PIC三昧(28) PIC16F18855、CWGの駆動波形をフォトカプラで電源分離

Joseph Halfmoon

前々回ハーフブリッジ駆動波形、前回フルブリッジ駆動波形とCWG機能を練習。別件シリーズで制御対象となりそうなパワーMOSFETにも触りました。そのくせCWGで生成した波形を直ぐにパワーMOSFETに接続しなかったのは信号レベルが違うから。PIC16側の3.3Vに対してパワーMOSFETのゲートは10V推奨みたいです。

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※作業はMicroChip社の統合開発環境 MPLAB X IDEと、その上で走るコンフィギュレーションツールMCC Classic を使用して行っています。ターゲット・マイコンはPIC16F18855です。

フォトカプラで接続すれば良いじゃん?

手元のPIC16F18855開発ボードのIO端子電圧は3.3Vです。一方、別件シリーズで掘り起こしたローム社製パワーMOSFET R5009FNXは、ドレインソース間の絶対最大定格500V(通常は~400V)、ゲートソース間の絶対最大定格±30V(スペックの規定はゲートソース間10V)です。別件シリーズでちょいと触ってみたところでは、ゲートソース間に4.5Vくらいを印加すればソコソコONしている感じがしましたが、3.3Vでは無理っす。10V前後の電圧波形で駆動したいです。別に何を駆動しようということもないのだけれど。

それに高電圧側は、グランド分離したいです。駆動する負荷によってはヘナチョコな電圧で動いているマイコン側などへの影響大なので。そういえば昔やった朧げな記憶がある。。。

部品屋根性(37) フォトカプラPC817C、ようやくの使途

上記では Arduino UNO R3をホストにして、モータ駆動用のドライバICに接続するのにフォトカプラを使ったのでした。別に高い電圧使ったわけではないのだけれど。。。

上記の昔の記事を見ながら今回実験用の回路図を描きました。回路図というほどのものじゃないけれど(いつものことだ。)PC16F18855_PC817_schematic

接続して波形を見たら問題アリ

上記の回路をブレッドボード上に組み立て、前々回のハーフブリッジ駆動用の設定で、A相出力を観察してみました。組み立てたブレッドボードの様子が以下に。PIC16F18855_PC817DUT

上記回路の高電圧側「A相」の波形が以下に。黄色がPIC16F18855のCWG出力波形。青色がフォトカプラを通して駆動した9V電圧波形です。DRV_WAVEFORM

ぜんぜんダメじゃん。黄色の3.3V世界の側でハイサイド、ローサイド同時オンしないように隙間時間をコントロールしても、高電圧の波形がこれじゃ「ほぼ確実に」重なっているじゃん。まあ調子にのって設定した前々回の周波数が速すぎたのかも。一桁以上遅い周波数でないと上記のような回路は使えんかもね。それに「同時オンしない」最終確認は先っぽの方をみないとなあ。調子に乗りすぎ、周波数上げすぎ。

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