部品屋根性(117) 1MHz クリスタル・オシレータ、金属缶入り、DIP足

Joseph Halfmoon

別件シリーズでレトロなCPUどもを動作させんと準備中です。そこでブレッドボードに刺しやすいDIP足のオシレータを探しました。希望の発振周波数はピッタリ1MHzです。たまたま秋月電子通商殿の通販サイトで見つけたものは金属缶入りでした。水晶振動子で金属缶入りはお馴染みですが、発振器でもあるのね。ごつい?

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レトロな奴ら

今回クロックを供給しようとしているレトロな奴らは以下の別件記事にて入手のものどもです。

レトロな(9) 現物(コンパチ品だけれども)入手。Z80, 8085, 8088

今どきのマイクロコントローラであれば、外部クリスタル発振器を内蔵するだけでなく、内蔵する発振回路で外付け部品なしに動作可能だったりします。しかし、レトロな奴らはまだそこまで行き届いておりませぬ。8085こそ外部XTAL発振回路を内蔵しているので外付け水晶振動子を直接使うことができますが、Z80と8088は発振は外部回路でやってね、という感じです。一応、以下の過去回で水晶振動子での発振はやってみてます。

部品屋根性(83) NJU6319、水晶発振用IC、日清紡マイクロデバイス

定番回路のたしなみ(10) 74HCU04で、水晶振動子を発振させてみる

外部回路で発振させてもいいけれどメンドイっす。まあ、いつもお世話になっているAnalog Discovery2のパターンジェネレータを使えばお望みのクロック波形を作って供給することは可能なのですが、毎回測定器を接続して起動するのはメンドイ。電源ONで勝手にクロック供給してほしいです。

DIP足の発振器

最近の発振器といえば、表面実装のチッコい奴らが多いんじゃないかと思います。しかし当方、ブレッド・ボードでちょっくら工作する予定なのでDIP足がいいです。刺せば配線楽で済むと。

DIP足もプラスチックパッケージ品多数ある中で、見つけたのは金属缶入りものでした。ごついなあ。でも8ピンのDIPソケットにスッポリ収まります。こんな感じ。OSCwDIPSocket

 

上記のオシレータは台湾の以下の会社の製品です。

YUECHUNG INTERNATIONAL CORP. (YIC)

上記は日本語ページです。その中の下の方、「MHz, DIP水晶発振器 – CMOS Output」というところに記載されている「OSC-H」タイプです。

テスト回路

とりあえず「火を入れて」クロックが出力されるところを観察してみましたぜ。まずテスト用の回路が以下に。

1MHzOSC_DUT_Schematic

現物回路の様子が以下に。1MHzOSC_DUT_BB

そして波形が以下です。1MHzOSC_waveform

ピッタリ1MHzでとります。当たり前か。

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