お手軽ツールで今更学ぶアナログ(156) デジャヴ?スピーカのインピーダンス測定

Joseph Halfmoon

アナデバ社(ADI社)のWeb記事『StudentZone』2023年3月号の日本語版記事がアップされました。忘却力の年寄にはデジャヴかと。過去記事を経めぐって納得、ADALM1000(M1K)を使ってやってました。今回はADALM2000で同じことをやれと。当方はAnalog Discovery2で代行っす。

※「お手軽ツールで今更学ぶアナログ」投稿順 indexはこちら

アナデバ様のStudentZone 2023年3月号記事(日本語版)へのリンクは以下です。

ADALM2000による実習: ラウドスピーカのインピーダンス・プロファイルを取得する

今回記事と「似た測定」を過去に行っているのは以下の記事です。2019年4月号とな。

「ADALM1000」で、SMUの基本を学ぶトピック16:ラウドスピーカのインピーダンス・プロファイルを測定する

2019年4月号にて、ADALM1000(M1K)でおこなった測定を、2023年3月号にてADALM2000にてやり直す感じかと。ADALM1000はSMU(1端子が同時にソースにも測定端子にもなる)構成の学習ツールであるので、ADALM2000とは測定回路的にはちょいと異なりますが、まあやらなければならないことは似たようなもんじゃないかと。同じスピーカ相手であれば、似たような測定結果が得られる筈。

なお、2019年4月号に対しては、ご指定どおりアナデバ製の学習ツールADALM1000にて実験した投稿が以下にございます。

お手軽ツールで今更学ぶアナログ(56) スピーカのインピーダンス測定、再び

上記投稿にて「再び」とあるのは、アナデバ様の記事と関わりなくやってみた回があるので、そのためであります。すると実質3回目かい?

久しぶりに「恐れながら申し上げたき儀」これあり

今回のアナデバ様の記事(日本語版)に申し上げたき儀これあり。「準備するもの」として「抵抗100kΩ(またはそれに近い値のもの。1個)」とあるのですが、これは100Ωの間違いでは? コマケー話なんだけれども。

あと使用する「ラウドスピーカ」は「コーン径が4インチ以上のものが望ましい」とありますが、アナデバ製学習用部品キットADALP2000所蔵のスピーカは2.4インチくらいっす。以前にM1Kで測定したときもこれ使っていたので、2.4インチのちっさいもので測定実施です。

手動でRMS電圧を測定しインピーダンスを求めよと

ADALM2000でも、Analog Discovery2でも「インピーダンスアナライザ」に相当するツールは入っており、これを使えば周波数応答など一撃で求まるのですが、まずは手動でやってみろ、と。これもデジャヴ?

共振周波数が不明のまま測定を始めると結構メンドイと思われるのですが、以前のM1Kでの測定結果をカンニングしてしまえば、共振周波数は350Hzを若干下回る付近にあることが知れます。そのつもりで網をかけるならば簡単。

一応、手を動かした証拠に測定結果(表計算ソフト記載)が以下に。measurement

上記をみると周波数331Hzと332Hz付近にインピーダンスのピーク、13.37Ωがあるみたいです。

グラフにしたものが以下に。ImpedanceGraph

答えが分かっているものだから、手抜きでも大丈夫?

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