前回、インダクタンス測定が多少マシな感じになってきたので、その余勢をかって?コイルでも巻いてみるべし、と思い立ちました。「測定しやすい」mHオーダのコイルです。エナメル線買ってあるし、連休だし。しかしコイルを巻くとインダクタンスだけでなく、抵抗値も測っておきたくなる筈だなあ。コイルの抵抗、そんな大きな値の筈がない。ミリΩ単位で測れないと。
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(9) インダクタンス測定再び
前回は、M1Kでの特性インピーダンス測定がうまく行きませんでした。その原因はM1Kのインピーダンスアナライザでは十μHほどの値のインダクタンス測定で誤差が大きすぎるためでした。大体100μHほどの値のコイルのインダクタンスの測定すら誤差が大きいのに、それより小さな値のインダクタンスを測ろうとしても無理があります。今回はなんとか100μHのコイルのインダクタンスを測りたい、というのが目標であります。 “お手軽ツールで今更学ぶアナログ(9) インダクタンス測定再び” の続きを読む
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(8) M1Kでインピーダンス?
物置の中から300Ωフィーダ線のきれっぱしが出てまいりました。多分、いや確実に若者は300Ωフィーダ線、知らないのではないかと想像します。だいたい地上波デジタルになって久しい。それ以前からほとんど同軸ケーブルに置き換えられていたような気がします。それにしても気になっていた「300Ω」の件。特性インピーダンスをM1Kで測れるものかどうかやってみました。その前にM1Kでインピーダンスの測り方を復習しておかねばなりませんでしたが。
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(7) Analog Discovery2でボード線図
コロナなGW頃に「M1Kでボード線図」という投稿を書いたのです。その時は簡単に測定グラフが描けると喜んでいたのですが、その後M1K(ADALM1000)のボード線図「作図能力」にはかなり不満が溜まりました。M1Kが悪いわけじゃないのです、M1Kの能力では追従できないような信号に適用しようとしたから。そういうわけでAnalog Discovery2の出番です。
帰らざるMOS回路(18) N-MOSトランスファゲートでレベル変換
古代N-MOSのダイナミックな回路の準備じゃ、ということで前回、2相ノンオーバラップクロック回路を作りました。もひとつ準備として、N-MOSトランスファゲートの実験をやっておこうと思うのです。が、題材として素朴すぎる?とおもったら、まさに、そのものズバリの「応用製品」がありました。秋月電子の双方向ロジックレベルの変換モジュールです。 “帰らざるMOS回路(18) N-MOSトランスファゲートでレベル変換” の続きを読む
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(6) Offsetを操作すると見やすい!M1K
1週間ほど前のYahooニュースに九電の広域電圧フリッカのニュースが掲載されていました。元ネタは産経新聞。私のような電力伝送系に無知な人には記事を読んでもその仕組みがさっぱり理解できません。どうも太陽光発電所起源の無効電力が影響しているようです。そこからインスパイヤ?されて、今回はM1Kで有効電力、無効電力、皮相電力なんてものを実験してみたい、と。 “お手軽ツールで今更学ぶアナログ(6) Offsetを操作すると見やすい!M1K” の続きを読む
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(5) 信号の影は何? Analog Discovery 2
一昨日発注の部品が昨日には届き、秋月電子通商殿のデリバリには関心しきりなのであります。最近、別シリーズでSOT23をブレッドボードに刺せるようにする変換基板の使いでが良いので、手持ちのOPアンプどもにも適用したいと考えて部品を入手したのであります。そのテストの過程で、Digilent社のAnalog Discovery2に抱いていた疑問の一つが氷解(ってほどでもないか、予想通り。)
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(4) AliceでFormula波形表示
第2回で、愛用のアナデバM1Kには負電源無いしなあ、などとブーたれておりました。しかし、「そいつは心得違い」だということが、アナデバ様のウエブサイトを読んでいて気付きました。0Vから+5Vまでしか出力が出ない筈のM1Kを使って、プラマイ5V、10Vの電位差の実験をやってました。魔法?ではなく、算術。しかしその為には、M1Kの制御ソフトであるAliceにFormula(式)の計算をやってもらわないとなりません。 “お手軽ツールで今更学ぶアナログ(4) AliceでFormula波形表示” の続きを読む
Literature watch returns(17) 技術部ならわかるアナログコンピュータ 第1弾ラブサーキット編
5,6年前だったかもしれません。表紙と内容のギャップに萌える技術書に出会ったのは。その時はソフトだったですが、日本語の解説書などまだない分野に、表紙だけみるとマンガ本に見えるが、内容はかなり高度な技術書が売られていて衝撃をうけました。どうもそれ以前からの潮流であり、年寄りが気付いていなかっただけで若い人々はとっくに進んでいたのでした。コミケならぬその手の本のイベントもあり、凄い時代になったものだ、と感心しておりました。
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帰らざるMOS回路(17) 続、2相ノンオーバラップクロック
「続」というほどの「続」じゃないんでありますが。前回、「動いた」などと唱えながら、実際には部品がちょっとトラブッたために(オノレの不注意ですが)片肺飛行の波形しかお見せできなかったです。本日は、ちゃんと2相で動作しておるところの波形をばお目にかけます。「古代技術」2相ノンオーバラップクロックについては前回をご参照ください。 “帰らざるMOS回路(17) 続、2相ノンオーバラップクロック” の続きを読む
帰らざるMOS回路(16) 2相ノンオーバラップクロック
ダイナミック回路は、「仮初な一時の電荷」を当てにして動く回路と言ったら怒られるでしょうか。以前から、やるやると言いながら中々手をつけないできましたが、ここに来て部品も少しく届いたので手をつけることにいたしました。ま、ね、そういいながら部品に振り回されておるのですが。今回は、ダイナミック回路を始めるための準備であります。 “帰らざるMOS回路(16) 2相ノンオーバラップクロック” の続きを読む
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(3) ADALP2000のオペアンプ共
前回、前々回とアナデバ社のOPアンプOP97をちょっと触ってみました。このIC、前にも書きました通り、アナデバ社のアナログ学習用部品キットALALP2000に含まれていたものです。みればキットには9種類の「オペアンプ」が含まれております。今回は、どんなものがキット同梱されているのかデータシートで確認してみました。 “お手軽ツールで今更学ぶアナログ(3) ADALP2000のオペアンプ共” の続きを読む
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(2) OP97をM1Kで動かしてみる
前回は、Analog Discovery 2を使ってアナデバ社のオペアンプ、OP97をボルテージ・フォロワ構成にしてそのスルー・レートを「測って」みました。Analog Discovery 2は目出度くADALM2000の代替が務まりました。でもね、ADALM1000でOP97動かすことはできないのかしらん?やってみると条件は変えないといけないですが、動かすことができました。意外に簡単、でもできないことはできない。
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(1) OP97のSlew Rateを測ってみる
「コロナのせい」で妙なものが欠品。家の近くではLR41電池がありません。多分、体温計用?でしょうか。「帰らざるMOS回路」シリーズは、デスクリートのMOSトランジスタで「古代のMOS回路」を振り返ると言いつつ、「お手軽なアナログ学習ツール」のテーマの回がままあります。ツールはMOSの話とは違うし、やっているとバイポーラも出てくるし、で今回別シリーズに分けさせていただくことにいたしました。 “お手軽ツールで今更学ぶアナログ(1) OP97のSlew Rateを測ってみる” の続きを読む