Literature Watch Returns(11) 下島著、『みんなのM5Stack入門』、リックテレコム

正月休みには何かやろうと思うのですが、あっちへ行ったり、こっちへ行ったりしている内に毎年終わってしまいます。懲りずに休みに「やってみる」(読むではありませんよ」つもりで、今年も書籍を何冊か買い込みました。最近埃を被っているマイコンボード共に喝(どちらかといえば触らないでいる自分が主因ですが)を入れるために。そのターゲットの一つが、

M5Stack

であります。小さなボディにいろいろ詰め込んだ一品。なかなか完成度も高く、まさにIoT向け。何か触る切っ掛けが欲しい。

※『Literature Watch Returns (L.W.R.)』の投稿順 index はこちら

2019年の夏場ですが、数件M5Stackネタで投稿させていただいておるのです。振り返ってみればこのような。

鳥なき里のマイコン屋(69) ArduinoIDE活用、M5Stack

IoT何をいまさら(32) M5Stackへ、Nucleoから移植

IoT何をいまさら(34) M5StackのGroveコネクタ

しかし、秋口からはずっと「別件」に行ってしまったためか、M5Stack埃を被ってしまいました。折角よくできたマイコンボードが勿体ない。ちょうど出たばかりの「入門書」があったのでこれ幸いと購入させていただきました。

下島健彦著、リックテレコム発行『みんなのM5Stack入門』

であります。ご本の上に、埃を払った私のM5Stackをば置いたところがこちらでございます。

奥付をみれば、2019年11月15日 第1版第1刷発行であります。新刊ですね。中を読んでいると、実際に執筆されているのが2019年8月頃のようです(ちょうど私のM5Stackが埃を被り始めた頃)、内容も新しい、と。

まあね、「入門書」であります。いまさら入門書でもないだろう、とも一瞬思ったのであります。しかし、先達の指し示す道の先は、見通しが良いものです。ここらで一度「初心に帰ってやり直すと」決めました。

流石に、M5Stackとは何ぞやとか、開発環境のインストールとか、既にやっちまっている最初のところこそ流しましたが、その後はあちこち、

読んで良かったな~

と思うことが書いてあります。ネタバレは避けますが、C++でプログラムを書いたことの無い人、あるいはブレッドボード使って電子工作したことが無い人でも本書1冊あれば、一応、工作して、プログラム書いて、動かせるというくらいな「初心者向け」な入り方なのですが、その辺は「ぜんぜん大丈夫」な人でも有用な部分が結構ある感じがします。1箇所だけ引用させていただきます。P.75より

公式サイトは非常に速いペースで更新、変更されています。APIの解説については、現行執筆時点(2019年8月)では英語と中国語のページしかありませんが、以前は日本語のページもありました。

日本の衰退を感じさせるようなエピソードでもありますが、いたしかたないでしょう。英語のページを読めば良いのですが、歳をとり、段々英語を読むのが億劫になってきました。日本語のね、それもちゃんと製本された紙の本があると何と落ち着くことか。Web上でなかなか全貌を把握できず、あちこちうろうろしているモヤモヤした感じが吹き払われ、心が安らぎます。そんなモヤモヤした感じを持たない人には紙の本など不要かもしれませんが。精神安定剤か?

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