長らく眠っていたJetson Nanoを本日復活させました。眠っていた理由は電源です。Node-REDのサーバ機として活躍しているラズパイ3の電源が不安だったのでJetson Nanoの電源を「召し上げ」ラズパイ3に流用していました。後で買って戻すからといいつつ、ズルズル本日に至ってしまいました。ごめんJetson。
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思い起こせばラズパイの電源問題に最初に直面したのは、初代Raspberry Pi “Model B” だったと思います。当時は「1」という番号は無かったです。電源は5V/1.2Aといいつつ、結構不安な挙動を示していました。ぶっちゃけボードの設計の問題だったかとオボロゲに記憶しております。その後、「電源問題解決した」との触れ込みの “Model B+” が登場しました。”+”の一文字ですが大幅改良。電源安定いたしました。必要なACアダプタは1.8Aに敷居を上げつつも、ボードの消費電力は抑えた設計でした。当方でも2台のラズパイ1を保持しておりますが、奴らは時々実験に駆り出されて危ない?ことをするお役目になっています。
その後、Raspberry Pi 2には手を出さなかったので、Raspberry Pi 3(Model B+です。+が出るのを待ちました)を購入、今も活躍しとります。「公式」によるとスペックは5V/2.5Aで良いようです。公式の ”Buy a Raspberry Pi 1, 2 and 3 Power Supply” はこちら。以前の経験もあり、やはり2.5A品では不安。そこで5V3A品を購入して使用しておりました。以下の写真の1番下のもの。ケーブルの途中に「便利なスイッチ」のついたものであります。某大手通販サイト販売元のお手軽価格に引かれました。
電流容量的には足りている筈なのですが、Raspberry Pi 3 Model B+を動かしていると時々「稲妻マーク」(雷マーク?)が出ます。多分電圧がドロップしているのだと思います。実用上の不具合が出たことはないのですが、何分「サーバー」としてHDD(勿論独立電源)なども接続しているので、ちょいちょい警告がでるのは不安でした。そこで、
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- 上の写真の5V3Aのアダプタは「おさがり」にしてRaspberry Pi Zeroに渡す
- Raspberry Pi 3 Model B+にはJetson Nanoに取り付けてあった5V4A品を接続する
ということにいたしました。ただし、Jetson Nanoへの接続の場合、USBコネクタでなく内径2.1mm、外径5.5mm、センタプラスのDCジャックです。そのため「お手製変換器」を作ってUSBに変換してRaspberry Pi 3 Model B+に接続しなおしました。
この対策の結果、Raspberry Pi 3もZeroも電源は安定しました。が、Jetson Nanoは長らく冷や飯の時代に突入いたしました。新しくACアダプタ買ったらJetsonに割り当てるといいつつ、新たに登場した Raspberry Pi 4に新たなACアダプタを先に買い与えました。これが秋月電子製なのですが、まさにPi 4ターゲットのなかなかな逸品なのです。
スイッチングACアダプター(USB ACアダプター)Type -Cオス 5.1V3.8A
電圧5Vでなくて5.1Vと微妙に高くなっています。ラズパイ一族の電圧ドロップで警告がでやすいという生態を踏まえつつ、USBとしては微妙に高い電圧でドロップの可能性を低下させているのだと思います。多分、アダプタ製造メーカに5V4A品を微妙に設計変更させているのだと思います。電圧を上げた分電流はもとの4Aから、3.8Aへ落としているようですが、Raspberry Pi 4は「建て前」5V3Aで大丈夫な筈なので余裕。勿論USB Type-Cコネクタです。その上「お求めやすい」です。Raspberry Pi 4はこれで運用しています。
さてようやくJetson Nano復活のため、5V4A、DCジャック対応のACアダプタを取り付けました。
久しぶりの起動、パスワード忘れてないかちょっと不安でしたが、起動OK。何か月も動かしていなかったので、update 溜まっています。本日は大量のupgrade完了までといたしました。次回から「ソフトな忘却力」シリーズに、Jetson Nanoも登場させていく予定であります。