IoT何をいまさら(42) M5Stack、マイクロSDカードにロギング

M5Stackの入門書と、ESP32の「技術百科」の2冊を買ってしまったので、ブラブラしている分けにも行きません。まずは作らねばと言いながら後回しになっていた、M5Stackをセンサのロガーに使う件を進めてまいりたいと思います。データ保存にマイクロSDカードが使え、バッテリとLCDでスタンドアロンでも使えるM5Stackはまさにポケットなロガーとしても最適かと思います。 “IoT何をいまさら(42) M5Stack、マイクロSDカードにロギング” の続きを読む

Literature Watch Returns(12) ESP32マイコン技術百科、インタフェース2020年1月号

前回はM5Stackの入門書でした。M5Stack搭載のマイコンはESP32であります。今回はそのESP32つながりで同時購入したCQ出版社発行の『インタフェース』誌2020年1月号をとりあげさせていただきます。M5Stackにも1章さかれているくらいなので内容的にもろ被りかと思えば全然そんなことはありません。「技術百科」だ、入門ではない!と。 “Literature Watch Returns(12) ESP32マイコン技術百科、インタフェース2020年1月号” の続きを読む

鳥なき里のマイコン屋(73) 突然のNuvoton Technology

Joseph Halfmoon

ニュースを読んでいたら、知っている名前が急に出てきたので、ちょっとビックリしてしまいました。台湾のNuvoton Technology社(新唐科技)です。日本で話題になった理由は一つ、Panasonicの半導体部門がNuvotonに売られるんじゃないか、という記事が出たから。本日2019年11月28日時点じゃ何とも言えませんが、ちょうどPanasonic社がアナリストの人たちから叩かれるようなイマイチな発表をやってしまった後とて、半導体なんて早く整理しちまえよ圧力がかかった結果のリーク?なんでしょうか。(追記、本日時点じゃとか書きましたが、ちょうど原稿書いているあたりで正式発表したみたいです。) “鳥なき里のマイコン屋(73) 突然のNuvoton Technology” の続きを読む

鳥なき里のマイコン屋(72) マイコンの範疇、揺らぐこのごろ

Joseph Halfmoon

この『マイコン屋』のシリーズでは、古典的なマイコン(マイクロコントローラ)として「ROM, RAM, CPUとペリフェラル(I/O)」をワンチップ(シングルチップ)に集積したものだよね、ということにこだわって来たのです。しかし、このごろ段々、そういう範疇に収まりきらないブツが増えているな、と感じとります。そろそろ考え直すべき時期なのか?

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鳥なき里のマイコン屋(71) Kendryte K210、RISC-V搭載AIチップ

Joseph Halfmoon

中国の方でRISC-Vがかなり人気になっているらしいことは伝わってきておりました。それが実感できる、何か「ガツン」とくる実例ないかいな、と思っていたのです。昨日投稿でとりあげさせていただいたK210、なかなか面白いチップであった上に、直ぐに購入できる上にお手頃価格でした。待っている新製品でたら購入の予定。その前にちょっと調べてみました。製造元は Canaan Creative社(北京)で、その会社のAI向けブランド名?がKendreteであるようです。

(K210を使い始めた件はこちら

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鳥なき里のマイコン屋(70) Espressif Systems 上場!

前から気になってはいたのです。それどころか手元にそこのチップを使った「マイコン開発ボード」2種類あり、使わせていただいとります。

Espressif Systems

秋葉原などへ行くと(人が多いので滅多に行きませんが)Espressif製品は溢れております(いいすぎか)。いえ、秋葉原どころか世界中といってよいのでは。(母集団を限定すれば良いのだ)マイコンだのIoTだのいうような世界では非常に人気者のチップに見えます。その割には知らない会社。中国上海の会社だということは皆知っているけれども。そうしたところ、先週目出度く(未公開株を持っていた人にとっては、多分)上場したとのニュースを見ました。公開したからには、いろいろ情報が出てきたんじゃないかい、ということでEspressifのサイトなどをあさってみましたです。 “鳥なき里のマイコン屋(70) Espressif Systems 上場!” の続きを読む

鳥なき里のマイコン屋(69) ArduinoIDE活用、M5Stack

前回はArduino互換のピン配置が、いまじゃ「お手軽マイコン開発業界」(そういう業界があるのか?)じゃデファクトだ、みたいなことを書きました。一方、ArduinoのIDEも結構な人気です。IDE業界のデファクトと言えば、やはりEclipseじゃないかと思うのですが、シンプルで単なるエディタ?にも見えなくもないArduinoIDE、結構来てます。多品種のArduinoをサポートするための仕組みが有効活用されたのか、Arduinoでない開発ボードにもぐいぐい広がっている感じ。今回は、そんなArduino IDEの活用事例として、これまた最近来ている感じの M5Stack を見てみたいと思います。
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鳥なき里のマイコン屋(68) 世に蔓延るArduinoピン互換

