Pico三昧(9) Pico C/C++SDKでinterp その3、シンプルな線形補間

blend Mode Interporation
Joseph Halfmoon

ラズパイPicoの特長の一つであるinterpを扱って三回目にして、ようやく回路名称である interpolator (補間器)の主目的である補間を試みてみます。今回は整数型のシンプルな線形補間です。Blend Modeというモードを設定するだけで、後はレジスタに値を書き込むだけで補間を行ってくれます。便利っちゃ便利ですが、Blend Modeって何者?という疑問が残ります。

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忘却の微分方程式(34) 複素数の取扱い、MathematicaとMaxima

WolfComp004
Joseph Halfmoon

微分方程式にじっくり取り組む前にひとまず一通り学ぶべく、さっさと先に進めることにいたしました。今回は複素数の取扱いについてです。基本のキなのでMathematicaでもMaximaでも同様な機能は備えていました。しかし両者の「御家流」は大分違うようです。さっさと「一通り」やった後、再び微分方程式に戻ってくる予定。

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手習ひデジタル信号処理(22) 残響生成器その2、全域通過フィルタ、Scilabで見る

AllPassBlockDiagram
Joseph Halfmoon

残響生成器の2回目は、2個目の要素部品、全域通過フィルタ(all pass filter)であります。前回同様、要素部品は、Scilab使って「味わってみる」と(実機で個別に動かすのがメンドイだけだろ~。)前回から比べるとXCOSでのブロックダイアグラムが少しこなれてきた?分からんけど。

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連載小説 第72回 4ビットAI内蔵 “詠人舞衣子” の思い出

Maiko Yonbito
Momoe Sakurada
ペンネーム
桜田モモエ

<これまでのあらすじ>

サイコーエジソン株式会社の詠人舞衣子(よんびとまいこ)です。訳あって4ビットAIを内蔵しています。心理学科卒文系女子ながら先端技術製品のICを販売する米国現地法人のSS-Systemsへ赴任しちゃいました。運命の人、Appleの青井倫吾郎さんと、とうとう結婚しちゃいまして、うふっ、楽しいです、仕事も生活も。 “連載小説 第72回 4ビットAI内蔵 “詠人舞衣子” の思い出” の続きを読む

データのお砂場(15) R言語、JohnsonJohnson、四半期毎一株あたり利益

RawDataGraph
Joseph Halfmoon

今回のデータは60年くらい前から40年くらい前のJ&J社の一株利益のデータです。60年前これ知っていたら大儲け(できる筈ないですが。)まさに儲かっていますなJ&J。が、しかし、このデータセットサンプル処理の意義は、その儲かっているトレンドから、結構大きな4半期毎の変動を分離せよ、ということみたいです。

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お手軽ツールで今更学ぶアナログ(77) BJTで構成したカレント・ミラー回路その3

CurrentMirrorB
Joseph Halfmoon

前回前々回とSpiceシミュレーションで終わっていましたが、今回はようやく実機で測定しています(大分手抜きで2回路しかやってませんが。)どうもシミュレーションで見た波形を確認している感じでイマイチ面白くありません(アナログ素人が良く言うよ、自分。)まあ、シミュレーション通りで良かったね、という感じ。

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ソフトな忘却力(16) VSCodeで ctest+gtestその2、Classのテスト

CTEST_Results
Joseph Halfmoon

前回 CMakeのテストランナーである ctest の元で GoogleTest(gtest)フレームワークのTEST走らせました。調子に乗って今回はC++のClass のテストに手を広げてみました。前回の関数単体とはちょっと書き方が違ってました。今回は分量多いので「前回との差分」部分にフォーカスして記述いたします。

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トホホな疑問(45) I2CでAQM1602通信失敗、Pull-up抵抗強すぎた。

AQMwaveformBAD
Joseph Halfmoon

今回はM5ATOM Liteに使い慣れたI2C接続のLCDディスプレイAQM1602XAを接続しようとして足をすくわれました。まさか。結論から言えばI2Cバスに接続してあった他のデバイスのプルアップ抵抗が強力すぎ。無駄な努力でMicroPythonでACK無視するI2Cもどきを作成、表示OK。端子変えれば済む話だ。

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鳥なき里のマイコン屋(151) PlatformIOのunittest、使ってみた

Uno_Nucleo_EC
Joseph Halfmoon

ホスト機上のテストフレームワーク、テストランナーは定番がありますが、組み込みマイコン上では独自路線が多いのではないかと想像します。そんな中、以前から気になっていたPlatformIOの単体テストランナーを試用してみました。とりあえずサンプルプロジェクトを持ってきて「ちょっと」修正しただけで別ボード対応可。いいんでないかい。

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モダンOSのお砂場(35) Mbed OS6、Threadを使ってみる、STM32

ProjectWizard
Joseph Halfmoon

前回はEventQueueを使った2つの仕事の並行処理例でした。今回はThreadを使ってほぼ同じ仕事を書き直してみます。プライオリティがないEventQueueと比べると、Threadはプラオリティ制御もできて、クリティカルな制御が可能なのだと思います。RTOSのカーネルのお陰。RTOS的にはこちらの方が「本流」でしょうか。

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トホホな疑問(44) WindowsPCからWindowsPCにSSH接続

blockDiagEC
Joseph Halfmoon

今回WindowsPCから、別のWindowsPCにSSHすることにいたしました。どちらもWindows版のOpenSSH利用です。手元のPCからちょっと離れたところにあるPCのコマンドプロンプトを開いて操作できるとよろしかろう、と。ついでにその中からWSL2起動すれば x86版のLinuxも使える、と。つい魔が刺しました。

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ぐだぐだ低レベルプログラミング(49) RISC-V、アリガチな浮動小数加減算の落とし穴

VScodeEC
Joseph Halfmoon

前回までに浮動小数点の例外とか丸めとかのメンドイ部分を調べました。今回からは実際に計算していきたいと思います。まずは浮動小数の加算と減算からですな。ただ足し算が出来たと喜ぶのでは芸が無いので、皆さんご存じな「駄目」ケースの計算をあえてやって、バイナリで結果を見て行きたいと思います。

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データのお砂場(14) R言語、InsectSprays、殺虫剤の効きの分散分析とな?

InsectSpraysBoxPlot
Joseph Halfmoon

毎回テキトーにグラフを描いてお茶を濁してきたので、今回は多少なりとも統計的な意味に近づきたいです。そこに「飛んで火にいる夏の虫」であったのが今回のシンプルな一元配置の分散分析、one-way ANOVAです。データセットはInsectSprays、「殺虫剤の効果はありや、無しや」と。

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Pico三昧(8) Pico C/C++SDKでinterp その2、DeadBeef例題

DeadBeef
Joseph Halfmoon

前回からラズパイPicoの特長の一つである interpolator を使いはじめました。今回は、interpolator の内部にある、シフタ、マスク、符号拡張器を制御してみます。RP2040データシートを読むとちょうどいい塩梅に処理例が載っていました。DeadBeefとな。ここでは16進数でちょうど32ビットだからってことみたいですが。

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