部品屋根性(82) MicroNavRING、ドーナツ型「タッチパッド」センサ、特売品?

Joseph Halfmoon

第79回第80回と圧力(力)の変化を抵抗の変化として検出するタイプのセンサを使ってみました。今回は第79回で試したセンサと同じメーカの製品を試してみました。平らなドーナツ型のセンサで、センサの上を指でグルグル撫でるのをセンスするには「ちょうど良さそう」な感じの形状です。でもな似たものは静電容量式でもできそうだし。

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以前から販売されていたデバイスなのですが、ここにきて購入いたしましたのは、他でもありません。

在庫処分特価

になっていたからであります。「見切り」品ってやつでしょう。購入させていただいた秋月電子通商殿の通販ページへのリンクを貼り付けておきます。

リング型圧力センサー MicroNavRING

以下のパッケージ写真には価格書かれておりますが、表示価格の半値以下に下げられていました。お得?NavRingPackage

メーカは、以下の記事でもつかわせていただいた米Interlink社です。

部品屋根性(79) Force Sensing Linear Potentiometer

メーカサイトは以下に。

Interlink Electronics Inc.

パッケージ梱包物

パッケージを開くと、センサ本体、センサのチラシ(フライヤーっていうやつ?)、そしてフレキ用のコネクタが同梱されていました。NavRingParts

センサーの接続端子は、センサ本体の一部のレイヤをそのまま延長した形で外部に引き出されてます。フレキみたいですが、フレキとは違うと思います。ともあれ、ペナペナな薄いフィルム状の端子です。

適合するコネクタを同梱していただけているのは目出度い限りなのですが、センサ端子が1mmピッチなので、コネクタの足も1mmピッチです。

手元の8ピンの表面実装パッケージをDIP化する基板に取り付けてピンヘッダで接続しようと考えていたのです。しかし手元には1.27、0.65、0.5といったピッチの在庫しかありませぬ。無理やり、1.27mmピッチの基板の4端子の中央合わせ、という荒業で取り付けることにいたしました。中央の2端子はともかく、左右の2端子はズレてます。ショートしないように気を付けながらハンダ付けいたしました。まあ、とりつけられたみたい。

実機動作の確認

今回のセンサは、実用的にはデジタル出力3端子、ADC入力1端子を使えるマイコンで制御するのがよろしいようです。立派なPDF資料がダウンロードできるので、それを見ればさほど難しそうではありません。

マイコンに接続するのはまた今度ということで、今回は全手動で入力設定し、センサに錘を載せて出力電圧をテスター(これまた1000円しない特売品デス。)で測ってみましたです。

そのときの回路が以下に。なお、センサの検出領域は大きく3ゾーンに分かれており、「どのゾーン」を押されているか、「該当ゾーンのどの辺」か、という2段構えで位置を特定します。以下図でzone書いてあるのは当方で実験した結果です(PDFファイルには決定のためのアルゴリズムは書かれているのですが、どこが何番目のゾーンなのか書いてないようだったので。)NavRingDUT

例によってブレッドボードで実験しているところが以下に。本来はちゃんと平らなところに固定すべきデバイスです。以下では、センサの下に適切な厚みのスペーサをいれた方がコネクタ部にテンションかからなさそうに思えたのですが、今回はパス。NavRingDUT2

今回は電源電圧5Vで実験してみました。無負荷であると2.5Vくらい、錘を載せると、D1~D3の設定(どこか一つの端子のみLowに落とし、他の2端子電源と同じにする)に応じて、2.5Vから電圧が高くなったり、低くなったりいたします。マイコンのADの参照電圧を電源電圧にしておくと扱いやすい感じっす。

忘れないうちにマイコンで実験の続きをやれよ、自分。

※2022年9月9日追記:リングセンサをマイコン(Arduino)に接続してみました。該当記事はこちら

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