ダウンロードしたのが2年以上前の「オペアンプ大全」を前回より読み始めました。第2部Op Amp Basicsから読み始めたので前回「非反転増幅回路」のつづきで今回は「反転増幅回路」。Basicsなので、流石に知っておるわいというあたりですが、まあ忘却力に抗うべく習った式を端からMaxima関数として定義してまいります。
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「オペアンプ大全」はアナデバ様の以下のページからダウンロード可能です。
OPアンプ回路の基本から応用まで、OPアンプ大全を無償提供中
原著はOp Amp Applicationsという書物だったらしいです。
Maxima用バッチファイル、前回、今回
オペアンプ大全に登場する式を端からMaximaの関数として記述し、忘却力に抗いたいという所存っす。前回と、今回分をまとめたバッチファイルが以下に。UTF-8のテキストファイルにしておいて、Maximaへロードすれば関数定義されるじゃないかと。
なお、今回「反転増幅器」で定義したのは末尾のGinvamp関数のみです。
algebraic:true$ /*-----------------------------------------------*/ log10(x) := log(x)/log(10)$ roundF(x, p) := float(round(x*10^p)/10^p)$ dB(Vout, Vin) := float(20*log10(Vout/Vin))$ /*-----------------------------------------------*/ Gvoltagefollower(Rf, Rg) := 1 + (Rf/Rg)$ βoltagefollower(Rg, Rf):= Rg /(Rf+Rg)$ /*-----------------------------------------------*/ Ginvamp(Rf, Rg) := -(Rf/Rg)$は
反転増幅器の回路例
例によって伝統のOP07汎用オペアンプで回路描いてみました。こんな感じ。
綺麗に反転しとります。一応、ゲインの計算が以下に。マイナス1倍であります。間違いない。
今回ちょいと引っかかったのが「バーチャル・グラウンド」です。オペアンプ大全の作者様は「バーチャル・グラウンド」という言葉に思い入れがあるようで、ちょいと語られてます。しかしそこんところ「イマジナリ・ショート」という言葉に変えてしまえば波風立たないんでないかいと。恐れ多いことですが。