前回、デュアルスロープADCの「追加の実習」のために、シミュレーション回路図と実体回路図の差異について調べました。細かい差異はあるけどなんとかなるんじゃね、ということで配線を開始、電源ONしてみると動きませぬ。どうしてと調べていくと、前回のチェックをすり抜けたエラーがとりあえず2つ。節穴。動く筈ないデス。
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アナデバ社(ADI社)のWeb記事『StudentZone』の2022年2月号の実習の大詰め、記事の末尾の『追加の実習-デュアルスロープADC』を実機動作させようとして、「シミュレーション用回路図と実体回路図が違くない?」という疑問あり、前回は1回使って「完璧に比較」したつもりでした。前回作業の様子が以下に。
コマケー違いはあるけれど、なんとかなるんじゃね、ということで今回実際に配線作業を始めました。実体回路図チェック済ということで実体回路図を参照しながらブレッドボード上に部品を配置し、配線していきます。
電源と入力信号など指定し、GO!動きませぬ。
なぜなぜと現物をチェックしていって「とりあえず」以下の問題、それもコマケー話とか言って踏みつぶせない、フェイタルなヤバイ奴を見つけましたです。精神的なダメージがデカイです。
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- 2N3906のコレクタ、LTC1043のCosc(16番端子)に直結の筈が17番のV-(-5V電源)に接続されています。ショート!動くわけないデス。
- OP97の-IN(2番)と+IN(3番)逆転してます。本当は-INにGND、+INに入力信号ですが、ヒックリ返ってます。動くわけないデス。
また、前回はZVN3310はカマボコ型の丸い方にマーキングがあるから、実体回路図の向きが逆じゃないか、と書いてしまいましたが、丸い方を背中向きにおく実体回路図の向きでOKでした。すみません。
これら見つけるまでに今回は疲れ果てました。しかしまだ問題(本質的な)が隠れているみたい。そのヒントはシミュレーション用回路のコメントにあり?ともかく今回はここまで。この件は当分棚上げ。いいのかそんなことで。