアナデバ製の学習ツールADALM2000を使用なのでありますが、当方持ち合わせなく、Digilent製Analog Discovery2で代用させていただいております。
実機オシロ波形
入力が黄色(C1)、100Hzの三角波、オフセット0V、振幅3Vであります。出力が青色(C2)です。論理インバータの動作しているっす。
よく見ると、青色の信号の立ち上がりエッジのところにピコンとピークの影が見えてます。これは前回のSPICEシミュレーションでも見えていたD1がオンするときに一瞬ガツンと流れるための現象が実機でも見えているみたいです。シミュレーションどおり?
アナデバ様の記事のご指示はXYグラフでTTLインバータの伝達特性を描け、であります。YがC2(出力)、XがC1(入力)、どちらも電圧(V)です。やってみました。こんな感じ。
まあ期待通りな特性が描けてるんじゃないかい。下の方で一か所「飛んだ」ように表示されているところは、ピコンのところかね。
そういえば、インバータだけでなく、NANDゲートもやれって書いてなかったっけ?動作は前回シミュレーションで確かめているし、年末だし、割愛。いいのか?