Literature watch returns(29) トラ技2021.10月号、あれ?

Joseph Halfmoon

久しぶりのCQ出版さんの「トランジスタ技術」誌です。2021年10月号。特集も「お役立ち」ですが、ちょっと気になる新連載が始まりました。三上直樹先生、『STM32マイコンではじまるPC計測』です。あれ、何か見覚えあるような。そうです前回のデジタル信号処理のご本の著者による連載。ちょうど準備済なんですわよ。

まず本誌特集は「無償PSpice・LTspice回路動作フル解析ツール」であります。LTspiceは毎度お世話になっております。元はLinear Technology社、LT社の買収後の今はAnalog Devices社の提供する無償ツールです。PSpiceの方は、SPICEといえばPSpiceみたいな定番ツールで長らく有償でしたが、昨年TI様が機能限定版の無償提供を開始したため、今や無償ツールの2大巨頭になったかと。

そのうちTI様のオペアンプ使うときにTI版のPSpiceもダウンロードしてみるか、と思いつつ、ペンディングとなっておりました。まあ本特集でいろいろ書かれているので、やってみるか、と。そのうち、そのうち。

なおちょっと思い出すのは遥かな昔、ゴッツイ機能制限の課されたCQ出版版のPSpiceというものがあり使ってみたことです。MS-DOSの時代(いつの時代だ。)この老人が新人当時、勤めていた会社のプロプライエトリSPICE類似シミュレータで2か月ほどの回路設計体験のあと、儂のような大雑把なモノには回路設計ダメだ、と断念しました。その後、忘れたころに途切れ途切れにCQ出版のPSpiceで個人的にちょいと勉強してみたけれど結局回路設計には手を触れず、というところ。既に数十年、先行するライバル?LTspiceもあるからきっとカッコいいツールになっているのだろうな。。。

さて本題の新連載は、三上直樹先生著

STM32マイコンではじまるPC計測<1> 本連載で試すこと

であります。本シリーズ前回にて同じ三上直樹先生著の

「Armマイコン」プログラムで学ぶデジタル信号処理、工学社

を購入させていただき、このご本でデジタル信号処理を学び直すか、ということで準備(部品の購入)を進めておりました。上記のご本の本文テーマは「デジタル信号処理」なのですが、付録のダウンロードPDFとソースコードのなかにPCとマイコンを組み合わせて構成するオシロスコープやファンクションジェネレータなどの記載があるのです。

思うに、上記付録のダウンロードPDFでヒッソリ触れられていた件を、トラ技誌で「展開」されているのではないか、と(出版社は変わっているケド。)まさに飛んで火にいる夏の虫?既に準備は整っておりますぞ。先週の

部品屋根性(52) 新日本無線 NJU7031/32オペアンプでデジタル信号処理の準備

にてアナログ入出力用の外付け回路を組んであります。そして、ご指定のSTM32マイコン搭載のST Microelectronics製ボード

Nucleo F446RE

も到着済です。後は繋ぎ合わせてソフトウエアを走らせるだけ。現物はこちら。

OSCdut左下のSTマークが輝く白いボードが NUCLEO F446REです。手元にはF072RB、F401REもあるので3台目となるNUCLEOですが、ST-LINKデバッガ/プログラマもオンボードに搭載する非常に使い易いボードだと思います。個人的にいくつか不便なところを言えば、USBコネクタがマイクロではなくミニです。ミニは頑丈で壊れ難そうなところは良いのです。当方ではマイコンボード毎にUSBコネクタが違うのでUSBポート3本用意してます。しかし、ミニは普段取り付けてないです。ケーブル取り換えないとならないのがチト不便です。ちなみに普段とりつけてあるのは、標準BがArduino Unoなど用、マイクロはRaspberry Pi Picoなど用、TypeCがM5 ATOMLiteなど用という感じ。

NUCLEOは良く出来たボードだとは思うのですが、ボードの表裏ともにピンが林立しているST morpho拡張端子があります。morphoピンがショートしないように下に絶縁材を敷くか、足をつけて浮かせないとなりません。こちらではナイロンスペーサで浮かせて使っているのですが、デジタル側のArduino互換コネクタの直ぐ隣に位置する穴に文句を言いたいです。穴径としてはM3サイズのネジが挿入できるのです。しかし隣のコネクタとの距離が短かすぎてM3の丸ネジでもナットでも止められません。結局M2.5を使うのですが、それでもナットはキツキツ、隣のArduino互換端子のコネクタにテンションかかってしまっている感じがします。後コンマ何ミリかズレてたら良かったのに。

ともあれ、機材はそろっているので、これからトラ技の連載で紹介されていくのであろう、PC計測ツールを先取り、動かしてみました。三上先生ありがとう(お会いしたことないケド、多分。)

オシロスコープが動作しているところ

CH1に振幅500mV、周期1kHzの正弦波、CH2に同じく振幅500mV、周期1kHzの方形波を与えてその波形を観察してみています。ちゃんと動作しているみたい。

OSCtest
デジタル信号処理とPC計測の両「トラック」を一度にお勉強するのも大変そうなので、「デジタル信号処理」をベースにトラ技誌が届く週は「PC計測」、というペースですかね。頑張って勉強させていただきます。

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