前回は「誤配線を含む回路図」をアップロード、しかしGemini様は咎めだてもせず解釈してくれ、ホンワカしたご回答をいただけました。しかし回路の改良はGemini様でなく、アナデバ様の専門ツールにお願い。今回は「シミュレーションOKな誤りのない回路図」をアップロードした上で、Gemini様にご相談申し上げたい儀これあり。
※Google様の生成AI、Gemini（無料プランだけれども）を使って回路を「吟味」してもらっています。
さすが生成AI。多分その内部の状態空間にはめくるめく確率の世界が広がっているのでしょう。前回のお間抜けな回路図なども、人間からすると善意をもって補って解釈してくれ、お言葉をいただいている感じです。まあ、人間的に言うと、早とちりか、うっかりミスかも目立つので、もう少し確認しろやと言いたいところですが、生成AIっす、致し方ない。
今回は、きっちりシミュレーションで動作確認できている回路図をアップロードした上でプロンプトにご相談。
今回アップロードした回路図
今回の回路は見てのとおり、ゲイン１００倍の「非反転」増幅回路です。オペアンプには低電圧でも動作可能で、お求めやすいLT1006使用です。そして回路はLTspiceでオペアンプを選択するときにExampleのマクロファイルから開けるもの。アナログ権化のアナデバ様がご自身で作成されているサンプル回路図なのでアナログ素人の老人は絶対の信頼デス。多分。
アナログ素人の老人が勝手にシミュレーションかけて得た結果が以下に。
一点の疑問もありませぬ。。。ホントか？
プロンプトへの最初の問いかけ
上記回路をアップロードした上で書き添えた問いかけは、こうしてみると「とても間抜け」な感じがします。
この回路が何だか分かりますか？
Gemini様が分からないハズなかろ～が。だいたい回路図の冒頭にも書いてあろ～が。
Gemini様の最初のご回答を読んでいきます。
おっしゃる通りっす。ちゃんと分かってるよね。でも続くゲイン計算のところがNG.
反転増幅回路であれば – R2/R1 だっけ。ゲインは１００と書いているくせに上記の式では１００にならないっす。コマケーことを気にするなと？ でも案３まで読んでいくと、ちゃんと以下のように正しい式も書かれとります。
なんだかな～、時々、しょうもないところでつまずくので、気を許せないのだよなあ。でも自分と一緒か。親近感？がわきます。
上記のところなどは5mVの正弦波というのに引っかかるなあ。振幅5mVとかいうのなら分かるけれども、5mVのなんなんだという感じ。けれども、回路図の電圧源のところに書き添えてある波形定義文を解読している、ってことだよな～ Gemini様はSPICEの文法まで詳しいのかしら？
そう思って案２をみると珍しく画像が表示されております。ええっ、Gemini様みずからシミュレーション実施してくれたのか！？ こんな感じ。
一瞬驚きましたが、該当の結果は上記回路とは何の縁もゆかりもないもののようでした。なんでこういうグラフがとりこまれるの。確率と乱数のなせる業？
でもね、Gemini様が生成した結果を、ハードならシミュレーターにかけて結果をフィードバック、ソフトならコンパイラにかけて結果をフィードバックできたら鬼に金棒、超使えるような気がする（人間など不要ってか）のだけれども。まあ、今はそんなことにはなってないハズ。しかし、出力の振幅が100Vとか、入力の振幅１Vの１００倍ってことだろうけど。どっからそういう数字が出てくるの？さっきの案１じゃ5mVオフセットを見抜いていたハズなのに。
ちょっと嬉しかったのが以下です。参考資料に本サイトのページらしいページが掲げられているではありませんか。
でもね、上の黄色いマーカのページは確かに本サイト内に存在するページですけれども、下のオレンジ色のマーカのページは書いた記憶がまったくないです。というか、アナログ素人の老人がそんな大それたタイトルのものを書くハズないっす。いつもシミュレーションしては、思うように動かんな、とか呟いているのに！それともどこぞの知らない誰かがそういうページを書いているのか。。。
プロンプトに追加のお願い
Gemini様のプロンプトに追加のお願いをしてみました。
回路に含まれていないバイパスコンデンサの接続方法と値を教えてください。
それに対するGemini様のご回答が以下に。
ちょっとなあ、何いっているのだか分からんところもあるわいなあ。分かっているのかいないのか、困ったちゃんだなあ。
当方としては前回のアナデバ様のツールの結果みたいなお答えが欲しかったのだけれどもなあ。前回のアナデバ様のツールの結果からパスコンの部分のみ切り出すと以下のようです。
こういうプロフェッショナルなご回答をいただきたかったよな。まあ、そのうちそうなる？