再び、お楽しみの中華部品キット Kuman K4キットに戻ってまいりました。Kitの意図するArduino(の互換機)で動作すれば良い、というスタンスを全く守らず、異なる方法で付属の部品を端から動かして観察しています。この前はDHT11温湿度センサであったので、今回は同じ温度センサつながりでサーミスタ・モジュールを取り上げさせていただきます。
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(24) 不詳なツエナーと2N3904でレギュレータ
ツエナーダイオード1本で、前々回、前回に引き続き3回も引っ張っておりますが、今回で一段落であります。アナデバ社ADALP2000キットの中の「不詳」なツエナーの現物の特性は前回、M1Kで測定して一応明らかになりました。この後の流れからするとディスクリートのトランジスタと組み合わせてレギュレータを作ってみよ、ということなのですが、部品の特性が全然違うのでアナデバ様の見本通りとは行きませぬ。 “お手軽ツールで今更学ぶアナログ(24) 不詳なツエナーと2N3904でレギュレータ” の続きを読む
部品屋根性(13) S9705、フォトICの中を覗く
前回、プラスチックパッケージを炙って中のチップを拝ませていただきました。しかし、炙って取り出す方法では、ボンディングワイヤやフレームは破壊されてしまいます。何かボンディングワイヤが眺められるデバイス無いかなと思っていたら、発注してあった補充部品のあれこれの中にありました。浜松ホトニクス製のフォトIC、透明なパッケージなんであります。
部品屋根性(12)HM628128、炙ってみた
さて別シリーズの「驚愕の一冊」に触発されて、早速、デバイスを1個「炙って」みました。炙ったのは約30年以上前の1MビットSRAM 日立製HM628128です。最近のチップは微細な上に、ウエファを削って厚みもヘロヘロになっているものが多いので上手く取り出せない恐れあり。しっかりした厚みのあるウエファであって、かつ、結構チップサイズのデカイ、立派なチップ、ということで選ばせていただきました。
Literature watch returns(21) 秋田純一著、揚げて炙ってわかるコンピュータのしくみ
本連載、基本、紙媒体の御本は購入させていただいているのですが、今回は近傍の(田舎な)図書館の「新刊書」コーナーにて発見、思わず借りて即日読み切ってしまいました。著者の秋田純一先生は金沢大の教授だそうですが、末尾に「好きなプロセスは、CMOS0.35μm」と公言されている方です。技術評論社「2020年9月1日初版第一刷発行」
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部品屋根性(11) DHT11、温湿度センサ
充実の?中華部品キットKuman K4の箱に入っている部品を端から、RISC-V搭載32ビットMCU「GD32VF103で動かしてみて」おります。今回は温湿度センサーDHT-11です。これはメジャー、怪しくない。ただ、Arduinoであればライブラリあり、関数呼べば1発ですが、GD32-SDKではそうはいかないです。とりあえず簡単なドライバ関数を自作して動作を確かめます。 “部品屋根性(11) DHT11、温湿度センサ” の続きを読む
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(23) M1Kで特性測りましたっ。
昨日は、「パッケージリストに書いてある部品と違う」ということで盛り上がってしまって?いい加減な動作だけで「違う」と断定してしまいました。「違う」のは「違う」のだけれど、ちゃんと特性を見ておきたい。それに、だいたいの降伏電圧が3.6Vと分かったので、ADALM1000(以下M1K)の出番がやってきた、ということでもあります。M1Kなら一撃で特性測れる筈。
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(22) Zenerダイオードの闇??
このところ「抵抗1本で」思いのままに電圧を作れたり、周波数を作れたりするデバイスなど便利なものばかりを取り上げております。これでは「今更学ぶ」ことにならないだろーということで、「初心に帰って」プリミティブな回路に立ち戻って実験することにいたしました。ツエナーダイオードで電圧を「レギュレート」する、と。しかし、思いもかけずそこに闇がありましたぜ。
部品屋根性(10) PMOS, BSS84でアノードドライバ
前回の4桁7セグLEDのダイナミック駆動の時のブレッドボード、ジャンパ線が多すぎて肝心のLEDすら見苦しかったです。今回はそのフォローということで、「治具」をこさえて多少見やすくしてみました。それだけでは進歩?が無いので、アノードコモンの端子をマイコンの直接駆動から、PMOS-FET駆動に変更してみました。使用したのは別シリーズでBB化した部品が手元にあるBSS84トランジスタであります。 “部品屋根性(10) PMOS, BSS84でアノードドライバ” の続きを読む
部品屋根性(9) 7セグLED、割り込みでダイナミック駆動
毎度毎度、馬鹿なバグがお約束になっておりますが、へい、今回もやってしまいました。もうデバイスを疑ったりしませんよ、みんな自分が悪いのです。自分で作ってしまうのだけれど、自分では予想していないもの、バグです。さて前回は一桁の7セグLEDでしたが、今回は四桁の7セグLEDです。タイマ割り込みでダイナミック駆動するという趣向。 “部品屋根性(9) 7セグLED、割り込みでダイナミック駆動” の続きを読む
部品屋根性(8) 困ったときのAnalog Discovery2
最初に謝っておきます。今回も中華部品キットの部品を疑ってしまいましたが、やっぱり悪かったのは私でした。まあね、まさか7セグメントLEDにハマるとは思ってもみなかったです。しかし、良く分からない問題のときには、Digilent Analog Discovery 2 の出番です。繋げば分かる、一発で。 “部品屋根性(8) 困ったときのAnalog Discovery2” の続きを読む
お手軽ツールで今更学ぶアナログ(21) LT3080 低損失レギュレータ
このところ、お手軽ツールで学ぶというより、お手軽デバイスに火を入れてみるだけ、という感じがしているのですが、そのまま続けます。とりあえず手元にあるデバイスを総ざらいしてから、基本に戻って学ぶつもりっと。今回もリニアテクノロジ(アナデバに買収された)のデバイスから、LT3080であります。 “お手軽ツールで今更学ぶアナログ(21) LT3080 低損失レギュレータ” の続きを読む
ぐだぐだ低レベルプログラミング(26) タイマ割り込みをかけながら
前回はソフトウエアループで500Hzの波形を作ってハード的にCPUクロックの速さを「確かめ」ました。しかし、定周期で周辺装置を駆動する場合などは、ソフトでタイミング作っていたのでは他の仕事ができません。そこで今回はタイマと割り込みを使って「同じような」波形を作ってみたいと思います。 “ぐだぐだ低レベルプログラミング(26) タイマ割り込みをかけながら” の続きを読む
ぐだぐだ低レベルプログラミング(25) 低レベルプログラミングの友、オシロ
問題含みの前々回、第23回で『後で実行クロックを一応実測しておきます』と書いてしまった(?)ので、今回は測ってみました。低レベルプログラミングでは、CPU内蔵のサイクルカウンタ類は勿論、ICEなどの開発ツールが提供する時間計測機能などが活躍するシーンも多いですが、「真実の友」はオシロスコープじゃないかと思います。「見ればわかる」ことは多い。