そろそろ「在庫」も尽きてきたので、新なArudinoシールド用ユニバーサル基板を手に入れました。3種類目となります。以前購入の2種類についてはこちらで書いておりますので、詳しくはそちらをご覧ください。別に本物のArudinoに被せるためにこの基板を買っているわけではないのであります。「Arudino互換のピン配置」で接続できるマイコン基板が多くて、ほとんど「デファクト・スタンダード(古い言葉です)」だから。海外マイコンベンダだけでなく、このごろは国内マイコンベンダもArudino互換ピン配のマイコン開発ボードを売っているようです。

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鳥なき里のマイコン屋(67) Mbed Studio、ちょっと使ってみた

Mbed Studio IconMbedのプログラムをデバッグするのに、最初、Mbed-CLIをインストールし、しかし、CLIに根気が(記憶力が)続かず。次にSW4STM32に手をだし、普通にEclipseのGUIからデバッグ出来て目出度し、となりました。でも、Mbedご本家にもデバッグ可能でローカルなGUI開発環境

Mbed Studio

があるではありませんか。ただし、まだベータ版。公式なリリースになれば整うのかもしれませんが、現時点では私の希望が皆通るわけではございませんです。

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鳥なき里のマイコン屋(66) SW4STM32、デバッガを使ってみる

何でまたMbedのWeb環境があるのに、SW4STM32のローカル開発環境をわざわざインストールして、Mbedからコードをイクスポートしたかと言えば、それは

デバッガ

を使いたかったから、という一点につきます。以前、同様な理由からMbedのCLI環境をインストールしてデバッガ動かしてみましたが、正直、

CLIのコマンドを覚える記憶力が失われている気がする

ので辛い。GUIでブレークポイント張って、変数の内容くらい確かめられたらとてもハッピー。ただそれだけでございます。

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鳥なき里のマイコン屋(65) SW4STM32、MbedからExportしてみる

MbedのWeb開発環境で、Nucleo用にプログラムを書いていて、気になっていたものがあるのです。Exportメニューの最初に現れてくる

SW4STM32

というツールです。そんなメニューの先頭に出てくるくらいだから、きっとMbedからの移行は簡単なのに違いない。ローカルな環境だから、GUIからデバッガ使えてきっと嬉しい。などと考えて、ちょっと触ってみることにいたしました。 “鳥なき里のマイコン屋(65) SW4STM32、MbedからExportしてみる” の続きを読む

IoT何をいまさら(27) サーミスタで温度を測る その2

昨日の続きで、サーミスタで温度を測ります。といっても、回路の方はできているので、後は「計算」するだけ。ちょろい、今日は書くことないかも、などと思っていたら、

それなりにトラブりました

なんでも高をくくっているのはよろしくないようで。

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IoT何をいまさら(26) サーミスタで温度を測る その1

動かん動かんと困っていたのが、ピンヘッダの接触不良が原因だと分かり、情けなくなったあと、しっかりコンタクトのとれる別のブレッドボードを使って作業を再開いたしました。なんのことはない、ADコンバータ使って電圧を測るサンプル・プログラムの一つと言ってよいでしょう、

サーミスタで温度を測ろう

というのです。困っていたときに回路要素の設定やらAPIの使い方やらは、かなり「エクササイズ」してしまったので、もはや何も見ずに(実際には、エディタの入力補完があるのでAPIを覚えていなくても大丈夫)プログラムを書いてしまいます。とは言え「教科書」はあります。Cypress社の以下のアプリケーションノート

AN66477- PSoC® 3, PSoC 4, and PSoC 5LP – Temperature Measurement with a Thermistor

です。サンプルプログラムもダウンロードできるのですが、ただ、それを動かしても勉強にならないので、アプリケーションノートとAPIのドキュメントを読みながら自分で書いてみようという感じです。

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モダンOSのお砂場(2) Micro:bit についてちと調べてみた

教育用、と銘打って売られている「マイコン・ボード」的なもののひとつに

Micro:bit

というものがあるのをご存知かもしれません。小学生くらいを主対象にプログラミングの学習用など意図したボードのようです。世界中に蔓延っている?らしいです。調べてみると、この開発環境、如何にも「モダン」な要素にあふれています。子供相手のおもちゃなどと馬鹿にしたものじゃありません。

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