前々回、積分回路をやり、前回、ヒステリシス・コンパレータ(非反転)をやったので、今回は一方の出力を他方の入力へ結合し、お互いにクルクルと回りあうようにすれば三角波生成回路(矩形波も得られるケド)の出来上がりです。予定外だったのは最初に反転型のヒステリシス・コンパレータをやってしまったこと。余分だったけど。練習になった?
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ヒステリシス・コンパレータ+積分回路=三角波生成回路
前回、前々回と「部品」を作ってました。以下記事です。
あろうことか予定と逆の極性の反転型をやってしまった第27回もあわせると既に3回も費やしてます。そろそろ飽きてきたので、この辺でけりをつけないと。
結合した回路をまずはLTspice
まずは例によってLTspiceで動作を確認してみます。前回、前々回で使った回路図をコピペして結合、以下の回路としました。使用している抵抗などの定数はそのままです。
さてシミュレーション結果が以下に。くるくる回る回路なので、どちらが入力、どちらが出力という区別があるわけではないのですが、ヒステリシス・コンパレータの出力の矩形波をVin(黄緑)、積分回路の出力をVout(赤)としています。
ほぼ周期1kHz、矩形波の振幅約4V、三角波の振幅約3Vくらいの信号が得られてます。予定どおり?
ブレッドボード2つをガッチャンコして動作確認
さて、現物回路の方も、前回、前々回で作ったブレッドボードが残っているので、2つをガチャンコします。回路規模的に1枚にまとまりそうですが、メンドイです。それぞれ別々のブレッドボード上に作成してあったので、正負電源とGNDを結合。それぞれの出力を入力にだらけた空中配線で飛ばせば出来上がりっす。手抜きだよ。
さて正負電源を投入すれば、ほれこのように。黄色のC1がVout、青のC2がVinを見てます。
周波数995Hz、矩形波振幅約4.3V、正弦波振幅約3.2Vとな。例によって微妙に現物の方が元気がいい感じがしますな。ま、波乱なく動いて良かった。