部品屋根性(119) 約30年前の過ち?に気づいてしまったんだが, Pentium Pro

Joseph Halfmoon

本棚を整理していて発見。各社プロセッサのダイで飾られているノートパッド。左上には当時のインテルの最新鋭機Pentium Proとインテルの源流ともいえるi4004のダイが並べて貼り付けてあります。約30年まえ1996年のMicroProcessor Forumの記念品であります。気づいてしまいました。その過ちに。

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冒頭の画像に貼り付けましたのは、1996年にシリコンバレーで開催されたMicroProcessor Forum という催し物の記念品の一部です。インテルを筆頭にIBM、AMDといったプロセッサ業界のそうそうたる面々が一同にそろう催しものです。コーヒー・ブレークのアイスクリームの提供がSun Microsystemsだとか、いちいちアナウンスされる米国商業主義バリバリな催しものでした。ゴージャスなホテルでお食事付。馬鹿高い参加費用にも関わらず会場は満席。

そのとき会場で貰った記念品、なかなかエエモンだと喜びましたが、当時はこの過ちに気づかず。目は節穴。

しかし30年の年を経て「やーナツカシー」などといって取り出した瞬間に気づいてしまいました。あれ、書いてある数字とチップの大きさが違うような。。。4004_PentiumPro

Pentium Pro 150MHzの下の308mm2というところです。308か、カイデ~、と思ったですが「ダイがちょっと小さくないかい」。どう見ても300平方ミリを超えるような怪物には見えません。

そう思って定規を当ててみたところが上です。どうみても200平方ミリを切ってますな。180ちょいってところか。

数字の方が間違えていたら、直ぐに気が付きそうな(その筋の専門家が1000人から会場に詰め掛けていたのだから)もんだけれど。貼り付けたチップが違うんでないの?そう思ってこのころのチップサイズの情報がどこかに書かれてないか探してみたらありました。インプレス社のPC Watchのサイトに。

意外と製造コストが小さいPentium 4

タイトルはPentium 4ですが、Pentium Proそしてその0.35μmプロセスへのシュリンクであるPentium Ⅱも掲載されとります。

上記の写真、説明は0.6μmプロセス版のPentium Proの諸元だけれども、実際に貼り付けてあるのは0.35μm版のPentium Ⅱのダイじゃないかと。

それにしても1996年当時、4ビットのi4004から遥か遠くに来てしまったな、25年か、と思っていた遥かな記憶。しかし現在から1996年を見ると約30年ちかい。もっと時間が経ってますな。Pentium Proは遠くなりにけり?でも意外と変わってない気がするのは年寄だから?気のせい?

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