「アナデバ社(ADI社)のWeb記事『StudentZone』を初回からすべて読む」の2022年7月号の実習1回目です。いつもだとSPICEシミュレーションで「お茶を濁すの回」ですが、今回はシミュレーションすることもあるまい、とて最初から実機でやってます。バイポーラトランジスタで作るマルチバイブレータです。
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※アナデバ様の StudentZone 2022年7月号記事(日本語版)へのリンクは以下です。
ADALM2000による実習:バイポーラ・トランジスタをベースとするマルチバイブレータ
タイトルにあるとおり、アナデバ製ADALM2000ツールを使って実習せよ、との記事なのですが、当方ADALM2000の持ち合わせなく、Digilent社製 Analog Discovery2で代用であります。AD2もアナデバ製のチップ満載なので許してね、というところ。
さて、アナデバ様の意図を推し量るに
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- 無安定(非安定)マルチバイブレータ
- 単安定マルチバイブレータ
- 双安定マルチバイブレータ
と実習していくけれども、力点は最後の「双安定」つまりはフリップ・フロップにあるような雰囲気が漂っとリます。デジタルをささえる「アナログ」的なやつ?
今回は最初の2つ、発振するやつと、ワンショットなやつをやってお茶を濁します。やっぱり濁すのかい。本命は次回ということで。
無安定(非安定)マルチバイブレータ
アナデバ製ADALP2000学習用部品キット所蔵の部品による「ド定番」のマルチバイブレータ回路が以下に。トランジスタの選択が米国風?
ブレッドボード上に上記回路を組んで動かしているところが以下に。
発振しておるところのQをオシロで観察したところが以下に。
当然すぎるアナデバ様のお下知であります。コンデンサC1、C2の値を47uFから0.1uFに変えてみよ、と。
そういえば、別シリーズ記事でNE555つかってマルチバイブレータやってる実習もやったです。
単安定マルチバイブレータ
つづいて、トリガ信号を与えたときに一発決まった長さのパルスがでるワンショットで動かせと。回路は以下に。
AWGでトリガ信号を作ってみました。青色C2でトリガ信号を眺めてます。黄色C1はQBの波形です。こんな感じ。
ワンショット動作をしてるみたい。あたりまえか。
別シリーズ記事のNE555つかったワンショット(モノステーブル)はこちら。