ブロックを積みながら(141) Scilab/Xcos、数値計算パレットその1。

Joseph Halfmoon

Xcosのブロックを「一通りなでた」後、応用例に進まんとの密かな野望です。元より忘却力の年寄、一回に5種ブロックを練習するくらいがせいぜいであります。直ぐに忘れてしまう~。前回まで演習の信号源パレット、まだまだブロックあるのですが先に進めました。今回は算術を行うブロックどもであります。まずは加減乗から。徐はどうした?

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※動作確認にはWindows 11のパソコン(64bit)上にインストールしたScilabの以下バージョンを使用しています。

Scilab 2024.0.0

「数値計算パレット」のブロックども

数値計算パレットの先頭部分を眺めた様子を以下にキャプチャしておきます。MathPalette

上記の後にもまだまだブロックが続きます。ココも数が多い。GAIN関係のブロックなんざ、クリソツの見た目のブロックが3個もならんでおり、恐れ入ります。GAINブロックが3種もあることはかなり以前に気になっていて、以下の別シリーズ回にて調査済です。

忘却の微分方程式(2) XcosのSIRモデルを手直し

上記回の調査によると「公式見解的には」GAINBLKを使うべき、なんであります。しかし以下にリンクを貼りましたXcosのHELPページを拝見すると、GAINBLK_fの記載しかありませぬ。

Math operations palette

まあ、コマケー話なので踏みつぶしてまかり通ります。

一度にパレット内全部はとても練習しきれないので、今回は以下の5つとしました。

    1. ABS_VALUE — Absolute value
    2. SUM_f — Addition
    3. PROD_f — Element-wise product
    4. GAINBLK_f — Gain
    5. SIGNUM — Sign

いずれもポロポロと1個ずつ流れてくるスカラー数値を処理してスカラー数値を後段に流し出せるブロックです。「スカラー系」のうち独断と偏見でよく使いそうなものを選んでみました。でも「スカラー系」などというからには後にはベクタとかマトリックスなどを「食う」奴らも控えておるっと。まあそいつらはそのうち。

今回練習のフロー

大本の信号源として正弦波生成ブロックを使ってます。その波形を数値計算パレットのブロック共で計算した波形を眺めてみる趣向です。なお、今回は「DUMMY CLSS」(老人はCLASSと綴った方が分かり易いと思うのだが。細かく文字数ケチってる?)を置いておかないとエラー表示がでます(計算は問題なくできるケド。)Math1Flow

デフォルトの設定のままだと、正弦波の周波数が約0.16Hzなどということになるので、以下のようにして 1Hz としてます。%piという作り付けの定数は π ね。GENSINsetting

 

シミュレーション設定は、いつもの通りだけれども。simSetting

そしてその波形はこんな感じ。Math1Graph

うにょうにょしているけれども、それは全部算術計算の結果だと。恐れ入り谷の鬼子母神。

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